表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ボタンを押しただけなのに

作者: うずらの卵。

俺は20歳の浩二、高校を卒業してバンドをやりながらバイトをしていたが、バンドが全然売れず生活がカスカスだった。

何かいいバイトないかなとスマホを見ていると、1日で10万という高額バイトを見つけたんだ。

最近流行りの闇バイトかと思ったが、

お金が欲しくて応募ボタンを押してしまった。

相手から連絡が来て、明日になり待ち合わせ場所に行くと三人初対面の若者が待っていた。

仕事は…ヤバイ、犯罪だった。

でも、今更辞めるなんて言えない。

俺は初対面の男達と民家に侵入したんだ。

すると、そこの住人と鉢合わせになり、焦って殴ってしまった。

俺達は何も取らずに逃げた。

そして、応募した連絡先に電話をかけて事情を話すと、いきなり電話は切られてしまい、着信拒否されてしまった。

俺達は途方にくれてバラバラに帰った。

でも、指紋や足跡等残して来てしまい、

次の日警察に捕まってしまった。

テレビのニュースにも顔や名前が公開されてしまい、取り調べから裁判そして服役の判決が出たんだ。

服役中に俺の姉が初めて面会に来てくれた。

そこで、姉から語られた話しは俺をドン底に陥れた。

父は会社をクビになり、母はショックで寝込んでしまった。

結婚が決まっていた姉は、相手の両親に反対されて婚約破棄されたと。

そして、近所中の噂になり田舎に引っ越す事になったと言った。

姉は俺に最期に刑期を終えたら連絡を頂戴と言い残し帰って行った。

おれば鉄格子の付いている殺風景な部屋に戻り1人で背中を丸めて泣いた。


あなたはそれでもボタンを押しますか?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ