幻のように歪む月
『委員長が行方不明らしいよ』
高校二年の春の終わり。幾島柚季のスマホに、中学時代の友人である高橋りらから、そんなメッセージが届いたのがはじまりだった。
委員長。そのあだ名で呼ばれていた友人は、たしかに中学時代にいた。きっちり編んだおさげに白い頰が印象的な少女の面影が蘇る。いつも彼女がみんなを取りまとめていたせいか、自然とクラス委員になり、そして呼び名が固定した友人だった。
卒業してからは疎遠気味になってしまったものの、かつての友人が行方不明とは穏やかでない。
『行方不明って……どういうこと?』
即座に返信すると、すぐに既読マークが付く。ポコン、という軽い音ともに、吹き出しの中に軽くはないメッセージが表示された。
『去年の話らしいけど、突然いなくなっちゃったんだって。私も詳しいことはわからないんだけど、学校行ったっきり帰ってこなかったらしいよ』
『マジで? 委員長、なにがあったんだろね?』
『警察も来たとか来なかったとか』
『来たでしょ、さすがに』
かつてのクラスメイトに身に起こった事件に、柚季は夢中になった。課題をこなすのに飽きていたせいかもしれない。りらからの返信も同スピードだったので、つい盛り上がってしまったのもある。
『ねぇねぇ、久しぶりにみんなで会おうよ』
『いいね〜。美桜ちゃんと花梨ちゃんにも連絡してみよっか。私連絡しとくね』
最後に会ったのはいつだったろうか。随分前だったはずだ。近隣に住んでいるとはいえ、それぞれ新しい生活があるのだし、中学のときのように頻繁に会ったり連絡したりということはないのが普通だ。とはいえ、たまには旧友とおしゃべりをするのも悪くない。気の利くりらが、すぐさまグループトークで二人を呼び出す。
美桜と花梨も、すぐさま提案に乗ってくれた。二人とも委員長の顛末を知らないことはその場でわかってはいたが、せっかくだし会おうということになった。
◆
委員長失踪事件を名目に、中学のときの仲良しメンバーはファミレスに集まった。最初は委員長の話をしていたものの、すぐにそれは脱線し、違う話で盛り上がる。
「え、美桜っち、山崎君と別れたのぉ⁉︎」
くりっとした目をさらに見開く花梨に、きれいにカールさせた茶髪をいじりながら美桜がニヤッと笑う。
「いつの話してんのよ、入学前には別れたっつーの。そのあとの彼氏もこないだ別れて、今の彼氏はまた違う人。男バスの先輩でさぁ、合同練習で仲良くなって告っちゃった♡」
「早い早い、サイクルが早い! さすが恋多き女!」
「美桜っちの彼氏のサイクルはマジ異次元だよね。委員長のメルマガのいいネタになっただろうに……」
中学の頃からこっそりメイクをしていた美桜だったが、高校に入ってさらにその腕を磨いたようだ。元から可愛い顔立ちの美桜が、ばっちりメイクで上目遣いのひとつでもしてみせれば、たいていの男子はときめくだろうと、笑いながら柚季は思う。
「メルマガなついわ」
「きっと美桜っちの彼氏乗り換えはトップニュースだったろうに」
「ほんと美桜ちゃん、小学生の頃から何股かしてたもんね」
あきれたようなりらの言葉に、当時のメルマガを思い出した花梨が爆笑する。情報通の委員長は、クラスの噂話などを色々流してくれたのだが、その中でも美桜のコイバナは群を抜いて盛り上がったのだ。
「飽きるの早すぎっしょ」
「実はファミレスも飽きてきた(笑)。そろそろ移動しない? あたしカラオケ行きたーい」
二時間ほど喋り倒したのち、飽きたと騒ぐ美桜の提案で、カラオケに移動することになった。行きすがらも、何を歌うとか、今人気のアーティストの新曲や、新たな推しアイドルの話題で盛り上がり、すでに柚季の脳裏に委員長のことはなかったが、それは他のメンバーも同じようだった。
「あ、柚季」
「野ばらじゃーん! なに、バイト先ここだったん?」
「そー。何? 中学のともだち?」
「そそ、久しぶりに遊んでんの」
カラオケ店では柚季の高校の友人である、三浦野ばらがアルバイトをしていた。ショートカットから覗く耳に、学校ではつけていない三連のピアスが光る。
「バイトいつまで?」
「17時~。あ、オキャクサマ、何時間の利用ですか?」
「まじめか! ウケる(笑)。ねー何時間にする~?」
急に接客に戻る友人に、柚季は笑いながらりらたちを振り返った。
「二時間かな」
「そうねー。あたしこの後デートだからカラオケ終わったら抜ける~」
「彼氏持ち腹立つ! ね、柚季のお友達ちゃん、終わったらご飯いこーよ一緒に!」
「花梨、いきなりすぎん?」
「いや、別にいいけど。柚季の友達でしょ?」
爆笑しながら、美桜の抜けた後に初対面の野ばらを誘う花梨に、柚季もまた笑い出した。友達と友達が仲良くなるのは単純に嬉しい。人見知りしない社交的な野ばらが、普通に花梨の誘いを受け入れるのもまた嬉しい。
「じゃ、延長なしで17時ラストってことで。野ばら、終わったらファミレスね!」
「おっけ。じゃあまたあとでね」
「てか、またファミレスかよ(笑)。あたしはイタリアンの予定~」
「美桜っちムカつくからうちらもイタリアン行こ。駅前の」
「結局ファミレスだし!」
店員の顔を作る野ばらから部屋番号が書かれたプレートを受け取りながら、口々に好きなことをしゃべる。この時間が続けばいいのに。再来週テストとかダルイ。そんなことより何を歌おうかな、先週出たばかりの新曲はまだカラオケには入ってないかもしれない。
このときの柚季はそんなことを考えていた。──これから先、なにが起こるかも知らずに。
◆
このままここで彼氏のお迎えを待つという美桜の言葉に、ついでに新しい彼氏見たくない?とりらが提案した結果、バイトあがりの野ばらと合流したというのに、いまだ柚季たちはファミレスに行かず、カラオケの入っているビルの入り口にいた。
「そういえばさ、中学のときの友達がいなくなったらしくて」
雑談ついでに、ちらりと会うきっかけとなった委員長の事件を口にすると、野ばらはびっくりした声を上げた。
「え、めっちゃ大変じゃん! なに、いついなくなったの?」
「半年前らしいよ。ね、りら」
柚季は情報源であるりらを見る。そうそう、とりらが頷くのを見て、野ばらが首を傾げた。
「半年前にいなくなったのに、今頃情報きたの?」
「だって、いつも情報は委員長が流してくれたから……」
柚季は、そこで委員長のメルマガの起源を思い出す。情報を流したり、みんなを集めたりしていたのはいつも彼女で、自分たちはそれに乗っかっていただけだった。
「今日の月、ブルームーンっていうんだって」
ちょっとだけしんみりした空気が流れたのを押しのけるように、りらが呟く。
「ブルームーンって?」
「ニュースで言ってたけど、よく知らない」とりらは首を振った。「二つ目の満月とかなんとか言ってたけど」
満月が二つ? 意味が分からない。月はいつだってひとつだ。りらもうろ覚えらしく、それ以上の情報は出てこなかった。
「こんなときに委員長ならすらすら由来やらなんやらが出てきたのにね」
「委員長、辞書みたいだったよね。なんでも知ってるウィキちゃん」
「仕方ないから検索するぅ?」
無邪気に話す美桜と花梨の横で、頭上の月を見上げて「ブルーっていうより白じゃね?」ボヤく野ばらに、柚季も空を見上げた。黒に近い空に、たしかに白っぽい小さな満月が浮かんでいる。
そのとき、煌々と輝いていた白い月がぐにゃりと歪んだ。思わず瞬きながら、隣にいた野ばらの手を握りしめる。
「な──」
一瞬ののち、五人は見知らぬ場所にいた。カビ臭い、寒々しい石造りの部屋。外にいたのにどうして?
頭がうまく切り替えられない柚季は、ぽっかり空いた窓から覗く真白い月を見ながら、隣の野ばらに身を寄せた。
「え、なに?」
「え、え、え、どゆこと? なに?」
パニックになった花梨が、隣に立っていた美桜にしがみつこうと手を伸ばすのが見えた。柚季にも何が起こったのかわからず、同じように野ばらにしがみつく。
「どういう──」
混乱した空気を切り裂くように、花梨の首が飛んだ。
窓から差し込む歪んだ満月の明かりを浴びて、ボールのように飛ぶ花梨の頭部がこちらを向いたのが見える。頭だけになった花梨は、なにが起こったのかわからないといった表情を浮かべていた。
弧を描くように飛び散る血に、続けて誰のものかはわからない悲鳴が上がった。
「──いい気味」
知った声がする。見るとガラスの嵌っていない窓のむこうに、小柄な人影があった。フードを深く被った人物は、やわらかなアルトで謳う。
「死んで」
窓から小さな手が差し出されると同時に、今度は言葉もなく、花梨の向こうにいた美桜の身体が四散した。りらの悲鳴が上がる。気づけば、柚季も叫んでいた。
「逃げるよ!」
野ばらの叫び声に柚季は正気に戻った。走り出した野ばらを追う。その隣でりらもまた走っているのが見えた。
なぜ、なぜ、なぜ──!
考えてもわからない。止まらない涙で視界が曇るが、明るい色の野ばらの髪の毛を目印に、柚季はりらと走った。
◆
どこをどう逃げたかわからないが、三人は外に出ていた。しかし、これまた見知らぬ森の中だ。
泣きじゃくる柚季を叱咤しつつ、野ばらは森を抜けようと走る。どうしてなのか、フードの人物は追いかけてこない。美桜と花梨を殺して満足したのか。そうであってほしい。死にたくない。
金臭い唇をかみしめて、柚季は野ばらの後を追った。
「もう……いないっぽいね」
足を止めた野ばらが、肩で息をしながら途切れ途切れに言う。助かった。それを実感した柚季は、足元にしゃがみ込むと同時に胃からせりあがってきたものを吐いた。平凡な高校生に、凄惨なリアルスプラッタの耐性はない。
「あれ……委員長だった。あの声、委員長だよ」
「行方不明じゃなかったの? てか、ここどこよ? 月杜町じゃないよどう見ても」
あたりは深い森の中だ。柚季たちのいた月杜町に林はあるが、森はない。さっきいたような石造りの建物もなかった。
「脚が痛いよぉ」
「あいつ、なんなの? 何者? なにあれ?」
泣きじゃくる柚季の隣で、野ばらが頭を抱えた。
「柚季ちゃんが一番仲よかったでしょぉ……」
りらが泣きそうな声をあげる。そんなこと言われても、彼女がなんでこんなことをしたのかなんて、柚季にはわからない。だって、もうずっと会っていないのだ。いなくなったことだってこの間知ったばかりなのに。
「でも、こんなのわたしだってわかんない。第一、最近まったく連絡とってなかったし」
「ストップ」
口論を始めた柚季とりらを引き離すようにして、野ばらが強い声を出した。
「で、その……委員長、さんだっけ? 半年前に行方不明になったのは事実なんでしょ?」野ばらの指摘に頷くりら。
「で、さっきのアレは委員長さんだと」同じように指をさされ、頷く柚季。
「両方とも本当だとしたら、半年前に委員長さんとやらはこっちの世界に来たわけだ」
「こっちの……」
「世界……?」
「どう見ても変でしょ」
天を指す野ばらにつられて空を見上げた。そこには歪んだままの月がかかっている。丸かったその形は、今はひしゃげて潰れていた。ただ、放つ輝きだけが変わらず強い。
「委員長っていうのは、元からあんな人? あんなこと、しそうな人?」
「ううん」
野ばらに問われて柚季は首を振った。記憶の中の委員長は、あんなひどいことをするタイプではなかった。
「真面目で親切でいい子……だったよ。ちょっと度が過ぎて鬱陶しいけど」
「鬱陶しい?」
過去の委員長はそんなことをするタイプではなかった。良かれと思っていろんなことをしてくれる子ではあったけれど、だれかを傷つける子ではなかった。
でも、さっき美桜と花梨が死んだのは、きっと委員長のせいだ。だって笑ってた。フードの奥で、三日月のように口元を歪ませて。
そう思うと、つい委員長に対して負の感情が漏れる。
「どうでもいい情報をメルマガみたいに送ってくんの、定期的に。ウザくなってやめてって頼んだら、パッタリ連絡こなくなった」
「柚季から連絡しないの?」
「卒業してからは……ないかな」
「へぇ」
柚季の返答に、口元を歪める野ばら。その口元に、さっきのフードの少女が重なった。せりあがる不快感。なんで笑うの? 笑わないで。やめて怖いから笑わないで!
「で、この歪んだ世界で、委員長さんも歪んだと。いや、歪んだ委員長さんが作った世界だから歪んでる?」
歪んでる。月も、委員長も、野ばらも、みんな。柚季は助けを求めるようにりらを見た。優しいりらなら大丈夫。いつだって親切で、みんなのためにいろんなことをしてくれてた。だから──野ばらみたいに柚季を笑ったりしない。
「委員長の皮を被った化け物なんだよ……。委員長も殺されたんだ、さっきのやつに。委員長は人なんて殺さない」
「……柚季ちゃん」
「わたしは知ってるよ、友達だもん」
委員長は、殺人なんてしない。そう思いたくて、そう信じたくて、柚季は強く言い切った。
「──友達ってなんだろうね」
りらの暗い声が地面に落ちた。見ると、りらは笑みを浮かべて柚季を見ていた。
「今の話だと、柚季ちゃん、委員長を切り捨てたんでしょ。みんな、委員長を便利に使った挙句、高校で他の友達ができたからめんどくさくなって連絡とらなくなったんでしょ。怒ってるんだよ、委員長」
怒ってる? 委員長が?
冷たいりらの声に、柚季はかぶりを振った。そんなことはない。委員長は一回だって怒った顔なんて見せなかった。いつも、笑って、困ったように笑って──!
「みんないなくなって、わかんなくなっちゃった。なんでこんなことになったの? 帰りたい……帰りたいよ」
顔を覆ったまま、しゃがみ込んだりらがすすり泣いた。柚季だって泣きたい。でも、今はなぜだか涙が出てくれなかった。さっきは、あんなに泣けたのに。
「帰るとして、どうやって?」
「わかんない! 柚季ちゃんのせいでしょ!」
「わたしの……?」
「鬱陶しいって……連絡途絶えて不安だったんだよ。連絡取りたいからどうでもいい情報でも送ってきたんでしょ! しょっちゅうやりとりしてたのが途切れたら、どんな人間でも不安になるよ! みんなで便利に利用するだけ利用して……いらなくなったらブロックとか、柚季ちゃんたちの方が悪魔じゃん!」
「りら、なんの……」
「悪魔! あんたがいけないんだ! こんなことになったのも、みんな死んだのも、柚季、あんたのせいだよ‼︎ ──あんただけは許さない。友達の仮面かぶって騙して! 大嫌い‼︎」
「柚季!」
押し倒すように柚季に覆い被さった野ばらの肩から、血しぶきが上がるのが見えた。白い月の光の下で、赤いはずの血が、黒い。
「死ね! 死んじゃえ! あんたのほうがいらないんだよ!」
叫ぶりらの顔が、月のように歪んだ。フードの下から見えた、あのときのように。
「私の名前も忘れちゃったくせに! あんたたちはいつも無邪気に私を傷つける!」
「──高橋りら!」
苦しげな野ばらの声が響いた。ぴたりと、りらの身体が止まる。
「あんた、あたしにそう名乗ったよね。本名? ……委員長さんの」
その言葉を聞いた瞬間、柚季の脳裏に中学の記憶がはっきりと蘇った。柚季と、美桜と、花梨と、委員長。記憶の中で笑っている顔が、目の前で歪んでいる。
「りら……」
柚季の唇から零れ落ちたつぶやきに、歪んだりらの目から涙が零れ落ちた。
「呼んだこと、ないくせに」
ゆらりと、りらが立ち上がった。月の明かりに照らされて、りらの影が歪む。
「あんたなんか嫌い。大嫌い。一思いに殺してなんかやんない。一生苦しめばいい。あんたのせいでみんな死んだのよ。柚季、あんたは大人になっても、忘れないで苦しめばいい。死ぬまで苦しんで苦しんで──それでようやく私は報われる」
ゆっくりと、りらの手が上がった。歪んだ月の下で、歪んだ笑みを浮かべた、かつての友達。
「許さない。あの日々の幻影が私を苦しめる限り、私はあんたを許さない。親しげに笑って、一番の友達みたいな顔をして、私を騙したあんたを死んでも許さない。私は代わりがいる存在じゃない。ちゃんと、名前がある一人の人間なんだ!」
血を吐くようなりらの絶叫と共に、空にかかっていた月が砕け散った。
◆
遠くで救急車のサイレンが聞こえる。こんな森の中なのに、変だ──そう思った瞬間、柚季は夜の町にいた。ゴツゴツした石だらけの土ではなく、冷たいアスファルトの上に、へたり込んだ柚季の影が濃く落ちている。カラオケ店があった繁華街ではなく、かつて通っていた中学の前。
「野ばら!」
あたりを見回すと、野ばらの姿はどこにもなかった。
けれど、冷えたアスファルトに野ばらのものと思われる血痕が残っている。まだ乾いていない……それなのに、野ばらの姿はない。
「野ばら……? どこ? 帰っちゃったの?」
遠ざかる救急車のサイレン。もしかしたら、野ばらは搬送された? でも、それならば柚季がここにひとり残されているのはおかしい。さっきまで、柚季と野ばらは一緒にいたのだから。
いいや、野ばらだけではなく、美桜と花梨の姿もない。もちろん、りら──委員長の姿も。
柚季は、ひとりだった。
「螟ァ荳亥、ォ縺ァ縺吶°??」
ふいに声をかけられて、柚季はそちらを見た。
声をかけてきたのは、二十代くらいのスーツ姿の女性だった。日本人だと思われる容貌をしているのに、何を言っているのか聞き取れない。
「縺ゥ縺?°縺励∪縺励◆縺具シ溘?縺薙s縺ェ譎る俣縺ォ縺イ縺ィ繧翫〒窶ヲ窶ヲ縺ゥ縺?@縺溘???」
「え、なに? なんて言ってるの?」
「縺医∞窶ヲ窶ヲ縺ィ縲∬ィ?痩騾壹§縺ェ縺??縺九↑縲り恭隱槭〒繧ゅ↑縺?h縺ュ窶ヲ窶ヲ縲ゅ←縺?@繧医≧縲ゅ∴縺医→縲、re U oky?」
見知らぬ女性は、困ったような表情になった後、微笑んだ。口元を、三日月のようにして。
──歪んで潰れた月を、背後にして。
「縺雁ョカ縺ッ霑代>縺ョ?溘?蜈キ蜷域が縺?→縺九§繧?↑縺?↑繧峨?螟ァ荳亥、ォ縺九↑?? 縺ヲ縲∝?繝、繝??縺ゅl縺」縺ヲ陦?♂??縺ゅ↑縺滓?謌代@縺ヲ繧九?竅会ク?」
「やだ……やだやだやだ! 笑わないで! やめてぇえええ!」
柚季は堪えきれずに悲鳴を上げた。
なんで、どうしてこんなことに! 野ばらは、美桜は、花梨は、りらはどこにいったのか!
「やだ、やだよぉ! ひとりにしないでええええ!」
金臭い血の臭いに混じって、ふとかすかに甘い花の香りがした。
なんでホラーを書いていたのかは覚えていないのですが、下書きが残っていたので供養に。
作中のブルームーンは、一ヶ月に二度満月が起こった時の、二度目の満月を指します。りらが「二つ目の」とか言ってますが、正しくは「二度目の満月」ですね。
珍しい現象であることから「めったに~ない(once in a blue moon)」という意味もあるようです。
めったに書かないホラー作品ということで、ひとつ。
ちなみに、今年のブルームーンは5/31のようです。




