踊る帰り道
2分ぐらいで読めます。コメディーの短編小説です。初投稿で初めて作った小説です。文法がおかしかったりつまらないかもしれませんが初投稿なので大目に見てください。
コミケの帰り俺は電車を降りて家路を歩いていた。今日はたくさん同人誌やら何やらを買った。
俺はウキウキしながら歩いていると後ろに人の気配を感じた。振り向くと俺の後ろ
約10メートルぐらいのところにコミケの袋を持ったコミケ帰りであろう一人の男が
俺と同じ方向で歩いていた。あの人もコミケ帰りかと思いつつ、家路に向かった。
5分ぐらいしてふたたび振り向くとさっきの男がまだ俺の後ろを歩いていた。
俺は恐怖を感じた。俺の買った同人誌を狙ってるのか、いつまでついて来るんだ?と
思い、仕方なく俺は阿波踊りをしながら帰ることにした。
こうすればあいつはついて来なくなるはずだと思ったからだ。後ろを見るとなんと、
あいつも阿波踊りをしながら歩いているではないか。俺はますます恐怖を感じた。
すれ違った日本舞踊の先生がもっと手はこうとか足はこうとか指導してくれたが
俺はそれどころではなかった。阿波踊りをしながら家路を急いでいると俺の家が
見えてきた。振り向くとあいつは俺のすぐ真後ろまで阿波踊りをしながら迫っていた。
あぁ、もう逃れられない!と観念した俺は普段から携帯している護身用の白旗を男の前で
振った。すると男は阿波踊りをやめ、笑顔でポケットからハンカチを取り出し
俺の口に押し込んだ。
「それコミケの会場で落としましたよ」
男はそれだけ言うとまた阿波踊りをしながら駅の方に向かって行った。そうだったのか
男はただ親切さで俺にハンカチを届けてくれたのか。
残された俺はただ考える人のポーズをしながら男を見つめていた。
読んでくれてありがとうございました。