上層部
「全員集まったな」
あれから1時間程度で10人のルーラーの上層部が集まった。
俺、ウリ、ナハト、ヒジリ、カイ、カリン、リコ、他の3人とは初対面だが、瞳の濃さと雰囲気からかなりの強者であることは見て取れる。
「まず、スノーは知らない奴が何人かいるだろ。自己紹介を頼む」
「名前だけで十分だよな?スノーだ。よろしく」
雰囲気は若干悪かったかもしれないがこの程度で突っかかってくるほどのバカはいないらしい。
「…じゃあ、次は私が…サキハよ。よろしく」
「僕はココウです。よろしくです」
「俺はサイナリ、一つ言うぞ。俺はお前を仲間とは認めていない。ウリさんの繋がりで入れてもらっただけだと思っている。」
ふむ、他の2人からはそこまで殺気や疑心とかは感じなかったが、こいつからはかなりするな。なんなら隠す気ないだろ。
「そうか。じゃあ実力でねじ伏せてやるよ」
「上等だ」
「辞めろ。今はそんなことやってる場合じゃない」
「「……」」
ウリの一言で俺もサイナリも静止した。こいつの能力が知りたくて煽ってみたが、かなり短気らしい。感情が抑えられないのは二流とも言えるな。
「まず、先手を向こうから取られた。まさかこんなに早く攻めてくるとはな」
「はい、それに関しましては私の方で調べていました。」
「そうか。結果は?」
「はい、ルーラー内に裏切り者、スパイが存在する可能性が高いです。」
リコのその一言で雰囲気はさっき以上に悪くなる。そりゃそうだ。仲間に敵がいると言われたようなものだ。
「どんな能力かはわかるか?」
「はい、転移系だと思われます。ですがあの人数です。なかなかできるようなものではないかと」
「…確かにな。それに関しての調査は…スノー、できるか?」
「はぁ…わかった。」
ウリは俺の魔眼の能力をほんの少しだけだが知っている。と言うよりは俺の魔眼で何ができるのかを知っているの方が近いかもしれない。俺の魔眼がどう言うものなのか、どういう原理でそれができるのかはわかっていないが、それができることだけは知っているような感じだろう。
「次にノランの拠点だが…ここから数キロ以上離れたタワーが建てられている場所という情報を得た」
「罠の可能性は?」
「ある。だが、これにかけなければ、そもそも情報0だ。これしかないんだ。」
「じゃあそこは私とヒジリで行ってきます。」
「それならカリンとヒジリに任せるとしよう」
カリンも転移系の魔眼使いで、視界に映った場所なら例え写真越し、場所がわからずとも、CGなどで隠されていても移動することができる。転移系でもかなり異質な部類だ。
「残りは今回の事件で少なからず被害が出ている。それの解決を頼む。それでは今回はここまで!解散!」




