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19 重なる心

…バスルームを後にし、部屋へと戻ると架奈美は、ベッドの上に横になり寝てしまっているようだった。

…俺は、寝ている架奈美の隣に座り、彼女の寝顔を覗き込んだ。

(そういえば、架奈美の寝顔って初めて見るな…)


まるで、天使や女神のような寝顔を覗きこませる架奈美に…俺は、心臓の鼓動が聴こえてくるんじゃないかと思うほどの胸の高鳴りを感じていた。

静寂に包まれた空間の中で…架奈美が呼吸する時の吐息も一緒に聴こえてくる。


(…ヤバいッ!!)


心の奥底から、高ぶる気持ちを鎮めるために、俺はベッドを離れ顔を洗いに行った。

冷たい水で、顔と同時に心の中も冷やし…一度、深く深呼吸をしてから再び彼女の元へと戻った。


…久しぶりに、遊び回り架奈美も疲れているのだろう。

「…何もかけないで…これじゃ、風邪引いてしまうな」

ポツリと一人事を呟き布団に手をかけた時だった。



「…今日は、ホントにありがとうね…俊弥義兄さん…」


目の前から、架奈美の声が聴こえてきた。

驚き前を見ると、そこには…


澄んだ瞳で…真っ直ぐに、こちらを見詰めてきている…架奈美の顔が視界に入ってきた。

濡れた長い髪を潤わせながら、その惑わしい唇で囁いてくる。



「…大好き…だよ…俊弥、義兄さん」



(…か…架奈…美)


一度は治まりかけた鼓動が、再び暴走をし始める。

(…愛おしい…架奈美の全てが…欲しい…もっと…もっと、架奈美の 愛 を…)


俺は…架奈美の上に跨がり、その体を架奈美の体へと重ねた。

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