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短編シリーズ( ・∇・)

遥かなる空 ~天空都市と少女~

作者: 葛之葉

 授業を抜け出し、天空都市の先端の草むらで少年は小さな火を掌の上に出して眺めていた。

 授業について行けず、学院を辞めて働きに出ようと考えていた少年は、小さな火を眺めながら涙を堪えていた。


 ふと、少年に影が被さり空を見上げると、空からいきなり少女が現れて、少年に覆い被さってきた。


 これが、少年と少女を壮大な冒険へと誘う最初の出会いとなる。


【遥かなる空 ~天空都市と少女~】


 気を失う少女を、目をしばだたせながら眺める少年。

 黒髪の可愛らしい顔立ちをした少女に見とれていると、少女が目を覚ます。


「う‥‥‥うん‥‥‥」

「だ、大丈夫?」


 少年が声を掛けると、少女は意識がハッキリとしたのか飛び上がって周囲を見渡す。


「ここは‥‥‥上手くいったのね!」


 少女が叫び、少年に振り返り肩を掴んで話し掛ける。


「ねぇ! 今は天空歴何年!?」

「えっ? 今は317年だけど‥‥‥」


 その言葉に少女が喜び、再び叫んだ。


「やった! これで救える! 救える‥‥‥何を救うんだっけ‥‥‥」


 少女の表情が雲ってゆく。


「ね、ねぇ大丈夫?」


 少女の様子に心配になった少年が声を掛けた。


「大丈夫じゃ‥‥‥無いかも」


 今にも泣き出しそうな少女に、少年が何とか話を変えようとして、少女の膝が擦り剥いている事に気付いた。


「大変だ、怪我してる!」

「え? ああ、大丈夫よ‥‥‥」


 少女の気を逸らせる事に成功した少年は、怪我の心配を本格的に始めた。


「駄目だよ消毒しなきゃ、ウチ近くだから手当てするよ、背負うから乗って」

「え、でも‥‥‥」

「心配しないで、ホントに近くだからさ」


 屈託なく笑う少年に、少し警戒心を解いた少女が恐る恐る背中におぶさった。


 天空都市の、そしてこの世界を救う事になる二人の冒険が幕を開ける。


【遥かなる空 ~天空都市と少女~】終、かもね

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