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短編なんかがコッチ。

君が操縦手、俺が車長さっ!

作者: Facebody

読者さまの閲覧席は、

砲塔後部バスケットにご用意しております。

ときおり、敵砲弾などが弾着いたします。

ご自身の判断にて、下車して頂きますようお願い申しあげます。


尚、悪路走行中は20km/hほどですが、

たいへん危険ですので、三点支持などで安全を確保して下さい。

重ねてお願い申しあげます。はい。

「射距離2000。弾種、徹甲弾」

「装填よし」


 おっ、なかなか早いね装填手ニューフェイスの谷川君。

 さっすがイケメン。

 まあ、関係ねーか。


「ラジヲ、微速前進」

「了解」


 ごくりと緊張の音が聞こえる。

 喉頭マイクロホンは、喉が鳴っても聞こえるから嫌いなんだよなあ。


 なに、俺? 誰かって? 

 ばかやろう!

 今は戦闘中で忙しいんだよ。


 ここは戦車の中。

 マイスイートハウスだ。

 話しは後にしてくれ。


 操縦桿でターレットリングを操作する右手が痛い。

 昨日のんびりしてたら砲塔側面に被弾しました。

 ありゃあ、驚いたよ。

 突然だもん。

 死なないで良かった。

 かあちゃんありがとう。


 えっ? ターレットリングってなにかって? 

 あれだよあれ。

 戦車の上に大砲のついた箱があるだろう? 

 それの根っこにあるくるくる回るところ。

 モーターで動くんだ。

 手動じゃ動かしたら大変だぜ。

 腱鞘炎になっちまう。


 それじゃ自家発電する暇もない。

 そう言えば半年ほどご無沙汰だよな?


「佐藤車長。2時の方向。戦車2、随伴歩兵およそ20」


「了解。プリンス砲塔回せ」


「赤坂っす。了解」


 いちいち訂正するヤツだ。

 おまえ細けーんだよ。

 俺が黒といったらカラスは黒いんだよ。あれ? 

 もとい。白い猫は白いんだよ。あれ?


「車長! 目標停止。シャーマンっすね。測距してもいいっすか?」

「プリンス待て。ラジヲ停車。超信地旋回、右。よし止まれ」


 よしよし見つかってないぜ。

 上出来じゃないか。うん、うん。

 えらいぞ俺。


 さてと。


「戦闘用意。プリンス。目標、戦車。谷川、機関銃見とけ」

「了解」

「了解」


「機関銃装填よし。安全装置解除」

「了解」


 照準スコープを覗きこむ俺。

 やはりかっこいい。

 嫁はいないが見せたいぐらいだ。

 お前も惚れるなよ。


 敵の戦車砲。

 仰角向いてるから砲手はお昼ねの最中だね。

 緊張感のない敵はカモなんだよ。うん。

 再教育が必要のようだよプリンス師範。

 ショータイムだッ!


「目標。左戦車。測距レーザー発射。谷川、次弾徹甲弾「射距離1500。撃ってもいいっすか?」撃て!」

「発射!」


 激しい衝撃が車体を襲う。

 105mm51口径戦車砲。

 ヘッドホンがないと鼓膜が破れる。


「装填よし!」


 ぶれる照準スコープが正気を取り戻すと、砲塔側面に命中した敵戦車に発火炎。

 わらわらと戦車兵が飛び出してくる。

 おっし、シャーマン1両撃破ね。

 プリンス。お前、射撃の腕だけはいいなあ。

 

 性格悪いけどよ。


「命中。目標変換。右戦車、続けて撃てっ」

「発射!」


「次弾待て。ラジヲ微速前進」

「了解」

「了解」


 変速ギアに動力が伝わり重たい車体が走りだす。

 もう片方の戦車も動かない。

 命中したらしいが燃えてはいない。


 逃げ惑う兵士がちょっと可哀想かな? 

 仕方がないがこれも戦争。

 明日は我が身さ。

 ごめんよ。


「弾種変更。榴弾。プリンス800から機関銃。ラジヲ増速前進」

「了「解了」了解」


 これ被ると聞き取りづらい。

 おまえらちったぁ頭使えよ。

 バーカバーカ。


 動かなくなった戦車はやはり燃えていないが着弾痕はあるな。

 でも、ちょっと怖いから要注意ね。

 少しでも動いたら撃っちゃおう。


 えっ? 

 怖いんなら、なぜ先に撃たないんだって? 

 ばかやろうッ!

 弾がもったいないじゃないかっ!


 えっ? 死んだら元も子もないって?


 ふーん。


 それも一理あるな。

 お前、学があるじゃねえか。

 見直したぜ!


「佐藤車長。射距離800撃ちますか? 撃ちますね」


 ばかやろうっ! 

 撃ちますね、じゃねえ。

 行進射するプリンスのやつ、射撃じゃ大隊一番だっけな? 

 クッソ、ふざけんな!


 バタバタと7.62mm同軸の機関銃弾が敵兵をなぎ倒す。

 うっ、上手いっ、上手すぎるよ兄さん。


 でも撃ち過ぎないでね。

 エコロジーに行こうよ。

 節約の節子さんや。

 

「ラジヲ止まれ。プリンス目標、随伴歩兵。弾種そのまま」


「了解。射距離800そのまま。擱座した戦車横。準備よし」


「撃て」


「発射」


 伏せて身を隠そうとする歩兵を吹き飛ばし、

 逃げようとすれば車載機関銃が地に抜いつける。

 あっという間に戦闘終了。

 合掌なり。


 この間10分少々。

 カップめんを3個はいけたな。

 いや、最近のは長いから2個か。

 何の話かわからない。

 真面目に戦うのがアホらしくなる。


「谷川。小銃用意しとけ。俺と一緒に見てくるぞ」

「了解です」


 敵の偵察部隊。

 威力偵察だったのかな?

 全滅させたから分からない。

 身の隠すところのない道路をやってきて俺の網にかかったって寸法だ。


 お馬鹿さんだね。

 これじゃあ素人同然だぜ。

 甘いわ新兵ーッ!


 操縦手ラジヲと砲手プリンスはお留守番だ。

 見張りを頼む。

 襲われたら俺だけは助けんるんだぞ。


 なに? 谷川は、だと?

 谷川はイケメン(死語か?)だから俺だけでいい。

 イケメンは戦車マンの敵だ。

 特に足が長いのは、それだけで軍規違反ものだぞ! 

 だいたい身長が180cmオーバーって、戦車兵としてどうよ?

 車裂きの刑に処す!


「佐藤車長。中隊長から無線入ってますよ。2小隊が苦戦中らしいっす」


「なにッ! 了解だ。残敵掃討は中止。2小隊の支援に向かう。戦闘用意」

「了「了「了解」」」


 おまえらなあ。

 ちったあ学習しろよ。

 バーカバーカ!


「ラジヲ、左旋回。前へ」

お粗末さまでした。

一定程度の評価を頂けましたら需要ありと判断して、

連載へと切り替えるかもです。たぶん。うん。


題名「火消しの佐藤」よっ、シブいっ!

ラジヲ君とプリンス君も登場します。戦死しない限り・・・

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