第四十六話「夢と言うのは…」
貴方は私を殺してくれる?
…ん?
どこ…だ、ここは?
暗い…何も見えない
だれもいないのか?気配を感じない…
とりあえず声を…!?
声が出ない!?
なぜ…?まあいい、とりあえず歩くとするか…
…何もないな、殺風景だ
生き物どころか、草一本も生えていない
というか、腹も空かないし喉も渇かない
現実なのか?ここは…
ん…痛い、夢ではないようだな
じゃあ、どこだ?ここ?
『ん?あれ?なんであんたがここにいんだ?』
!?
誰だ!?
『あん?』
教えてくれ!ここはどこだ!?
『ここは…まぁ、なんかすごいところだ』
何だそれは…って、待ってくれ
『どうした?』
私は、声を出せない筈だが、なぜわかるんだ?
『俺は、そういう奴なんだよ』
は、はぁ…
『で?なんか聞きたいことあったんじゃないのか?』
そうだ!ここはどんな場所なんだ?
『あー…まぁ簡単に言うなら、『望むものがある場所』かな』
…どういうことだ?
『生ハムが欲しいと思ったら生ハムが出てくるって感じさ』
なるほどな
『理解が早くてよろしい』
だとすると、何でもあるという事だな?
『あー、それとはちょっと違うかなー』
ん?どうしてだ?
『望むものって言っても出てこない物もあるんだ
世界の理に反する物とか』
理に反するもの…?
『簡単に言えば『死者蘇生』とかそんなもの』
死者は還ってくることは無い…
『まぁ、常識から飛び抜けたものは無理って事だ』
はぁ…そう
『でだ、こっちからもあんたに質問があるんだ』
…なんだ?
『どうやってここに来たんだ?』
…は?
『ここはなぁ、そう易々と来られる場所じゃねぇんだ
ここに来るには、相当な『ルールと手順』があるんだ
それ以外にはここに来る方法はない』
…
『一応例外が一つある、それは無意識だ
何も考えずに歩く時に時たまにここに落っこちることがある
だけど、あんたはその例外でもないようだな?』
何が言いたい?
『あんたは最初にこう言ったな?『ここはどこだ』と
この場所を知らないってことだ
その場合、2つの可能性が出る
一つはさっき話した例外だ
もう一つはこの世界に何らかの影響を及ぼす方法で来たこと
前に話した『死者蘇生』に近い方法でな
それをした結果何らかのミスでここにやって来た
あんたはどっちだろうな?』
…
『教えてもらおうか
どうやって来た?』
…やはりダメだったか
『あ!おい、待て!
チッ、逃げられた…!』
それが私の最後の願い
どうも紅です
ちょっと長めになりました
なんか嬉しい




