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12 ベランダの先

…一夜明けて、日は変わり、俺は、いつものように目が覚め架奈美の元へと足を運んでいた。

朝食を済ませた後、家を後にし、名残惜しみながらも愛しい人を、いつもの交差点で見送った。



…それからは、変わらぬ 時間 を賢治と共に過ごしていた。

(…早く会いたい…架奈美に)

…作業をしていても、昼食を食べていても、賢治と話しをしていても…俺の頭の中を満たしている唯一の存在。


…体を少しずつ刻み続けている、時計の針の秒針の先…それは、この職場から架奈美への、かけ橋となっていた。


…作業終了と共に、即座に帰る支度をし帰路へとつく。

家の玄関を開け、中を覗いたが、明かりは無く、静まりかえっていた。

(そうか…今日は、友達と会うって言っていたっけ?)

俺は、仕方なくリビングのソファーの上に、ながまりながら架奈美を待つことにした。



……

…【はっ!】と目が覚め起き上がった。

どれくらいの時間が経ったのだろう?

…俺は、完全に寝てしまっていた。

時間を見ると、もう9時半前を指している。

俺は、立ち上がり、風呂へ入りに行こうと思い、部屋を出た視界の先に…ベランダに一人立ちすくんでいる架奈美の姿が見えてきた。


架奈美は、その長い髪を夜風に揺らせ、遠くを見つめるように月を見上げていた。

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