40、ミッションリザルト7
東暦二〇一一年四月。このころ、日本各地では。生誕時より超能力者であるピュアサイコストを、人工的に能力を得た、カスタムサイコストが襲う、『サイコスト狩り』が各地で勃発していた。
そして、同じ年の五月。カスタムサイコストで構成された独立軍隊組織『カスタマー』は、ピュアに対して、宣戦布告し、『第二次超能力戦争』を開戦させた。
戦争の早期終結のため、前大戦の英雄は次々と集まり、『サイコスト狩り』の犠牲者たる英雄達も救出されていった。
英雄ではないが、英雄達とともに戦う者がいた。赤火紅蓮である。彼の活躍により、カスタマー最終防衛ラインの砦の陥落にも、素晴らしい戦果を上げた。
闘也をはじめとする英雄達は、ついに海中に潜むカスタマー本部に潜入。各地で激戦を繰り広げていった。
しかし、その中で、魂波闘也は捉えられる。その後、再び本部へと乗り込んだ紅蓮達は、Pカスタムとなった闘也と対峙する。記憶をよせられた闘也に対し、紅蓮は単身、勝負に挑む。すさまじい戦闘の中で、紅蓮と闘也に、新たな力が解き放たれた。
ムゲンを超えし力、『轟嵐』――ゴウランである。
それにより二人の戦闘は更に激化していった。
その頃、波気乱州は、カスタマー内のエリート集団『虹七色』のトップ3の一人といわれる銀城龍我王と戦闘となる。龍我王の多彩な攻撃に、一時は苦戦を強いられた乱州であったが、その後、龍我王は攻撃を一時中断する。
そして、龍我王の口から語られる、カスタマー最高司令官、黒田闇亜の真意。それは、世界を時空的に破壊し、混乱に陥る世界の民衆を、自らの手で導くということであった。そして、龍我王達トップ3は、それに反対の意志を示した。しかし、龍我王を引き止めることは、乱州にはできなかった。し、世界破壊を行う手段すら分からなかった。
一方の、紅蓮と闘也の戦闘は、互いの一閃の後、闘也の敗北に終わった。焦る乱州を押し飛ばし、賢明に身体の状況を確認したのは、つい先ほど闘也との一閃を勝ち抜いた紅蓮であった。
乱州は、紅蓮にあって自分にないものが分からなかった。
撤退した紅蓮達は、再び戦力を整えた後、再び本部に乗り込もうと画策していた。
一方のカスタマーも、今度こそ撃滅しようと、全戦力を投入してきた。
いよいよ、最後の戦いが始まろうとしていた。