僕がラッパーになった理由
詩なんか国語の授業でしか読んだことありません。韻を踏んでいるので気持ち良いと思います。
一歳の頃に消えた父親
一切顔も名前も分からない
幼少期から内向的
何をしたって全部才能ない
手先は不器用。暗いコミュ障
できない運動。平凡な勉強。
偶数のクラスでも1人ぼっち
メンタルが弱くてない根気
体育教師の権力行使
寒さと恐怖で鳥肌勃起
動悸で目眩し吐いたゲロ
出来損ない。学校でも家庭でも
当然なったいじめの標的
後ろから蹴られた衝撃
ボールをぶつけられて眼科行き
大人に相談なんかしない
信頼できる大人はいない
連帯責任と体罰を敷いた
世間知らずの綺麗事
常識人はあまりいない模様
メンタル追い込まれた非常に
だけど皆勤賞でならない不登校
一度レールから外れると
声上げても大体無効票
この世界は生まれながらに不平等
上がり続ける平凡のレート
大人に言いなりの優等生
永遠に虐げられるクローン兵
社会に出ても虐げられ
診断したアスペはただのグレー
病気ではなく無能な健常者
劣等感を拗らせゲームオーバー
終焉を求めてロープ購入
結ぶ場所も分からず途中ストップ
帰宅し聴いたのはLil peep
あの涙を今でも信じ抜く
地元の仲間も金もない
前科もタトゥーも腕力もない
陰者が表で感情を出し
詩を書く。ビート買う。クラブで歌う。
実体験ベースのフィクションです