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soul ~異世界の能力者~  作者: kanatax
プロローグ
4/4

過去の

プロローグ

本文

 俺、龍崎りゅうざき 優太ゆうたはこの1ヶ月間違う世界で過ごしてきた。

 たぶんこれからもそうだろう。

 今までどおり普通に過ごしていたある日

 突然世界は変わってしまった……












―1ヶ月前―


「ふぁぁぁ~」

 ただいま7時50分。俺はベッドの上から起き上がる。

 今年は、俺が通っている学校、【私立 星龍せいりゅう学園】の休みの日数が増える代わりに4月1日の今日から学校がある。

 ちなみに俺の誕生日である。

 誕生日プレゼントと言ってプレゼントを渡され、エイプリルフールの嘘だと言われた事も何回もある。

 ちなみに、4月1日生まれなので、実質クラスメイトより年下?と言って良いかも知れない。

 俺は星龍学園の寮に暮らしている。


「今日から2年生か。一年は早いなぁ~」


 さて、朝のコーヒーを入れてテレビをつける。


『先週に相次ぎ、人のペットが鋭い何かで、

腹を真っ二つに切断され

殺されると言う事件が発生いたしました。

住民の皆様は十分ご注―――』


 テレビの電源を消した。

「物騒な事件がおきてるんだなぁ。

でも先週もそんな事件あったっけ?」


 と、疑問に思いながら、再び時計を確認する。


 ……あれ?

 オカシイナ?時計ガ、ズレテルノカナ?

 昨日6時半ニ、セットシタハズナノニナ……

(ちなみに8時から始業式開始)



 ……

「ってええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

確実に遅刻だぁ~~~~!」

 俺はパンを口にくわえ、(ご飯派だが緊急時なので)走り出す。



 










 5分後


「ま、間に合った」

 まじで疲れた。

 だが、休んでる暇など無い。

 すぐに始業式が始まる。

 俺は始業式の場所に急いだ。







 もう始まっていたようだ。

 ある程度進み、生徒会の話が今始まったようだ。

「よう!皆生きてるかー!元気にやってるか?

遂に今年も星龍学園の始まりだぜ!

自らの行動に責任を持って行動しような!」


 今話してるのは、3年生生徒会長 あかつき奏也さん。

 1年先輩だが、大親友である。

 たくさん恩がある。

 青い髪に首からぶら下げている十字架のチョーカーなどが特徴だ。

 異様にハイテンションである。


 そしてその隣に居るのが、神崎かんざきさくら先輩。

 前年度の生徒会長で、俺より2つ上で、奏也さんの彼女だ。

 特徴はピンク色のショートヘアと幼児体型だ。

 見事なほどにペッタンコです。


 そしてここまで考えて俺は気づいた。


「ってえええええええええええええええええええええええええええええ

なんでここに居るんだああああああああああああああああああああああ」

 周囲から変な目で見られた。


 だが、叫ばずには居られない。

 だって先輩は去年卒業したはずだから。

 なぜこの場に居るんだ?

 まぁ後で聞いておこう。


 その横に居るのは、俺のクラスメイトである、生徒会書記 琴音ことねルミ

 とても温厚で優しい。そして可愛い。

 俺の大事な大事な彼女である。

 自慢する様で悪いが、本当に可愛いんだってこれが。

 特徴は水色のロングヘアーである。

 毎日、俺の弁当を作ってきてくれる。


 そして最後が今年入学してきた生徒会会計 うるしあずさ

 なぜ、今年入学してきたのに生徒会に入っていたかと言うと、

 この学校に入学することが決まった生徒は、一度前年度に登校し、入学式を事前にやる。

 そしてその日に来年度の生徒会が決める。

 だから知っているのだ。 

 髪は黒色のツインテールだ。

 名前と言い、髪と言い、あの漫画キャラクターを意識しているんだろうか?

 と思ってしまう。


 生徒会メンバーはこれだけ居る。


 と脳内で勝手にまとめ終わった俺は、再び奏也さんの話に耳を傾ける。


「あと、約束して欲しいことがある。

自分の能力のランクが低いからと言って何かを起すな!絶対だ。

何も知らずにランクDや、Cの者がランクB以上の者に対して、問題を起しているらしいが、

俺はそういうのがむかつく。

並大抵の努力じゃ、高ランクにはなれないんだ。

たとえば、ここに居る琴音 ルミは最初ランクCだった能力を努力して3年掛けて

ランクAにまで上げた。

努力をせずに勝手な感情だけを抱くのはやめろ。

これだけは約束してくれ。

これで、俺の言葉を終わる」


 パチパチパチパチ

 拍手が響き渡る。

 ……

「ってええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」

 俺は本日三度目の悲鳴をあげた。

 また周囲から白い目で見られた。


 能力ってなんだ?

 ランク?


 意味が分らない。


 桜先輩の事も考えると、これは俺を騙す為の大掛かりなエイプリルフールの嘘か?


 とりあえず、後で奏也さんに質問しよう。



 



-10分後-


「ふぅ~やっと終業式終わった~」


 俺は始業式が終わったので、謎の発言をしていた奏也さんを探して廊下を歩いていると、

 ルミを発見した。

 なので俺は話しかけることにした。


「おはよう。ルミ。今日の弁当は何だ?」


 すると今度は周りから、困惑の声が上がる。


「おはよう龍崎君。なんで私のお弁当の事を教えなければならないの?

貴方に教える義理は無いんだけど……

それに、勝手に下の名前で呼ぶなんて少し馴れ馴れしくない?」


 馬鹿を見下す目で、睨んできている。


 どうして、いつもと違うのかと聞こうとしたが、


「失礼しましたーーーーーーーー!!!」


 と、俺の腕を掴み、俺をルミから引き離した奴が居たので聞けなかった。


 俺を廊下の端まで連れ出した、俺の友達である 国城くにしろ京也きょうや

 信じられないと言う目をしながら、話しかけてきた。


「お前、琴音さんに話しかけるなんて、どういうつもりだよ!

しかも弁当の中身を聞くなんて命知らずが!

ただでさえ、みんなの憧れで、ファンクラブまであって、

お前のランクはDなのに、

ランクAの琴音に話しかけるなんて、

あいつの能力の 金属アイアンボディに殺されるぞ!」


 ……正直意味が分からなかった。

 昨日まで俺の彼女で、優しくて、弁当まで作ってきてくれてたのに、

 どういうことだ?

 

 すると、そこに奏也さんがやってきて、


「よう!優太、京也!。

京也。悪いが優太貰ってくぞ!」


 何故か今度は、奏也さんが俺の腕を掴んで走っていった。








-屋上-

「って何なんですか!奏也さん!」


 俺は、ここまで俺を掴んで走って来た、奏也さんに憤慨して話しかける。


「ふふっお疲れのようだな。

それはそうと、今日起きた時から、何か違和感を感じたこと無いか?」


「はい!ランクとか、AとかDとかCとか、能力とか、

意味が分かりません!

しかも、ルミが何故か冷たいし」


 すると奏也さんは微笑する。

「そうか。あいつは上手く行った様だな。

それに、あっちの世界では、

優太とルミは深い関係のようだな。

しかも能力が無い世界か。

おもしろい」


「とにかく、どういう事なんですか!

真面目に教えてください」


 また奏也さんは微笑する。


「ああ。良いだろう。お前が朝から感じた違和感を説明してやる。

だが、その前に一つ言わなければならない」


「良いです!何ですか?」


 奏也さんは時間を掛けて、俺に話す言葉を選んでいるようだった。

 そして……


「すまない。ここはお前がもと居た世界ではない。

お前は、本日4月1日午前0時にお前の意思に関係なく……

平行世界パラレルワールドに連れてこられた」


 突然、自分の世界が変わってしまった。

 第1話 能力

前書き

結構分かりにくいです。

本文

-数百年前、世界各地で異常な流星群が観測された。

 その流星群は、大気圏で燃えず、

 無数の隕石となって地上に降り注いだ。


 すると、隕石の降った数週間後、

 異変がおき始めた。


 生まれてくる赤ちゃんが、何故か巨大な物を持ち上げたり、

 近くに居た人を、電撃で感電させた。

 などの事件が起こった。


 それが能力者の誕生だった。

 


 その後、ある科学者が、能力を持った赤ちゃんは、

 心臓の形が通常とは違うことを発見した。

 右心房の左に、なにやら袋のような

 不思議な組織が存在していることが分かったのだ。

 しかも、その袋状の組織から、まっすぐ脳まで、

 1本の管が繋がっていることも明らかにされた。

 

 どうやら、その組織が付いている者は、能力者なのだそうだ

 (組織が存在していても、能力が使えない者も少数居る)


 そして、その組織には、粒子状の物質が入っている事が分かり、

 その物質は、自然に溜まって行き、能力を使用すると減少するようだった。

 その物質は、能力によって結晶の形が違う事も判明した。

 科学者は、心臓に組織がある事から、

 その能力の元と言える粒子を、魂と考え、「soulソウル

 と名付けられた


 そして、能力の強さによって、ランクが定められた。


 ランクS(強能力者)最強の力を持つ能力者。 

 ランクA(上能力者)一般以上の力を持つ能力者。

 ランクB(中能力者)一般レベルの力を持つ能力者。

 ランクC(低能力者)僅かな力を持つ能力者。

 ランクD(無能力者)能力を持たない人間。


 ランクB以上が実用レベルで、

 ランクSは世界に15人しか居ず、一人で大陸を1つ潰す程の力を持つ-



「これが、お前が俺に質問してきた謎の正体だ。

お前達の世界には、能力は存在せず、

流星群も無かった様だ。

すまんが納得してくれ」


 奏也さんが話し出してから、約10分。

 衝撃の言葉が告げられた。

 平行世界と言い、能力と言い、意味不明だった。


「ちなみに、ルミのことだが、元々この世界に居た優太は、

お前と違い、ルミと無関係に過ごしてきたからだろうな」



 奏也さんが語り終えてから15分。

 頭の中を整理した俺は一つ質問をした。


「仮に千歩譲って、その能力と言う物を信じるとしても、

なんで俺は、自分の世界からこっちの世界に来たんだ?」

 

「それは、こっちの世界の《優太》の能力のせいだ」

 

 だが、俺は、京也の言葉を思いだす。


「奏也さん。でも京也は、俺のことをランクDと言っていました。

じゃあ、こっちの《優太》は能力を持ってなかったんじゃ無いんですか?」


「いい質問だ。

さっき、心臓にある組織があっても、能力が使えない人が居ると言ったな。

それが《優太》だったんだ。

そしてランクDとされた。

だが、いままで最初にDだった者は、

能力を手にすることが無かったんだ。

でも《優太》は違った。

今年俺のところに来て、

告げたんだ。

能力が使えるようになったと。

仮に俺がその能力に名前を付けるとすれば、

時空移動ディメンションテレポーター】だ」

 

「【時空移動ディメンションテレポーター】?」


「そう。【時空移動ディメンションテレポーター

空間移動テレポーテーター】の上位種と考えた方が良いだろう」

 そもそもその【空間移動テレポーテーター】を知らない俺にとっては、

 意味が分からなかった。

 別の場所に移動する能力だとは予想がつくが。

「つまり【空間移動テレポーテーター】は、空間と空間の間を移動する。

時空移動ディメンションテレポーター】は時空と時空を繋ぐ。

つまり、空間を移動するだけでなく、平行世界と平行世界を行き来できるんだ」

「え~とつまりそれって、その能力で俺はこっちに来て、もう一人の俺が元の世界に行ったと言う事ですか?」


「ああ。飲み込みが早くて助かる。

あいつは、他の世界で確かめなければいけないことがある。と言って出て行ったよ」

「じゃあ、今すぐ言って下さい!元に戻せと」

「それは無理な話だ。

空間移動でも大量のsoulを消費するのに、平行世界を移動したとなれば……もうこっちの世界に返ってくるsoulは残されていないだろう。

もう一度こっちに戻ってくるには、それだけの時間が必要だ」


「ちょっと待って下さい。soulって消費する物なんですか?」

「言ってなかったか。soulは能力を使ったらその分だけなくなる。

だが失ったsoulは自然に回復する。

強い能力者は、使える能力の種類もそうだが、

莫大な量のsoulを保持しているかや、soulを回復する時間がどれだけ短いかでも決まる。

あいつは、前者だ。

それだけのsoulを使ってしまったのだから、長く戻ってこれない」


 俺は絶望を感じながら声を漏らす。

「そ、そんなぁ」

「あと、ルミの件だが、それは単純に世界の違いだ。

平行世界だからな」


 それが、何よりも俺にダメージを与えた。

「ちなみに能力を信じられないかも知れないから、実演するぞ。

俺は、世界に15人しか居ないランクSの第2位。

能力名は、主にウラン、プルトニウムなど核物質を操る

核分裂アクチノイダー】だ」


 すると、ヨシタカさんの目が赤く染まってゆく。

 そして、ヨシタカさんが手を天空に掲げると……

 天空に爆風が広がっていく。

「俺は肝臓に濃縮ウラン及びプルトニウムを保持していて、

体内にある小型の原子炉によって核分裂を起す。

その熱エネルギーを運動エネルギーに変換する事によって、

音速を超えた速さで走る事や、飛ぶ事が出来る。

そしてちょっと応用すればこんな事も出来る」


 するとヨシタカさんは、1本の木に手を向けた。

 木には赤いカーソルのような物が表れていた。

 

 次の瞬間その木は爆発した……

「メーザーって言う奴でな。簡単に言うと、電子レンジだ。

原始の働きを利用して、木の中の水分を爆発させた。

これが能力だ」


「こ、これが能力……」

 俺は、能力と言う物に見惚れていた……


to be continued













詳細

この小説のURL : http://ncode.syosetu.com/n9936p/

soul ~異世界の能力者~

小説編集 部数 タイトル 初回掲載日

編集 第1部 プロローグ 2011年 01月06日 17時

編集 第2部 第1話 能力 2011年 02月08日 19時


>>次話投稿▲ページの上部へ | 小説情報編集 | 章管理 | アクセス解析 | 仮想ケータイ表示 | レイアウト一括設定 | トラックバック

▼小説情報

Nコード N9936P

種別 連載〔全2部〕

年齢制限 なし

文字数 5,263文字

掲載日 2011年 01月06日 17時56分

最終投稿日 2011年 02月08日 19時53分

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小説タイトル soul ~異世界の能力者~

あらすじ  今までどおり普通に過ごしていたある日

 突然世界は変わってしまった……

 見た目は元の世界と殆ど同じだったが、

 一つだけ大きな違いがあった。

 それは世界に、能力者が当たり前のように居るということだった。

完結設定 連載中

キーワード R15 残酷な描写あり soul  能力者 平行世界 学園 高校生

ジャンル ファンタジー

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作者名 yoshitaka





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