こ~んにちわ~おおきにさ~ん の巻
そんでもって3人は狙い通り、ミーさんの元カレのお座敷に上がることになった。
そこには客として福ノ山も入り込んでいる。
・・・・・・・・・
あれ入れるならこんな遠回りなことする必要あったのか・・・・・
まーとにかく潜入捜査である。
ミーさんんの元カレである石塔会社社長檀間零士(52歳)が一番上座に座り、その横に留久子と敏子、逆側には天月、徳メ・・・みねちゃん、その横が福ノ山だ。
白男「ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃんちゃん
ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃちゃんちゃちゃんちゃん
げい・・」
福ノ山「ひっこめ!」
白塗りの男は警備員にとり抑えられている
白男「いやまだネタの途中だから・・」
福ノ山「うるせーひっこめ!」
白男「ちっくしょ!!」
と言いながら、警備に連れていかれている。
その後は、芸者が笛太鼓を鳴らし踊っている。
天月「檀間様、いつもごひいきにしていただきありがとうございます~。」
檀間「いや~天月はんの芸は一級品やからね。」
留久子「なあおっちゃんなあ、ビリケンさん盗んだやろう?」
天月みねちゃん福ノ山「え?」
あまりに唐突に聞く留久子である。
敏子「なあどうなんおっちゃん?」
福ノ山「あのバカ・・・」
みねちゃん「いきなりすぎや。」
天月「オホホホ、すいませんどす。まだまだ子供ですんで・・・」
と言いながらすごい眼光で睨んでいる。
留久子敏子「ヒー」
檀間「お嬢ちゃん。ビリケンさんを盗んだって?・・・・」
檀間の眼が曇り、場が凍り付いている。
もし檀間の怒りに触れれば間違いなく消されるかもしれない。
檀間は、表面上は石塔会社社長だが、裏の顔は京都全域を束ねる暴力団、獄京会の会長である。
檀間「・・・・・・ハハハハハハハ。ホンマやなあ。ビリケンさんは手元に置いときたいものや。うちの会社は今はうまくいっているが20年ぐらい前は散々な状態やってなあ、何もかもうまくいかへんかった。なんとか石の技術を生かして色んな商品展開したんやが全部ダメでなあ。そんな時、ビリケンさんにお願いしてみろと言われて、半信半疑やったが、お祈りしてみると、それからというも商売がうまくいってなあ。今も毎週ビリケンさんにお祈りに行ってんねん。」
留久子「おっちゃんめっちゃいいこと言うなあ。ホンマやねん。ビリケンさんはホンマに助けてくれるねん。うちのお母ちゃんすごく病気がちで、ある日、もうお医者さんがダメやって言われて、そんな時、わらをもすがる思いでビリケンさんにお祈りしたら、お母ちゃん元気になったねん。今もピンピンしてんねん。」
檀間「そりゃよかったのう。お嬢ちゃん名前はなんていうんや?」
留久子「留久子いうねん。」
檀間「いい名前やなあ。」
敏子「絶対思ってへんわ!」
福ノ山「なんか感動話になってるがなあ。なあ徳メン。」
徳メン「う~~」
福ノ山「泣いてんのかい!」
徳メ・・・みねちゃんは泣いていた。おかげで化粧がとれているのでもう男だ。
だから徳メンでいく。
徳メン「う~なんていい話や~」
その後も2人はビリケンさんの話で盛り上がった。
それで白だと判明した。
檀間「それじゃあなあ。留久子ちゃん」
留久子「ほんじゃあまたなおっちゃん」
そう言って檀間は出て行った。




