幼馴染と登校する
結衣とのデート? から数日後、入学式の日になった。
「おーい、そろそろ行くぞ」
「ちょっと待ってー」
そう言って、玄関に居る俺の所まで走ってきた。
「どう……かな?」
結衣はそう言って、制服についているリボンを触った。
「似合ってるぞ」
「ありがと。けいくんも似合ってるよ」
「そりゃ、どうも」
中学時代はセーラー服と学ランだったから、ブレザーに変わってて変な感じがする。
「じゃあ行こ」
「ああ」
そして俺たちは学校に向かった。
そして学校に向かっている途中に結衣に一つ言っておいた。
「なぁ結衣」
「なーに? けいくん」
「そのけいくん呼びは学校ではしないように」
「えー! ずっとこの呼び方なのにー」
「だって知ってる人が居ないんだぞ。そんないきなり、俺のこと「けいくーん」って呼んだら色々ヤバいだろ」
「そうかな?」
「そうだ。とにかく頼むぞ」
じゃないと俺が男子から恨まれるからな。
「はーい。でも一ヶ月出来たらちゃんと、ご褒美頂戴ね」
「ご褒美って何を?」
「うーん……。エビフライとか?」
「別に材料さえあればいつでも作るぞ。それくらい」
「うーん……。じゃあ!」
何かを思いついたように手を叩いた。
「じゃあ一日私のいうことを聞くこと! とか」
「うーん……」
「だめ?」
「まぁいいか。その時の俺に任せるよ。その事に関しては」
結衣ならそこまでしんどい命令とかもしないだろうし。
「やったー。じゃあ圭人くんって呼べばいいかな?」
「まぁそれでいいと思う」
「分かった! 圭人くん」
「いいぞー。その調子だ」
そんな会話をしていると学校に着いた。