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王女なんだけど、、、。

さあっ!!今日も頑張るわよー。6時ジャスト。完璧だわ。やっぱり私ってやれば出来るんだわ。



「おはようございます、ニーナ様。良かったです。」


「何が?」


「その目覚まし時計、ニーナ様がタイマーをセットする前に15分遅らせておきました。」


「ん?っていうことは今何時?5時45分か。」


「はい。」


「なんでよ?6時起床なんだから6時に起きれば良いでしょ。」


「念には念を、です。特注で音がものすごく大きい目覚まし時計なんです。王宮内のどこにいても聞こえる大きさなんですが心配で。」


「騒音じゃない。近所迷惑よ。」


「しかし、こうまでしないとニーナ様が起きられませんし。」


「さり気なく失礼ね。じ、じゃあこの騒音時計はいらないわ。15分前の5時45分にセットしておく。」


「かしこまりました。」



まったく、朝から疲れたわ。ドレスに着替えてお化粧をしてから朝食をとって今は少し休憩中。後少しでまたハードスケジュールが始まってしまう。ところで、誰も何も言わなかったけど昨日、朝食食べてなかったわよね、、、。どうなってるのかしら。忙し過ぎて忘れてたわ。後でクリスに聞いてみようかしら。



コンコン――


「おはようございます、ニーナ様。」


「はい、どうぞ。」


「授業を始めます。」


―――


「お疲れ様でございました。」


「ええ。ありがとう。、、、次は乗馬ね!!やった!!」


「行ってらっしゃいませ。」


「じゃあね、先生!!」


「あ、王女様。」


「なに?」


「走ってはいけないのです。」


「ああ。、、、で、なにもわざわざ前に廻ってこなくても。」


「いえ、度重なる王女様の所業で、私どもも学習しました。王女様には言葉だけでは通じないと。」


「は、はあ。それはそれは、、、。なんだか私、手間をかけさせているみたいね。」


「そんなことはありませんよ。1度で皆に伝わるように夜中に会議をしていますから。」


「会議、ねえ。なんだか失礼ね、、、。」


「え、何か言いました?さ、早く行かないと。」


「あ、そうね。行くわ。」



やっぱりなんだか私が使用人や先生に迷惑かけてる問題児みたいじゃない?いい気がしないわね。



「王女様。お待ちしておりました。どうぞ。」



ま、今は大好きな乗馬が出来るんだから良いわ。


「ね、サランディ。」


サランディは私の愛馬。青毛で全身真っ黒の馬なの。手入れが良いのね。ツヤがあってとっても綺麗。私が手入れしてるのよ。たまにだけど。

それで、生まれた時からずっと一緒なの。私が3歳の時に生まれたから、えっと、、、15歳ね。

名前は私が考えたのよ。クラークはもっとかっこいい名前があっただろうって言うの。サランディは雌馬だってのっ。“サラ”ってついてるんだからどう考えても雌だろ、、、おっと、いけないわ。

油断してたらすぐに口が悪くなってしまう。





「先生。さっそく適当に走ってくるわね。」


「はい。お気をつけて。」



乗馬の授業は授業っていっても基本的に自由なの。だからいつも景色が良い丘までひとっ走りして戻ってくることにしてる。

でもさすがに飽きるからルートを変えたり寄り道したり、、、。よし、じゃあ出発!!

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