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幼馴染との同居生活  作者: 鳴子
幼馴染との学校生活
17/83

幼馴染の悩み事

「ただいまー」

「お、おかえりーけいくん」


 結衣はなんだかソワソワしていた。


「どうした?」

「え……。あっ! うん何が?」

「なんか様子が変だなって」

「ううん。大丈夫だよ。元気元気」

「そう? ならいいけど」


 少し気になるが結衣は大丈夫だって言ってるし、気にしないことにした。


「ああ、そうだ! これお土産」

「お土産? うわぁ。ウサギのぬいぐるみだー」


 ゲーセンで取ったのを忘れずに渡しておかないとな。


「こんなのどこで買ったの?」

「買ったんじゃないよ。ゲーセンで取ってきた」

「へー、珍しいね」

「途中で聡太と会ったんだ。それから成り行きでゲーセンに行くことになった」

「なるほどね。聡太くんかー。ありがとね。けいくん」

「どういたしまして」


 喜んてさでもらえたようで何よりだ。


「そっちはどうだった?」

「うん! 楽しかったよー」

「へー、そりゃ良かったな! 何したんだ?」


 ちょっとした好奇心で聞いてみると、結衣はいきなりモジモジしだした。


「ま、まあ……色々……だよ」

「そ、そうか……」


 本当に何して遊んだんだ……。余計に謎が深まる反応だった。

 

「ま、まぁ取り敢えず夜ご飯にでもするか」

「そうだね」


 俺は気まずい空気になりかけていたので、話を変えた。そして今日は俺の番なのでキッチンへと向かった。


「ねえ、けいくん。聞きたいことがあるんだけど良いかな?」


 ご飯も食べ終わりお風呂にも出た後、結衣はそんなことを言ってきた。


「ああ、いいぞ」

「けいくんって私のこと嫌い……?」


 そんなことを顔を俯かせながら聞いてきた。


「はあ。そんなわけないだろ。まず嫌いだったら、一緒に同居なんてしてないし」

「それもそうだよね」

「なんでそんなことを聞くんだ?」

「え、えっと。ちょっと気になっただけだよー」

「そうか。でもそんな心配は要らないぞ。結衣の事を嫌いになることは絶対ないから」


 俺は結衣の頭を撫でてそう言った。


「あっ……。うん! ありがとうね」


 結衣はまだ何か悩んでいそうだったが、取り敢えずはこれで終わりの方がいいと思った。

 どっちにしたって結衣が話さないと分からないしな。それまで気長に待つよ。

 

「じゃあもう寝るか」

「うん! おやすみー」

「ああ、おやすみ」


 俺たちはそれぞれの寝室へと向かった。

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