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幼馴染との同居生活  作者: 鳴子
幼馴染との学校生活
15/83

友達との週末

「じゃあ楽しめよー」

「うん、本当ありがとうね」

「良いよー別に。でもそこまで気にするなら、今度何かしてもらうよ」

「私で出来る範囲ならするよ」


 結衣と有紗さんが遊ぶ日となり俺は、家から出た。


「さて、これからどうするかな」


 取り敢えず近くをふらふらする事にした。

 公園を少し歩いているとテニスをしている子供たちを見つけた。

 懐かしいな。俺も結衣と寧々と一緒にやったな。そんな事を思っていると、一つテニスボールが飛んできた。


「すいませーんボール取ってくれませんか?」

「ああ、いいぞ」


 俺はボールを取って子供たちがいる方へ投げた。


「ありがとうござまーす」


 お礼を言ってきた子供たちに手を振って別れた。


(懐かしいなー。今はもうテニスはやってないけど楽しいよなー)


 そんな事を思っていると後ろから誰かに話しかけられた。


「よお、圭人!」

「うん? ああ聡太か?」


 後ろにいたのは聡太だった。


「圭人一人か?」

「ああ、今日は結衣と有紗さんで遊ぶって言ってたからな」

「ああ、有紗も言ってたよ。——ところで俺も一人だし一緒に遊ばないか?」

「良いぞ」


 そういう事で偶然あった聡太と一緒に、遊ぶことになった。


「なぁ、どこ行く?」

「うーんそうだなー。カラオケとか?」

「カラオケかー。ほとんど行ったことないんだよなー。俺、音痴だし」

「意外だなー。じゃあゲーセンは?」

「ゲーセンはありかも」

「じゃあ決定だな」

 

 聡太がどんどん意見を言ってくれるおかげで、スムーズに決まった。こういうことに慣れてるのかな。

 

 そして俺たちはゲーセンに向かった。しかしその道中


「ねえ、お兄さん達一緒に遊ばない?」


 と若い女の人二人組に話しかけられた。これが俗に言う、逆ナンってやつなのか?


「(おいどうする?)」


 俺は聡太の小声で話しかけた。


「(簡単だってみとけよ)」


 そう言って聡太は一歩前に出た。


「ごめん! 俺たちはもう彼女がいるんだ」

「ちぇー。つまんない」


 そんな事をブツクサと言いながら二人は去って行った。


「慣れてるな」

「まぁ、よくされるからな」

「まぁイケメンだもんな」


 聡太は茶髪でイケイケ男子って感じだからな。しかもそれでおいて、顔もとても整っている。モテるのも分かるよ。

 でもその聡太があの清楚系、黒髪ロングの有紗さんと付き合っているのも意外だけど。


「じゃあちょっと急ぐか」

「うん? なんでだ?」

「俺一人だったらそこまで来ないだろうけど、今回はお前もいるからな」

「うーん……。そういうもんかねー」

「ああ、そういうことで急ぐぞ」

「まぁ、分かったよ」


 取り敢えず聡太に言われたため、かけ足でゲーセンへと向かった。


「はあはあはあ、こんな急ぐ必要……あったな」

「だろ? でもまさかあんなに話しかけられるなんてな」


 ゲーセンに着いた頃には、走ってきたことの疲れと、それでも話しかけてくる人の対応をしていたという二つの理由で疲れていた。


「まぁ、もう良いじゃねえか。遊ぼうぜ」

「だな」


 最初はゾンビゲームをした。銃でゾンビを撃って倒していくゲームだな。


「おおー! 圭人上手いなー」

「いや、お前が下手なだけな」


 聡太は二十分やった中の五分程度しかプレイをしなかった。協力プレイなのにほとんど俺だけで倒した気がする。


「はあー、楽しかったな。次は何する?」

「うーん。クレーンゲームとか?」

「まぁありだな。適当に取って有紗にでもプレゼントするかな」

「そんな簡単に言うけど取れるのか?」

「ああ、俺の唯一の得意なゲームだ」


 そういうことでクレーンゲームをやることにした。

 聡太はくまのぬいぐるみが置いてある、クレーンゲームに向かっていった。


「これとか、喜びそうだな」

「有紗さんってこんな可愛いのが好きなのか?」

「ああ、意外って思っただろ。いつもは真面目ぶってるけど、可愛いものが大好きだからな、あいつ」

「へー。——じゃあ俺はこっちやるよ」


 そう言って、ウサギのぬいぐるみを指さした。


「あー、それは結衣さんにぴったりだな」

「ああ、あいつ小動物大好きだしな」


 テレビで小動物が出ていると、かぶりつくように見ている。


「じゃあお互い頑張ろうか」

「おう」


 そこからクレーンゲーム大会が始まった。

 ゾンビゲームが下手かったし、クレーンゲームも見栄を張ってるだけかと思いきや


「よし! 取れたぞー」

「はあ! 早すぎだろ! まだ三回目だろ」


 抱き抱えれるくらいの大きさがあるぬいぐるみを、たった三回で取ったのだ。

 まさか本当に得意だったとは。

 そして俺も


「やっと取れたぞー」

「やったなって言っても、もう十回以上はやってるから、損してるんじゃないか?」

「まぁ、良いさ。もう終わったことだ」

「だな」


 そんな感じで聡太と色々なところに回り、とても楽しむことが出来た。


「じゃあまた明日、学校で」

「ああ、またなー」


 俺たちはそう言って別れた。

 そういえば久しぶりに結衣以外と二人っきりで遊んだな。でも……楽しかったなー。

 そんなこんなで俺の週末は終わった。

ブックマーク50件突破しました! ブックマークしてくれている皆様や、読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!

この調子で100件行けるように頑張ります!


次は結衣視点を書くと思います!

ブックマーク評価感想してくれると嬉しいです!

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