勧誘
「で、お前らはいつ帰るんだよ」
「まぁ、いいだろ?それにあの程度の男を倒すためだけにこんな人数で来たと思うか?」
確かにあの男に対してこの人数は過剰だとは思っていたが…
「じゃあ、他に目的が?」
「その通りだ。今回の出張は3つの目的がある。一つがさっきの男の討伐、2つ目はハルとナナの訓練」
「ふむ…なら三つ目が目的か?」
「そうだ。3つ目は…」
そして俺の首元にナイフが当てられる。背後にいたナナだ。
「お前を無理矢理にでもルーラーに入れることだ。この手は最後までやりたくなかったが仕方ない」
「今までこんなことしてこなかっただろ。それにお前もさっき、俺とやりあえば組織の半壊は免れないって言っただろ。なのにこの人数で勝てるとでも?」
「だから、お前を封殺するためにお前と相性のいい魔眼を持っている奴らを選んで少数精鋭で来たんだよ。」
「そうかい。で、どうするつもりだ?」
「もう一度言うぞ。ルーラーに入れ。さもなくば軽く痛い目にあってもらうことになる。」
「ふーん…じゃあ…」
俺は一気にしゃがみ込み、ナナの足を払う。ナナは一瞬体勢を崩すがすぐに回転して体勢を立て直す。
「俺は全力で抗うとしよう」
「…そうか。全員、戦闘準備!」
「「「「「はい!」」」」」
「遅い」
俺は一瞬でルーラーの男の背後に立っていた。
「まずは1人…」
死なない程度に叩きのめそうと気絶するぐらいの力で攻撃を仕掛けた。だが何故かそれは簡単に避けられる。
「干渉系か。よく見つけたもんだな」
「見つけるのに苦労したんだ。そう簡単にやられては困る」
「じゃあ、他の奴らから…ッ!」
視界がボヤける。いや、逆だ。6人の姿だけが三重に見えている。
「これも魔眼か…」
「さてどうする?」
「…めんどくせぇ」
それを追い込むように後ろからの攻撃。だがそれも知っている。俺は軽々避ける。
「一つ質問だ。何故今になってこんな手を取った」
「…ノランという魔眼組織がうちに喧嘩を売ってきてる。このままじゃ戦争になる。少しでも勝率を上げたい。だから、お前を無理矢理にでも連れて行きたいんだよ」
「…そうなら最初から言え。」
そして、6人は全員一気に宙を舞った。
「え?」
ウリ以外は何が起こったのかわからないような顔だ。
「お前は驚かないんだな」
「何年の付き合いだと思ってんだよ。それぐらいで驚いてたらもたん…それにさっきの返答…来てくれるんだろ?」
「まあ、お前が死ぬのは困るからな」
普通に友人が死ぬ可能性があるなら助けてやりたい。それにここらへんが他の場所よりは安全なのはこいつらがここら辺一帯をシマにしているからだ。こいつらが居なくなると今まで以上にめんどくさい奴が増える。それなら一時的でも組むべきだと判断した。
「お前が仲間なら負けはないな」
「その戦争が終わるまでだからな。で、戦争はいつ頃起きる予定なんだ?」
「最低でもあと2ヶ月の間で起きる想定だ」
「そうか…じゃあ、お前らの基地まで案内してくれ。」




