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言動

自分の部屋に戻ってから、19時に食事をするまで午前中と同じようにきつきつのスケジュールで動いた。

20時。今はミルフィと明日からの予定を決めている。


「、、、ではとりあえず明日からはこのような動きになります。」


「わかったわ。」


「では私は一旦失礼いたします。お花を生けてきます。」


「ええ。」



たった今作ったスケジュール表には1週間の予定が書かれている。明日の予定は、、、



6時 起床

8時〜9時 歴史

9時〜10時 語学

10時〜12時 乗馬

12時〜13時 昼休み

13時〜14時 礼儀作法

14時〜15時 時事

15時〜17時 ダンス

17時〜18時 政治

18時〜19時 読解

19時 食事

20時 打ち合わせ

21時 まちの様子の確認

22時 自由時間

23時 就寝



ヤバっ!!

、、、じゃなかった。

忙しいわ。

でもこれくらいやり遂げないと。

今、無意識だけどヤバい=忙しいだったわ。ヤバいって万能ね。

私は心までもレディにならないといけないから、これからは上品ではない言葉は慎むことにしたの。それに先生方もみんな私のために熱心に教えてくださるんだから私も精一杯頑張らなくてはいけないわ。



「ねっ。クリス。」


「はい?」


「ねっ。」


「は、はい、、、。」


「なに?」


「なんのお話ですか?」


「なんのって今の話よ。聞いてなかったの?」


「聞いたもなにも、ニーナ様、何か考えておられていると思ってはいましたが、口には出していなかったので、、、。」


「もう!!しょうがないわね!!だからつまり心の声もおしとやかでいくわよ、ってこと!!」


「心の声?、、、それは良かったですね。」


「人事!?」


「いえ、実際人事ですし。」


「薄情者!」


「そんなことはないと思いますが。」


「、、、まあ良いわ。でもとにかく、忙しすぎて自由時間しかあなたと話す時間がないのよ。寂しいわ。」


「ニーナ様、、、。私嬉しいです。」


「もちろんよ。クリスは私の親友じゃない。」


「ニーナ様、、、。」


「それにあなたになら気兼ねなく愚痴れるじゃない。」


「、、、愚痴は言うのですね。」


「だって今日の午後の授業も酷かったのよ。聞いて!!」


―――



「ね、ちょっと気を抜いただけじゃんねー!!」


「ニーナ様、心を入れ替えたのではなかったのですか?」


「そうとは言ってないわ。ただ自分は将来王妃になる王女だって自覚を持っただけよ。」


「遅くないですか?」


「クリス、あなたも私に仕えてる使用人だって自覚を持った方が良いわよ。」


「え?、、、あっ!!すみませんっ、すみませんっ!!無礼な言動、お許しくださいませ!!」


「え?そんなっ!!冗談よ!!、、、ちょっとー泣かないでー!!」


「ほ、本当、で、、、ございますか、、、?」


「本当よ!!ごめんなさいね!!」




「王女様、クリスは大丈夫ですよ。」


「あ、ミルフィ。どうしましょう。助けて!!」


「恐れながら、、、私達使用人は王女様方のご機嫌とりというわけではありませんが嫌われたくはありません。ご冗談でも王女様にあんなことを言われたら私でも悲しくなってしまいますわ。それだけ王女様の言動1つ1つは皆に影響を与えるのですよ。」


「、、、ごめんなさい。私、これからは自分の言動に十分気をつけるわ。」


「偉そうなことを言ってしまって申し訳ありませんでした。」


「いいえ。ありがとう、ミルフィ。、、、クリス?」


「はい。もう大丈夫でございます。」


「本当にごめんなさい。」


「いえ、謝らないでください。」


「けどこれで私に遠慮したりしないで。私、クリスに他人行儀にされちゃ友達がいなくなっちゃう。」


「ニーナ様、、、。」


「言ったでしょ。クリスは親友だって。」


「はいっ!!」



この後、クリスからまちに出かけてドレスを選んできた話や明日はパーティー用のドレスを王家ご用達の隣国の仕立て屋まで行ってくるという話をたっぷり聞いた。

早いけど今日のところは寝ることにしよう。


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