友達に色々話す
そして翌日、二人が来た。
「さあいろいろ聞かせてもらうわよー」
「もうほとんど話した思うんだけど」
「いや、なんで同居したかって言う話だけだろ。同居の間に何をしてたとか色々聞かせて貰わないと」
「別に何もしてないよー」
結衣は手を振り焦りながらそう答えた。しかしその答えに二人は納得しなかった。
「絶対嘘でしょ!」
「そうだそうだ。年頃の二人が同居して何もないわけないって」
「それが、本当に何もないんだよなー」
「嘘だって」
俺たちは本当のことをしか言ってないのに、信じてもらえないみたいだ。
「うーん……。ここまで口を割らないなんて」
「本当にやってないんだって」
「まぁ、有紗。もし二人がもう何かやってるなららこんな奥手になってないはずだ」
「確かにそれもそうね」
聡太が一つの案を出したおかげか、有紗さんが納得したみたいだ。何が奥手なのかは分からないけど。
「じゃあせっかく来たことだし、何して遊ぶ?」
二人が納得したのをみると、結衣は話を変えた。
しかし二人がまだ聞きたいことがあると言い出した。
「二人ってなんでそんなに奥手なの?」
「何に対してだ?」
「恋愛に対して」
「別に奥手じゃないぞ」
「私も……そう思うよ」
別に至って普通だと思うんだけど。
「はぁ……。もう私無理かもしれない」
「まだいけるって諦めたら駄目だ」
落ち込んだ有紗を聡太が励ます。励まされた有紗はまた俺たちの方を向いて話し出した。
「じゃあ一回でも告白した事ある?」
「いや、無い」
「私も」
「じゃあ好きな人はできた事ある?」
「うーん……」
俺は結衣の方をチラッと見てみた。結衣に抱いているのは違う感情だと思う。
「いや、ないかな」
少し考えて俺はそう言った。すると聡太が立ち上がって大声を上げた。
「はぁ! それは絶対に嘘だって」
「いやないって」
「じゃあ、最近結衣さんと、有紗が一緒に遊んでて、絡めない時が多かった時に俺に相談してくるわけないって」
「ちょ、それは関係ないって」
いきなりなんでそんな事を持ち出すんだ?
その話を聞いた結衣は顔を赤く染めて下を向いており、有紗さんは俺と結衣を交互に見てニヤニヤと笑っていた。
それから少しして、落ち着いたのか、聡太は下に座った。一つ大きいため息をついて。
「なんでこれで付き合ってないのかしら」
「本当にな」
最近の二人の口癖みたいになってるな。その言葉。その言葉を聞くと結衣は毎回恥ずかしそうにする。
そのあと結衣に好きな人ができた事あるかの話になった。
「わ、私はある……と思う」
「へー。結衣に告白されたら誰でもオッケーすると思うけどな。なんで告白しなかったんだ?」
「そ、それは……相手が相手だから」
「ふぅん」
結衣でもビビるほどの相手なんだしよっぽど魅力的な男なんだな。
その話を聞いて聡太と有紗さんの二人は深々とうなずいていた。二人でも知ってる人なのかな?
でも結衣に好きな人がいるっていうのは、なんだかモヤモヤするな。
「それって誰なんだ?」
気になった俺は結衣に聞いてみた。
「え、ええ! 絶対言わない」
とちょっと怒ったように返された。
「今のは圭人が悪い」
「右に同じ」
「ううう……」
何が悪かったんだろうか。まぁ結衣の機嫌を損ねたんだから、謝らないとな。
「ごめんな。結衣」
俺はそう言って結衣の頭を撫でた。
「もう……。けいくんそういうところがずるいよ」
そう言って結衣は顔を赤くした。話し中ずっと結衣は顔を赤くしていた。 まぁこんな話をしてるもんな。
それにしても何がずるいんだろうそんな事を思っていると
「あれ? 結衣ちゃんって圭人くんのことけいくんって呼んでたの?」
「あ!」
なんかどんどん自分たちで墓穴を掘っていっている気がする。




