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こ~んにちわ~おおきにさ~ん の巻

昼正午過ぎ、4人は祇園に着いた。

しかし、どのようにして接触するか迷っていた。

福ノ山「このお店によく来るなら、ここで張り込みするのが一番いいだろう。」

徳メン「でもそれやと話しできへんし、警戒されるやろう。もっといい方法がないと・・・」

そんな話をしていると舞妓さんが通った。

留久子「あー舞妓さんや!」

敏子「ホンマや!写真撮ってもらう!」

そう言って2人は舞妓さんに近づいた。

しかし舞妓さんはびっくりしている。

留久子「舞妓さん!写真撮ってくれへんか?」

敏子「くれくれへんか?」

舞妓さん「あ・・・いえ私は・・・・その・・・すいません。」

そう言って舞妓さんは足早に去っていた。

留久子「なんや!写真ぐらいええがなあ。」

敏子「プロとしてどうなん、あの態度!」

徳メン「ハハハハハハ、2人はなんも知らへんのやなあ~」

留久子「何がや?」

徳メン「あの人は舞妓の恰好をしているが舞妓さんじゃないんや。」

留久子「意味わからへん。どう見ても舞妓さんや。」

敏子「ホンマや!舞妓さんや。」

福ノ山「あれは観光客や!」

留久子「えーそうなん・・・」

徳メン「そうやねん。観光舞妓って言って、観光客が舞妓さん体験してるだけや。本物の舞妓さんはこの時間はお稽古しているからなあ。だいたい夕方以降から着付けをしてお座敷にあがるんや。」

留久子「えーそうなんか。」

敏子「じゃあ今の時間は舞妓の恰好してへんのや。」

福ノ山「そうや。今は普通の女の子ってとこやなあ。」

留久子「へーへーへーへー」

と、昔はやった番組のようにヘーボタンを押している。

敏子「この話にも雑学が入ったわ。みんな1つ頭よくなったなあ。」

福ノ山「誰に話しとんねん!」

徳メン「そうかひらめいたわ。」

福ノ山「何が?」

徳メン「留久子ちゃんと敏子ちゃんが舞妓になって潜入したらいいんちゃうか。」

留久子「私らが舞妓に・・・めっちゃなりたいわ!」

敏子「ホンマや!1度着てみたかったんや。」

徳メン「じゃあ知り合いの舞妓さんの置屋があるから行ってみるか。」

と行こうとするが福ノ山が止める。

福ノ山「いや待てって!2人だけに行かせるのは危ないから、婦人警官かなにかつけへんと。」

徳メン「じゃあどうする。三戸か。」

三戸とはあの腐女子警官で、京都県警で留久子と敏子ともめた女である。

留久子「いやや!あの化け猫と一緒は絶対いやや!」

敏子「ホンマや!いやや絶対!」

徳メン「いやかいなあ。じゃあどうする・・・そうやめっちゃいい女性警官がいるから、1時間後にしげ道さんの前で待ち合わせや。」

そう言ってしげ道さんの前で待ち合わせすることになった。

しげ道さんとはたくさんある置屋のひとつである。置屋とは舞妓さんが修行するお家の事である。相撲で言う九重部屋や二子山部屋とかのことである。


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