聡太を恥ずかしがらせる。
「おいお前ら」
「よう、圭人、結衣さん。昨日はありがとな」
「なんのお礼だ?」
「いいものを見せてくれたお礼」
「こいつ!」
「はは。ごめんごめん」
次の日学校で聡太と有紗さんに文句を言いに来た。
しかし先に少しいじられてちょっとムカついた。こいつの弱点でも知りたいものだ。
「昨日は楽しめたー?」
「楽しかったけど、途中で帰るなんてひどいよー」
「あれはしょうがないわよ。ね?」
「ああ、五分くらい待ったんだけどずっと動かないからお邪魔かなって思ったんだよ」
「それは盛りすぎだろ。五分なんて」
ほんとに聡太と有紗さんにはからかわれてばかりだ。五分もずっとキスをし続けられる訳がないじゃないか。
……。そんな訳……ないよな……。
「まあいいや。後、これ一応昨日のケーキな」
「おおー。ありがとう」
「溶けるかもしれないから早めに食べたほうがいいぞ」
「分かったわ。早速食べるかしら」
そう言って二人は早速ケーキを食べ始めた。
二人にはそれぞれ普通のイチゴケーキと、チョコケーキだ。
何がいいか分からなかったので無難なものを買っておいた。
その途中結衣が昨日のことに話を戻してきた。
「でもお邪魔と言ったら、あの時の有紗ちゃんも凄かったな」
「それはほんとにやめて!」
「ふふ。でも後は聡太くんだけだよ」
「何がだ?」
「恥ずかしいところお前だけ見られてないだろ?」
「俺もあの時恥ずかしかったって」
「顔に出なかったら分からないぞ」
「そうなのよね。聡太って顔になかなか出ないんだよね」
そう言って「やれやれ」といった様子をした有紗さん。なかなかこの事で苦労してるのだろうか。
「じゃあこれからみんなで聡太くんを恥ずかしがらせようよー」
「はぁ! それはおかしいって」
「いいわね」
「楽しそうだな」
聡太はずっとガミガミ言っていたが、俺たち三人はどんなことをしてやろうかと作戦会議をした。
「まず私は有紗ちゃんが色仕掛けをしたらいいと思うよー」
聡太のいないところで俺たち三人は話していた。
「まぁそれが妥当だよなぁ」
「効くかしら?」
「好きな人に迫られたらドキドキするよー」
「でもね。聡太って私があんな風に甘えてる時でも平常心なのよね」
「確かに微動だにしてなかったな。口では恥ずかしいと言っていたが」
「難しいわね」
そんな感じで頭を捻っていた。
「じゃあ色々やる為に二人でデートでも行ってみたら。二人なら試せる事も多いだろ?」
「確かに。まだやった事ないことをやってみせるわ」
「その意気だよ。有紗ちゃん」
「じゃあそれを俺たちは隠れてついて行くよ」
「いいものを見せてあげるわ」
こうして聡太を恥ずかしがらせる為のデートを決行することになった。




