部活
さあ、中間テストも終わり、部活開始だ。一週間ぶりの運動で汗を流したあと部活仲間と校門に向かった。倉田君と一緒に帰れる日々も終わったのかーそんなことを思っていた矢先に、倉田に校門で出会う。
「なんだ、舞ったら、倉田君と待ち合わせしてたの!?私達のことは気にしないで二人で帰って☆」
そういって、友人たちはさっそうと帰っていった。残された私は、どうせ一緒に帰るならと、倉田君に話しかけてみることにした。
「何部?」
「剣道部。」
「えっサッカーとかバスケみたいなのだと思ってた。」
ちょっと倉田はむっとした顔をした。
「どうせ地味だよ。」
「そういうわけじゃなくて。いや、意外っていうか、ほら、剣道って硬派なイメージあるじゃない?」
「俺は硬派じゃないと?」
今度は、少し悲しそうな顔になった。
「あっそっか、そうだったね。いやー今までのイメージが強すぎて。」
「硬派じゃなく見えてたってのもなんか嫌なもんだな。お前こそ何部だよ?」
「バレー部だよー。」
「へーあざだらけになりそうなのに。」
「うん、本当にあざだらけだよー夏は少し恥ずかしい。」
「夏だけなのか?」
倉田の言葉がいまいちよくわからず、
「えっ夏は薄着になるから。」
とだけ返した。すると、倉田は少し焦りながら、
「あっいや、なんでもない。忘れてくれ。」
と言ってきた。
お互い知らないことが多く部活の話を中心に様々な話をした。そして、剣道部は木曜日が練習休みと聞いた。舞のバレー部は水曜が休み。水曜と木曜は一緒に帰れないんだ。とさみしく思った。
舞が次の日部活に行くと、体育館の都合上により部活の休日が木曜になると発表された。縁結びって凄いな…と改めて痛感した。
部活の日も、休みの日も同じということで、二人で、登下校する日々が続いた。