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心の呟き

毎日

今日も朝5時に起きて シャワーを浴びて

スーツに着替え 君の寝顔を見ながら

『行って来ます』と呟く



偶発的で盲目的な出来事に

為すすべもなく呑み込まれていく


もがきながら 必死に手を伸ばせども

いつも掴み損ねる


必然的で突発的な出来事に

翻弄されてただ呆然と立ち竦む


降りかかる雨には傘を差せば良い

飛び散る火の粉にはどうしたら良いの

もがくことも出来ず

ただ時間を過ぎるのを待つ



今日も1時間に2本のバスに遅れない様に

家を出て 電車に乗り換え 会社に向かう

『おはよう御座います』と挨拶する



偶発的で盲目的な出来事に

為すすべもなく呑み込まれていく


もがきながら 必死に手を伸ばせども

いつも掴み損ねる


必然的で突発的な出来事に

翻弄されてただ呆然と立ち竦む


降りかかる雨には傘を差せば良い

飛び散る火の粉にはどうしたら良いの

もがくことも出来ず

ただ時間を過ぎるのを待つ



今日も小さな箱に向かって

ちまちまと数字を打ち込む

切って貼ってのくだらない資料をつくりながら

『くだらない』と心の中で愚痴をこぼす



偶発的で盲目的な出来事に

為すすべもなく呑み込まれていく


もがきながら 必死に手を伸ばせども

いつも掴み損ねる


必然的で突発的な出来事に

翻弄されてただ呆然と立ち竦む


降りかかる雨には傘を差せば良い

飛び散る火の粉にはどうしたら良いの

もがくことも出来ず

ただ時間を過ぎるのを待つ



心身を焦がしながら

誰にも気付かれまいと

必死に焼け跡を隠しながら



今日もくだらない作業が終わり

君の待つ家に帰る

君は穏やかな寝顔で

『お帰り』って優しく言ってくれる



偶発的で盲目的な出来事に

為すすべもなく呑み込まれていく


もがきながら 必死に手を伸ばせども

いつも掴み損ねる


必然的で突発的な出来事に

翻弄されてただ呆然と立ち竦む


降りかかる雨には傘を差せば良い

飛び散る火の粉にはどうしたら良いの

もがくことも出来ず

ただ時間を過ぎるのを待つ



君の寝顔が 君の声のならない声が

唯一の救いにになる


社会に翻弄されて

どんなに苦境に立たされても

守るものがあるだけで

往生際が悪くなる

どんなに汚れても どんなに醜くても

不眠症の社会不適合者でも


だから今日も届かないものに向かって

必死に手を伸ばす


いつまでも届かないかもしれない

それでも必死に手を伸ばす



君が笑ってくれるなら

手がボロボロになって 千切れてしまっても

喜んで手を伸ばそう



守るものがあることがどんなに幸せか

その幸せを噛み締めながら



君に守りたいものが見つかるまで



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