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幼馴染との同居生活  作者: 鳴子
付き合ってからのお話と、聡太と有紗

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34/83

二人のデート


「なぁこれ、どう見ても不審者じゃないか?」

「大丈夫。私の変装は完璧だから」


 俺たちは聡太と有紗さんのデートについて行く為に、変装をすることにした。

 その服装を結衣に任せると、サングラスにマスク、帽子の完璧な不審者の格好になってしまった。

 一方の結衣は


「なんでお前はそんなお洒落してるんだよ」


 髪はいつもしないツインテールで結ばれていて、ほんのりと化粧がされているのがわかる顔だ。

 めちゃくちゃ可愛いけど言ったら調子に乗りそうだし、やめておこう。決して言うのが恥ずかしいと言う訳じゃないからな。


「女の子はお洒落したら別人になるんだよ。だからこれも立派な変装」

「そういうものか」


 まぁなんとなく、言いたことは分かる気がするけど。

 テレビでも化粧でここまで変わる! みたいなのも見るし。


「あっ! 来たよ」

「お、本当だ」


 そうこう話していると聡太と有紗さんが来た。


「ふふっ。これ、なんか楽しみかも」

「そうだな。こんな感じで二人をつけることは無かったし」

「2人の意外な一面が見れるかも、なんてね」

「それも見れたら面白いな」


 そんな会話をしていると二人が歩き出した。


「二人とも行くみたいだよ」

「よし。じゃあバレないように頑張るぞ」

「うん!」

「頑張るから責めてサングラスだけでも外したらダメでしょうか。結衣さん?」

「しょうがない。許可しよう!」

「はは。なんだそれ」

「けいくんから振ってきたんでしょ」


 そう楽しく会話をしながらも、二人を見失わないようについて行った。


「最初は映画を見るみたいだね」

「ああ、全部有紗さんが考えてるからどういう風に聡太を恥ずかしがらせるか楽しみだ」

「なんだか私たちSみたいになってない?」

「たまにはいいじゃないか。いつもはあの二人におちょくられてるし」

「まぁ、そうだね!」

「じゃあまたちゃんと二人をつけるぞ」

「うん。ついでに映画も見れるし。楽しみだね」

「本来の目的を忘れるなよ」

「はーい」


 しかし有紗さんが買ったチケットが何か分からない為どうしようか迷っていた。


「どうする?」

「どうにかして有紗ちゃんと話せたら」


 そんなことを話していると有紗さんが聡太と一旦別れてトイレに向かっていた。


「おい。今がチャンスじゃないか? トイレなら有紗さんと二人きりになれるぞ」

「そ、そうだね! 行ってくるよ」


 そう言って結衣は有紗さんと追いかけるようにトイレに入って行った。



***



「あ、やっぱり来たわね」

「有紗ちゃん!」


 私がけいくんと別れて有紗ちゃんを追いかけると、待ってましたと言わんばかりの顔で待っていた。


「あれ? 圭人くんは来ないの?」

「有紗ちゃんがトイレに行ったから今なら二人きりになれるぞって送ってくれた」


 ここに来た経緯を説明すると有紗ちゃんが「ふふっ」と笑った。


「まぁ圭人くん来てないけどまあ大丈夫よね。——私が買ったチケットはこれよ」


 そう言って有紗ちゃんは私にチケットを見せてくれた。


「これ……最近話題の恋愛物じゃん!」

「そうよ。これなら多少は恥ずかしがるでしょうね。まぁ軽いジャブみたいな物よ」

「結構考えてるんだね」

「そりゃ当たり前よ。最初の頃はよく顔に出てたんだけど高校入る前くらいから全く顔に出なくなったのよね」

「何でだろう?」

「教えてくれないのよね。まぁ何となくの予想はつくのよね」

「そうなんだ」

「ええ、それも私のせいだから何とかしてあげたいのよね」

「大変だね」


 二人の事情が何かはわからないけど、深刻そうな問題なんだろうな。


「じゃあ私そろそろ行くわね」


 私が考えているとそう言われた。


「あっ。ちゃっと待って」

「どうしたの?」

「有紗ちゃんもそこまで気負わなくても大丈夫だよ。聡太くん優しいから絶対に有紗ちゃんのせいだなんて思ってないから」


 今日の有紗ちゃんはいつにもなく気合が入ってたのは何でだろう? とは思ってたけど、少しだけその理由が分かった気がする。

 

 私がそう有紗ちゃんに言うと少しだけ笑って


「ありがと。でもさっきの事圭人くんに言ったら嫉妬しそうだから言わないほうがいいわよ」

「う……。まぁ大丈夫だよ」


 そう会話をして有紗ちゃんとは別れた。

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