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8th Name 【Two Hundred Party Pt.3】
「ねぇあなた。赤と青――どっちが好き?」
女子トイレでいきなりぶしつけなことを聞かれた。
いわゆるトイレの花子さんというやつだ。赤と答えれば血まみれに、青なら血を引き抜かれるという面倒な幽霊。
とりあえずあたしは答えてやった。
「じゃあ、ギャラクシーシルバー」
「え?」
「クールパープル」
「??」
「フロスティピンク」
「あの、ちょ……」
ドアの向こうから泣き声が聞こえ始める。
ふん、美大出身をなめんなよ。
執筆日 2010年 03月11日
トイレの花子さんネタです。
このときホラー系小説にハマっていたので、わたしもやってみたくて書いてみました。
ちなみにこの花子さんは、200文字小説の中でぶっちぎりの人気者でしたww
「いじられててカワイイ」と好評――という、作者予想外の展開。
今度はメリーさんで一本書こうかな。