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17 幸せ

爽やかな朝日が、窓ガラスを突き抜け、部屋の中を照らし出す。

いよいよ、この日がやってきた。

…待ちに待った2人にとって最高の日が。


俺は、部屋を後にし、架奈美の待つリビングへと向かった。

朝食を済ませ、昨日の内に準備をしておいた荷物を車へと持ち運び、俺達は目的地である、S県へと向かった。

長距離のドライブも、架奈美と一緒の俺にとっては、なんら苦にはならなかった。


「もうすぐ着くわねっ!…俊弥義兄さんは何処から見てまわりたい?」

架奈美が、楽しそうに聞いてくる。

「そうだな…じゃあ、最初は…」



車で走ること、5時間弱…目的地であるS県へと辿り着いた。

俺達は、県内でも有名な【水族館】、【動物園】、【遊園地】などを、2人で存分に楽しんだ。



…楽しかった時間は、あっという間に過ぎ空を見上げると…高い雲の上に、うっすらと月の影が見え、地平線の彼方までオレンジ色に染まっている。

俺達は、予約したホテルへと向かうため車で海沿いを走っていた。


「俊弥義兄さん…最後に、あそこだけ寄っていってもいい?」

架奈美の指を指した、その先には…とても見晴らしの良さそうな岬が視界に入ってきた。

「あぁ、せっかく来たんだし…記念に寄って行こうか!」

近くのパーキングエリアに車を止め、俺達は、その岬の先端へと足を運んだ。


…絶景だった。

何処までも、果てしなく続く綺麗な海に沈み行く太陽の光が反射し、幻想的な景色を作り出していた。

それに酔いしれるように見入る架奈美も海風にあおられ、その幻想的な世界を、より美しく引き立ててくれていた。

…今、この時を、架奈美と刻むことの出来ている俺は…きっと、世界一幸せなんだろうと思う。

俺は、彼女を後ろから抱きしめ、その【幸せ】を架奈美と共に感じあっていた。

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