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物語の始まり

初投稿です。よろしくお願いします。




――転生したら最強になってました。


そんな展開を夢に見ているお年頃の男子は多いのではないだろうか。

転生したらなんかよくわからん強いスキルが身に付いていたり、レベルが100から始まっていたり...。


俺もそんな妄想が止まらないお年頃な男子だったわけで...。


だがそんなくだらない妄想はいざ転生してみたら30分後に道端のスライムに吸い取られることになるだろう。

そして、その時に吐き捨てるセリフはきっとこれ。


「━━俺、弱くね?(笑)」











◆◆◆








神谷かみやレン 高校2年生17歳。

どこにでもいる普通の高校生。

バイト、ゲーム、寝て起きて学校へ行く。

そんな日々を繰り返し、俺の毎日は『退屈』の二文字に染まっていた。


だが、そんなつまらない毎日に終止符が打たれるのはバイトが終わってすぐのことだった。


「お疲れ様でした〜」

いつもの見慣れたコンビニを出て自転車に乗り、家へ向かって漕ぎ出す。

家まで自転車で5分、そんな短い帰り道の途中だった。

「…こんな細い道あったっけ?」

いつもの見慣れた住宅街、家と家の間に細い道ができていた。

「バイト行く時には無かったよな?」

その道に明かりはなく、夜の闇が一層濃く感じられた。

俺はなぜか迷うことなくその道に向かって自転車を漕ぎ進めた。


自分がなぜあの時その道に迷うことなく進んでいったのか、理由はよくわからない。毎日の退屈な日々を少しでも変えたかったのかもしれない。


暗い道の中、ただひたすらに自転車を漕ぐ。

明かりの無い中、木々に覆われたその道は月の光も届かないため、自転車のライトだけが頼りだった。恐怖心に耐えながらただひたすらに進む。


10分程進むとひらけた場所に出た。

月の光で一気に周りが照らし出される。


「━━神社?」

目の前にあったのは大きい神社。

月の光に照らし出され静かな雰囲気に包まれたその建物は、なにか不思議な力を俺に感じさせた。

「せっかくだしお賽銭入れてなんか願って帰ろうか」

さて、何を願おう?すぐに思い浮かぶ願いも特になかったが、最近読んだマンガが脳裏をよぎった。

転生して最強になった主人公が無双してる、最近よく見るそんなお話だった。

財布の中から5円玉を取り出し独りで呟く。


「俺も転生して主人公になってみたいもんだ...この退屈な世界は俺には狭すぎるぜっ!」


それと同時にカッコつけながら中二病顔負けの決めポーズをとる。

人生誰でも魔が差すときはあるのだ。

...何やってんだろ、俺。

急に冷静になりながら5円玉を賽銭箱へ投げ入れる。そして賽銭箱へと落ちる5円玉を眺める。



そして俺の投げた5円玉は...




━━賽銭箱の中へ入った瞬間にダイナマイトのごとく爆発した。



「!!??」



爆発に巻き込まれた俺の意識は深い闇の中へと落ちていった━━。







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