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13 暴走

俺は、架奈美の元へと歩み寄っていた。


「…架奈美?こんなとこで、どうしたんだ?」

俺の声に気付き、架奈美はこちらへと振り向いた。

「…あ、ごめんなさい…起こしてしまった?」


…透き通るような綺麗な髪に、うつろな眼差しの瞳、月の光を浴びている架奈美は、一層に、その美しさを増していた。


(…か、架奈美…)


その全てを、溶け込ませてしまうかのような表情に…俺は、完全に堕ちていた。


「俊弥義兄さん…私…私、今日…学校の友達に…」

瞳の奥に不安を抱えているような…どこか儚げな雰囲気も同時にかもしだしている。



「…告白…されてしまったの」




…止まらなくなっていた。

完全に抑え切れなくなっていた。

…高ぶる感情を、自分自身を。


俺は、架奈美の腕を掴み、自分の胸の中へと閉じ込めた。

…無我夢中で架奈美を抱きしめていた。

…その、華奢な体が壊れるんじゃないかと思うほどの力を込めて。

(欲しい…架奈美が欲しい…架奈美の全てが…)


最初は驚いた表情を見せていた架奈美だったが…俺の胸の中で【すっ】と瞳を閉じた。

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