ブラジルの人!ビリケンさんがおらへん! の巻
その頃、刑事課の入り口には留久子と敏子がいた。
留久子「すいません!」
敏子「すいません!・・・全然聞こえてへん!」
留久子は一番近くにいる女警官に呼び掛けた。
あいつは・・・あの・・・・
留久子「すいません!!!そこの腐女子ぽい方じゃなくて腐女子さん」
敏子「おい腐女子!」
そうしたらその女がこっち見て睨んできた。
あいつは大阪県警にいた腐女子警官の三戸だ。どうやら異動したらしい。
三戸「だれが腐女子や!」
留久子「うわーこわ!」
敏子「ホンマや!」
三戸「なんかようか!」
留久子「妖怪にようか、やって」
三戸「言ってへんわ!そんなこと!」
敏子「妖怪じゃなくて羊羹か?」
三戸「羊羹。冷えた夏はおいしいのよね・・・・ってちゃうわ!」
留久子敏子「・・・・・・・・」
冷ややかな目で見ている。
三戸「冷いてんじゃないよ!で何の用や!」
留久子「徳池メンディさんと福ノ山さんいますか?」
三戸「徳メン様にあんたたちみたいな野良猫が何の用や!」
留久子「ついに妖怪が正体を現しやがった!」
敏子「ホンマや!化け猫や!」
三戸「誰が化け猫や!」
留久子「逃げろ!」
敏子「うわー!」
そういって留久子と敏子は事務所内を走り回った。
その後ろを三戸が追いかける。
そんな留久子と敏子が走る先に徳メンが取調室から出てきた。
留久子と敏子は徳メンの後ろに隠れた。
徳メン「なんやこれ!君たちなんやねん?」
留久子「化け猫が襲ってくる!」
敏子「ホンマや!化け猫が妖術かけてくる!」
徳メン「化け猫?妖術?」
三戸は徳メンの前に来ると人が変わる。
三戸「これは徳メン様。」
徳メン「どういうことやねん三戸?」
三戸「なんでもございませんのよ♥」
留久子「あいつが化け猫です。」
敏子「今は妖術ぶりっ子を使っています。」
三戸「おまえら!何を言うてんねん!」
留久子「うわー!!」
敏子「また変身しよった!」
しかし三戸は徳メンを見るときは笑顔になり、留久子と敏子を見るときは睨んでいる。
徳メン「意味が分からへん。」
そして、事務所にある4人掛けのつくえに徳メンとその横に福ノ山、向かい側に留久子と敏子が座っている。それを三戸が睨んでいる。
徳メン「あーあー山から話は聞いているで。君たちが留久子ちゃんと敏子ちゃんか。」
福ノ山「ビリケンさんが盗まれたんやったなあ。その犯人が京都にいるんやってなあ。」
留久子「そうやねん。」
敏子「早う解決してください。」
徳メン「いやわからへんけど、そのミーさんにとりあえず会いに行こうかいな。」




