表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/37

おまけ……。

朔を連れて散歩に行ったさくら。

ひなたぼっこをしていた朔が、日に当たりすぎて茹だってしまった!

かいがいしくも、朔を冷やそうと世話をするさくら。

おまけに朔は、おかしな事を言いだして……?

朔は、毛の色が真っ黒なので、どこにいてもすぐに分かる。

「朔〜、朔ちゃ、探すことないか、すぐいたいた」

さくらは、遊び疲れたのか日だまりで、ひなたぼっこをしている朔を見つけた。

「もー、こんなとこで寝ちゃって。あれ?」

と、さくらは異変に気づく。

心なしか、汗ばんでいるような……?

「ひー、ひー、ひぃ〜……」

「朔!? アンタ、何やってんのよっ、こんなに熱もって!」

さくらは、慌てて朔を日光から庇う。

そうなのだ、黒いものは、熱を含みやすいのだ!

「あーつーい――‐‐、目ぇまわる〜〜」

「朔ちゃんのおバカっ! 川にでも浸ってなさいっ」

さくらは、そっと朔を緩やかな水流に漬け、手のひらで水を掬っては、耳を避けてかけてやった。


「さくらー、ごめんよぅ」

やや暫くして、川の水に冷やされてすっかり元に戻った朔が、申し訳なさそうに言いだした。

「もう、勝手にいなくなったりしたら、やーよ?」

「ああ。こっちは小回りが利いていいけど、あっちだと……さくらが怒るな、多分」

さくらは、なんのこっちゃ、と首を傾げる。

「おーい、朔ちゃん? 上せちゃった? なんの話か分かんないよ」

「うー、なぁさくらー…こっちのおいらと、男前なおいら、どっちがいい?」

「朔ちゃんは、朔ちゃんでしょー? ヘンなこと言わないの、帰るよ」

「うー」

ずぶ濡れ朔を抱っこして、急ぎ足で道をつっきるさくら。

「さくら、温けぇ」

目を細めて呟いた朔は、そっとさくらの喉元に顔をすり寄せた。

が、特に聞いていないようである。

「急がないと、ドラマ始まっちゃうじゃない」


 その後は、朔がむくれて、フォローが大変だったようだ。

どうも、維月です。

ここまで読んでくださる読者様に感謝です。

朔が言っていた『男前なおいら』

後に分かりますので、乞うご期待。(なにをだ〜)(汗)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ