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幼馴染との同居生活  作者: 鳴子
幼馴染との学校生活
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幼馴染と学校の話題

「聡太くんと何話してたのー?」


 家でテレビを見ている時に、結衣が聞いてきた。


「何でそんなこと聞くんだ?」

「えーだって何かさっきから様子がちょっと変だし。なんかあったのかなーって」

「うーん。まぁ結衣からしたら良くある事かもしれないけど」


 そう前振りを入れて結衣に話した。


「えーー! 何それ! 私も初めて聞いたよー」

「やっぱり驚くのか」

「当たり前だよー。だってそんなのが話題になる事ないよー」

「そうだよなー」


 結衣は驚きながらも安心したように、「ふぅ」と息を吐いた。


「でもこれで安心だね」

「……ああ、そうだな! やっと結衣に見合った幼馴染になれた気がするよ」

「自信をやっと持ってくれたよー」

「まぁ少しだけどな」

「それでも良かった。じゃあ私今日のご飯の準備をしてくるよ」

「ああ、そういえば結局、今日のご飯は何なんだ?」

「うーん……。良いことあったし、今日はけいくんの好きなハンバーグにしようかな」

「やった! 結衣のハンバーグって美味しいからなー」

「そう言ってくれると嬉しいよ」


 そう言うと結衣はスキップしながらキッチンへと向かった。

 

「さぁ出来たよー。召し上がれー」

「おおー美味しそう」


 ハンバーグにはデミグラスソースがかけられている、シンプルなものだった。


「うん! 美味しい。やっぱり結衣の料理は美味いな」

「それはよかったよ」


 その後も楽しく食べ進めた。


「ご馳走様ー。はぁ、結衣のハンバーグが1番美味しいな」

「何それ。私のパクリ?」

「うん? ああ、そんなことも言ってたなー」

「忘れてたのー! ひどーい」


 そう言って結衣は口を膨らませた。


「忘れてないって」


 俺が慌ててフォローすると結衣は何故か笑った。


「ふふ、冗談だよー。気にしてないって」

「はぁ、なら良かったよ」

「けいくんも怒って良いんだよー。おちょくられて」

「いやー、怒るほどでもないしな」

「そう何だ。相変わらずけいくんは優しいよ」

「そうか?」

「うん! 誰よりも優しいよ。——じゃあ私そろそろお風呂行ってくるね」

「おう」


 そして結衣はお風呂場に向かって行った。


「誰よりも優しいか。そう思ってくれてるのか、結衣は。じゃあ期待に添えるように頑張らないとな」


 そのままいつも通りに一日が終わった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今のところ悪人が出ていないところ。 [一言] 同居してる時点で相手を悪く思ってはいないのでしょうが、この年代は友人と恋人の差が曖昧ですよね。 大学生まで行けばある意味明らかに1線超えるとか…
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