↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

光の鍵盤と、星空のアクアリウムと、夏の旋律

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/07/20

海岸通りを


吹きゆく青い風に



珊瑚のように


彩るブーゲンビリア



はてしない


ラムネ色の空の彼方に



広がる雲は


海鳥の翼のように



耳を澄ませば


爽やかに聴こえくる



風鈴草の


音色を感じながら



咲きわたる


デルフィニウムの青は



陽射しの


フォルティッシモに



イルカのように


溢れる夏の光にそよいで




星のイルカを


宙に見つめながら



歌見月(うたみづき)


アルタイルを追いかけて



謳うように


(そら)の海へ浮かびゆく



光が描く


いるか座の星々



瞳に広がる


星空のアクアリウムに



明日へと


航路を切り拓くように




星の音符を


宙に見つめながら



季節という


星座の鍵盤の上で



ムジカの星が


奏でゆく夏の音は



アリオンの


寄り添う光とともに



星と星の


和音が響き合うとき



月の光は


やさしい旋律となって




宙に描かれた  


八十八の星座



ピアノの鍵盤と


同じ数の煌めきを



はてしない


星の海と


心にちりばめるように




日々はまるで


リハーサルのない舞台



今日という風が


明日という風が



奏でゆく


風鈴の音色のように



時に凪の日も


あるかも知れないけれど



星の光の


ピアニッシモに


こころを、澄ませて



感謝や憧れの


響きを胸に



自分という音


そして


響き合う音を、大切にできたら




海岸通りを


流れる青い風に



情熱の紅を


彩るブーゲンビリア



はてしない


ラムネ色の空の下で



そよめく


デルフィニウムは青く



見上げた


宙に星のイルカは



未来への航路を


照らす光を、瞳にふりまいて

















夏の星座の一つ、いるか座は、音符の形で7月の東の夜空に浮かび、ムジカ(ラテン語で「音楽」)という星は、神話に登場する吟遊詩人の名がつく星・アリオンと共に輝きます。


5月から7月頃に青い花が咲く、デルフィニウム(ギリシャ語で「イルカ」)は、つぼみがイルカの形で、花言葉は「幸せをふりまく」です。風鈴草は、花が風鈴の形で、花言葉は「感謝」です。


夜空を彩る星座は88ありますが、これはピアノの鍵盤の数と同じです。歌見月うたみづきは7月、夏に紅い印象的な花が咲くブーゲンビリアの花言葉は、「情熱」です。


季節の星や花、「海の日」をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
心地よい眩しさと暑さの陽射しを感じます。描かれる景色がキラキラして見えるのは、「ラムネ色の空」とイルカの跳ねた飛沫のイメージからきているのかもしれませんね。なんだかワクワクするような、そんな気持ちにな…
「日々はまるで リハーサルのない舞台」というの、すごく分かる気がしました。 だからこそ「感謝や憧れの 響きを胸に 自分という音 そして 響き合う音を、大切にできたら」というところが、心に沁みました。 …
いつもながら鮮やかな色彩が目に浮かびました。 星空ですけれど、夏にアクアリウムをかさねるのが、季節感もあり涼やかでぴったりですね。 海にも見える星空は、さまざまな月や星、光の大小でオーケストラにもなり…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。