退屈4
毎日投稿と言いつつ…、
みんな毎日投稿とか凄いよ……。
「 よく分からないですけど、とりあえずデザートを食べましょう。」
少年は、アズハの話より食べ物の方が大事であった。アズハは少年が食べ終わるのを確認して、
「 もう1回言うわ、私と一緒に魔狼を倒してくれない?」
「 いいですよ。」
「 え?いいの……?!」
少年は即答した。アズハは少年が引き受けてくれると思っていなかった。命の恩人ではあるが初対面である。しかし、不審な点が多く未知の力を使う少年とはいえ、瘴気を吹き飛ばし、自分をあっという間に回復させた能力があるという事実。
自分より強い魔狼を相手にすると考えると、どうしても仲間に引き入れたかったのだ。その為、駄目元で言ったのだが、少年は意外にも承諾したのだった。
理由は、退屈しのぎとアズハ対魔狼の戦いを見てみたかったからだが…。
「 アズハさん、その変わり条件があります。私はメインで戦う気はありません。サポートのみです。なので、魔狼を倒せるかはアズハさん次第となります。それでも、宜しいですか?」
「 いいわ、サポートしてくれるだけでも心強いわ。そしたら、早速協会に連絡してくるわ。申し訳ないけど、魔狼の位置特定に時間が少しかかると思うの。その間はこの街に居てね。特定できたら連絡するわね。
それまで、宿はどうする?協会に無料で泊まることも可能よ。私からの依頼だし、食事もここにくれば協会割引してくれるしね。」
「 ぜひ、協会でお願いします!!」
少年は肉料理の虜になっていたのだった……。
店を出ると、ルル(鳥)が他の鳥と戯れていた。こちらに気がつくと、少年の肩に戻ってきた。
「話は済んだかな?君の事だから退屈凌ぎに魔狼と戦う事にでもなったんだろ。偶には運動するのもいいんじゃないか?」
と、アズハに聞こえないように少年に言った。
「ルルさんさすがです。サポートだけですけどね、さすがルルさん。」
少年は退屈せずに済みそうなので楽しそうに言った。
「そしたら、私は協会には連絡するから少し街でも見たらいいわ。」
「ありがとうアズハさん、そうさせてもらいます。連絡待ってますね。」
そして、アズハは協会の中に消えていった。
「 さてさて、ルルさんあそこに焼鳥売ってますよ。」
「 そうかそうか、その焼鳥やらを早く準備したまえ。」
「 それがですねぇ、僕達、無一文なんですよ!!代わりにルルさん焼いて食べましょう。」
「 私の胸肉は高いからな!!」
くだらないやり取りを行う2人……、2人は商業地区に居た。屋台や店が続く道で、食べたい物や欲しい物が目の前にあるのだ。ある意味拷問である。
「 ぐぬぬ、ルルさん何かしらの手段でお金を稼がないと街に居るのが苦痛になってしまいますよ……。」
少年が苦悶の表情を浮かべていると、前からトニーが歩いてきた。
「お、ルルは何してるんだい?なんとも言えない表情をしているが……。」
「いい所にトニーさん、実は無一文で……。何かしらお金を稼ぐ所はないですかね?」
「そういう事か、ならば総合協会に行くといい。総合協会は色々な依頼が準備されている。うちの協会も、総合協会から魔物狩り依頼を受けている。依頼次第では稼げるぞ。君はアズハから聞いたが、かなり便利な能力の使い手だからすぐ稼げるだろう。」
やっぱり能力の事聞いていますね。まぁ、依頼を受けても自重する気は無いので問題無いですが……。
「ちなみに、場所はこの道をつきあたったところだ。行ったらすぐわかる。頑張るといい。」
「ありがとうございます。行ってみます。」
トニーにお辞儀をして、少年は総合協会に向かった。






