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幼馴染との同居生活  作者: 鳴子
付き合ってからのお話と、聡太と有紗

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36/83

有紗の大作戦!

「何すると思う?」

「うーん。仕掛けるとしたらご飯食べてる途中だよな」


 俺たちは有紗さんが何をするかを当てようとしていた。


「でも有紗ちゃんに限って人がいる状況で甘えないと思うけど」

「だよな。俺らに見られただけでも大分恥ずかしがってたし」

「考えても無理……かな?」

「難しそうだな」


 うーん……。悩んでも仕方がないし、俺たちは二人をもう一度、観察する事にした。


『何食べる?』

『うーん……。そうだなー。——じゃあ俺はこのピザにするよ』

『聡太ってピザほんとに好きだよね』

『まぁ、美味しいし、でもそう言うお前こそ海鮮丼とか選ぶんだろ?』

『う……。まぁ正解だけど』

『そこは昔から変わらないよな』

『そうね』


 取り敢えず、二人は何を食べるかを決めていた。


「まぁ取り敢えず、俺たちも何食べるか決めるか」

「うん。じゃあ私はオムライスにしようかな」

「じゃあ俺はカツ丼にしようか」


 食べる物が決まり店員さんを呼んで注文した。

 その後はまた観察する事を再開した。


『ねえねえ、聡太』

『うん? どうした?』

『聡太ってさ変わってない部分も沢山ある一方で、変わったところも沢山あるわよね』

『それはお互い様だと思うけど。俺のこと心配しすぎなんだよな。有紗は』

『うーん……。そういうつもりは無いんだけどね』

『無意識なんじゃねえの』

『そういう物なのかしらね。——じゃあ私は今から意識して変わるわよ』

『うん? どういう意味だ?』


 有紗さんが何かを仕掛けるみたいだ。これは要注意して見ないといけないな。


『私、今から聡太を惚れさせるわよ』

『はぁ! 何言ってんだ?』

『何を言ってるも何もそのままの意味よ』


 この事が本当なら、聡太は有紗さんに惚れてないって事なのかな。そう思っていると聡太が言葉を返していた。


『俺は元から有紗には惚れてるぞ』

『だからこそよ。惚れてる女に甘えられたら、もうデレデレになってもおかしい事じゃ無いのよ』

『まぁ、そりゃあな』

『それに、私は昔みたいによく顔に出る聡太の方が好きなのよね。もちろん今も好きだけど。弄りがいがあったし』

『そんなこと言われて昔に戻ると?』

『あはは。まぁ私の手にかかればイチコロよ』


 有紗さんが言った言葉を聞いた聡太は少し頭を抱えて、決心したように言った。


『でもあの時のことが、どうしても……な』

『そう言うと思ってたわよ。それは後々にでも対策を考えるから。安心して』

『有紗がそこまで言うなら信じてみるか』

『まかせて頂戴』


 そんな会話をしていると、二人の机に料理が運び込まれた。

 そしてすぐに俺たちの机にも料理が運ばれた。


「あの二人……何かありそうだね」

「ああ、俺たちも色々あいつらにお世話になったし、力になってやれたらいいよな」

「そうだね」


 今思い出したけど、俺あの時のことまだ結衣に言ってなかったや。

「そういえばさ。中学時代の話、聡太にしたんだけどよかったか?」

「そうなんだ! ……。でも聡太くんなら大丈夫だよ。じゃあそろそろ私も有紗ちゃんに話した方がいいかな?」

「それは自分のペースでいいと思うぞ」

「うん。ありがと」


 取り敢えず、ここでこの話は終わり、聞き耳を立てながらご飯を食べることにした。

 

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