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ボクの恋愛価値観  作者: ミッツマン
十六夜の正体編
2/3

ボクは美少女と話したい

これがはじめてのストーリー投稿です。

《登場人物》

・鷹条 雄太

自称)クラス一のネガティブ 


・十六夜 咲

自称)クラス一の物知り

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






起きるというのはとても辛い。

朝、布団から出るという行動はいつもやっているのに、どうしても慣れないもの。

人間の弱い部分だ。

「おはよう」

親の嫌な声が聞こえたので、僕は無視した。

「起きて、タカジョー」

「・・・・・・・。」

「起きなさい!!!」

「・・・・・・・。」

「起きなさい!!!いつまで寝てるの!?」

本当に面倒くさい。

これがいつまで経っても止まないから起きるということが辛くなる。

しかしそうも言ってられないので、僕は仕方なく起きた。

「・・・面倒くせぇ」

僕は登校の準備を済ませ、

学校へと向かうことにした。


高校に着いた僕は、つまらなさそうな顔をして自分の席に座っていた。

すると後ろから、僕に用がある生徒が話しかけてきた。

「おい、鷹条」

僕は、面倒だなーと思いつつ、

とりあえず話だけ聞いてやるといった態度で聞いてみた。

「何か用か?」

「昨日の宿題と時間割り、見せて」

「・・・・・・・・。」

このクズめ。

「何で俺なんだよ」

「なんでもだよ!!!」

やっぱクズだ。

「分かった。見せるから待って」

僕はそう言うと、昨日から一生懸命頑張って終わらせた宿題を渡し、時間割りを一から丁寧に伝えた。

すると機嫌がよくなったのか。

その生徒が、「今度なんか奢るわ」

とかいう高校生あるあるを

僕に向かって言ってきた。

まぁ僕の場合、大抵はナニソレ美味しいの?で話をごまかされて終わるんだけども。

そんな絶対に守らない約束を勝手に結ばされた僕は、そんな約束のことを忘れたのかのようにボーーッとしていた。

     **********

昼休みには、たくさんの生徒が、

「一緒に食べようよ」

「いいよ」

という声を叫んでるクラスの中で一人で食べようとしたが、ある計画のための作戦を練ることになっていた。

 

 『第一回クラス一の美少女を落とす会議』

それは僕のために作られた僕だけの会議だ。

美少女の十六夜 咲。

その高嶺の花とも言える存在に手を出そうとしている。

つまり、簡単に言えば無謀な挑戦をしているのだ。

だから、はっきり言おう。


どうすればいいのか分からない。


という訳で作戦会議を

妹尾 拓真、奇村 霜根太、そして、佐藤 翼の三人が集まりで開いた。

ちなみにこの三人は僕の一番分かり合える親友だ。

僕はそんなコミュ症でもないのだ。

・・・そんな訳ないか。


 

「それでは、何か意見のある人は?」

「こんなのはどうですか?」

ボッチーズのメンバー

『空気が読める男』妹尾が、

自信ありげに喋った。

「これは定番ですね。

ていう感じなんですけどいいスッか?」

「どんな方法か教えてもらおう」





「おはよう」

「おはよう」

「何してるの?」

「あっ、これはね

ツブッターていうアプリなんだよ」

「へー、どういうことができるの?」

「それはね、ツブッターに投稿したものが、世界中で見れるアプリなんだ」

「えー、スゴいー」

「少し見てみる?」

「うん、見せて━━━━━」




「どうスっか?」

さすがは、空気の読める男だけであって

見事に空気を自分の物にした。

しかし僕は、

「どうして分からないんだ」

「?」

「君は空気を読みすぎて、

数時間後のことまで見えてしまうのだからもっと工夫しないと」

「でも、この方法以外にない思うんっすけど」

「しょうがない、僕か手本を見せよう」

「いいか?その場合は━━━━」





「何してるの?」

「あっ、これはね

ツブッターていうアプリだよ」

「それって変態おじさんが

なりすましイケメンになって、

女子高校生に手を出す

18禁アプリだよね」

「えっ、そうなの?」

「そうだよ!早くアインストロールして!」

「うん・・・・・」


そして僕はこのあと十六夜さんと帰るんだ。

 

「僕がいなかったら危ない目に遭ってたよ?」

「うっ・・・心配かけてごめん」

「いいんだよ。君が無事なら」

「うっ・・・・・・」

十六夜さんはここで照れ始めるんだ。

「ねぇ・・・・十六夜さん」

「なっなんですか!」

「僕は君がほっとけないから守りたい」

「そっそんなの困ります!」

「別に恋人にならなくてもいい」

「じゃあなんですか・・・・」

「もしよかったらその・・・・・」 

「十六夜さんの頭に僕という存在をインストロールしてくれ!」

その瞬間十六夜さんの頭の中にインストロールされ始める。

僕は十六夜さんとこうして友達以上の関係が結ばれる。

 

end

「どうだい驚いただろう?」

「これが僕の実力さ」

僕は自信ありげにどや顔をしながら言った。

「さすが、鷹条氏!やる時はやりますな!」

『日本一のアニメ通』奇村 霜根田が感激しながら言った。

「フッ、まぁこれぐらいは普通だがな」

「まぁなんといっても『クラス一の裏イケメン』とも言われてますからね。やはりいつも何か奥深いものを感じさせてくれますよねぇ」

『クラス一のコミュ王』佐藤 翼が納得したかのように言った。

だがいつもその名が浸透していればいいんだがな。

それだけは不満だ。畜生!!!

しかしこれで妹尾も納得させられるだろう。

さぁどうだい感想は妹尾くん?

僕は勝ったと思いながら妹尾の方に誇り高く胸を張った。

「鷹条」

ククッ、驚いて名前しか呼べなくなってやがる。

まぁ、当然だがな。

「鷹条!」

この僕が出した案は、誰にも思い付かないだろう。

「鷹条!」

生涯僕の名は歴史に刻まれる。

「おい」

そう言っても過言ではないのさ!

 

「おい、聞いてんのか」

「うるさいな!名演説中なんだから聞けよ!」

「それどころじゃねえよ!」

妹尾はまるで何かを見つけて焦ってる表情だった。

その表情は僕に疑問を抱かせるような感じであった。

「なんだよ?」

「人がいるんだよ!」

なんだ、部外者か・・・。

そんな驚くこともねーのに。何で慌てたんだよバカ。

「そんなん追い出しとけよ」

「そうなんだけど・・・・」

しかし妹尾はまるで何かに怯えて動けなくなったかのように、全く動こうとしなかった。

本当に分からない。

しかしもしかしたら、あいつが怖いだけかもしれない。

絶対にそうだ。

「じゃあ追い出しに行く」

僕はそう言って、教室から出て部外者を追い出そうとした。

 

 

「その必要はないわ」

 


どこからか聞いたことのある声が聞こえた。

いや、そんなはずはない。

ここはあの人も行ったことのない場所。

そんな場所にあの人が来るはずがない。

だが・・・・

 

「ねぇ、知ってる?」

 

見とれるような甘い声。

少し匂うシャンプーの香り。

下から上までスタイルが抜群。

長い黒髪がとても似合っている。

彼女の名を知らない人なんて

ここにはいない。

 

「私って結構いろんなこと知ってるんだよ♪」

 

十六夜さん、なんでいるんだよ!?

意見や評価よろしくお願いします。

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