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翼をください の巻

ミー「これがうちの初恋や・・・」

徳メン「なるほどなあ。だからこそ幸福の形を求めているんやな。」

福ノ山「好きな人と一緒にいる。欲しいものが手に入る。でもそれが幸福とは言い切れないんやなあ。深いわ!」

留久子「なんか私ら忘れられてない。この話の主役を持っていかれている気がする。」

敏子「ホンマや!なんかいい話になってるし、しかもその話、私らと関係ないし・・・」

留久子「ほんで、その翼くんは今どこにおるねん?」

ミー「知らん。」

敏子「知らんってなんや!あんた好きちゃうんか!」

ミー「好きだからこそ!・・・・・もう会わないんや!」

留久子「意味が分からへん。好きなら会いたいやろう!」

敏子「ホンマや!すぐにでも会いにいくやろう。」

ミー「これだから恋もしたことないお子ちゃまは・・・フー」

留久子「なんやそれ!」

徳メン「まーまー落ち着き。色々あるねん。そのうちわかるわ。」

留久子「徳メンまでお子ちゃま扱いしよって!ゆるせん!!!」

敏子「ホンマや!」

うわーと暴れている留久子と敏子。

ガキやなあと、外人のため息的リアクションをしているミーさん

まーまーととめている徳メンたちをバックに福ノ山は・・・

福ノ山「そういえば、4年ぐらい前には務所でてきてるはずやったなあ。徳メン。」

徳メン「確か、20歳になってそこから刑務所に移動して、あまりにも重罪だったから、そこから実刑9年とかやった気がする。」

福ノ山「だったら4年前にでてきてるなあ。出た後は確か出家して坊主になったとか言ってへんかったけ?」

徳メン「確かにそういう噂があったなあ。でも京都の観光地で普通に働いてるって聞いたこともあるで。」

福ノ山「とにかく、情報集めなあかんなあ。所に電話して情報集めさせるわ。」


それから数時間がたった時、福ノ山の電話がなった。

福ノ山「もしもしわかったか。」

三戸「はいわかりました。」

電話の相手は、留久子と敏子の点滴腐女子警官の三戸である。

三戸「結論から言いますと、1番信用できる情報は2つあります。」

福ノ山「2つ?」

三戸「はい。1つは三年坂の辺りにいるという情報があります。もう1つは清水寺で出家したという情報です。」

福ノ山「そうか、三年坂か清水寺か。」

三戸「ただ、見つける事は難しいと思います。なぜなら桂川は戸籍を削除し、顔も変えているとの話です。」

福ノ山「戸籍を削除して顔を変えた?!」

三戸「はい。当時ネット上で顔が明かされ、戸籍などの情報も明かされました。ですので出所した後、彼は別の人間として生きようとしたそうです。」

福ノ山「なんやって!そうだったのか。わかった。ありがとうな三戸。」

三戸「はい。それではお疲れ様です。」

ピ。福ノ山は電話を切った。

徳メン「なんやって?」

後ろで留久子と敏子がわいわい遊んでいる。

福ノ山「とにかく、三年坂に向かおう。」

留久子敏子「わーい!・・・うん・・」


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