ブツブツ弁慶の泣き所 の巻
そこは、昼間の松原橋。橋はコンクリート製になっている。
時間は16時過ぎだ。
徳メンは普通のカッターシャツの恰好に戻っている。
弁慶は、円田になっている。
徳メン「留久子ちゃんと敏子ちゃん。おったんかいな。」
そこに福ノ山が走ってきた。
留久子「なんやどういうこや!」
敏子「あんた徳メンか?」
徳メン「徳メンに決まってるやろう。それ以外にだれやねん。」
福ノ山「それで、円田がなんでいるねん。」
円田「それはこっちのセリフや!おまえらこそなにしてるねん。てかなんでかめっちゃスネがいたいねんけど。」
徳メン「おまえ、もしかしてミーっていう女と付きおうてたか。」
円田「ミー?あーあのハデハデ女のことか。おう付き合うてたで。」
徳メン「おまえが、水曜日の16時にここに来るって聞いてなあ。」
円田「なんやそれ。あーもしかしてあいつまだ俺の事好きなんか。別れるときめっちゃ泣いて別れたない言うて泣きついてきたからなあ、まーうるせえってはねかしてやったけど。」
留久子「あのブツブツ、そんなにモテるんか?」
敏子「絶対うそやわ。あいつとだったらミーさんのほうがフリそうやわ。」
福ノ山「で、円田、おまえビリケンさん盗んでないやろうなあ?」
円田「はー何言うてんねん!俺がそんなしょうもないことせえへんわ!どうかしてるぜ!」
留久子「じゃあブツブツはんは4日前の夜は何してたん?」
円田「ブツブツはんってなんや!ブツブツ言うな!・・・4日前の夜はそりゃーいい女としこたまやっとったわ。悪いか!」
敏子「絶対うそやわ。ブツブツがいい女としこたまできへんわ」
円田「やっとったわ!なんやこのお嬢ちゃんたち!いちいち腹立つわ!」
その後、徳メンがいい女かはわからないが、その女に聞いて、しこたまやったことが確認された。
留久子「なんやブツブツの円田はつぶれたか。」
敏子「ホンマや!その線はつぶれたわ。」
円田「なんやと!このお嬢ちゃん!」
徳メン「まーまー円田。俺に免じてゆるしてくれ。」
円田「許せるか!おまえがいっちゃん腹立つねん。」
徳メン「あいつなんでいつも怒ってねん。」
福ノ山「すげーわかるけどなあ。あいつが怒る理由。」
そういいながら京都の鴨川に夕日がさしている。




