僧侶 ハーツ・ビュティ・モンシュ
【太陽の鏡】
山の中にあるこの国で1番大きな湖
太陽を綺麗に反射することからその名が着けられたらしい。その湖の真ん中で水面を見つめる少女がいた。
「あの子だ、僧侶 ハーツ・B・モンシュ」
その声に気づいたのか彼女が振り向くと同時に、恐怖を感じた。
(ゾクッ......)「ッ...!」白い目、ショートボブな白い髪、白い肌の彼女は陶器のように綺麗だった。
「ハーツ!この子が言ってた勇者だ!」タンクが紹介する
「初めまして、ハーツです。」
「は、初めまして、ゾンネです、」
「ふふ、怖がらないで」ニコッと微笑むが、それがさらに怖さを増す
なにか言おうと思った時アーティーが声を出した
「待って、タンク様私たち別に勇者様のパーティーメンバーに決定したわけじゃないわ!」
「あー、そうだったな」「え?」
「条件があるから聞いて」アーティーが言う
「私達の試練に挑戦してもらうわ」
「おう!」「ふふふ」
「あなた、魔法は?」「炎魔法初級 フレアだけだ。」
そう答えるとアーティーが試練を出してくる
「まず私からは、炎魔法中級を使えるようになる。ね!」「!?」(学校に通わないと中級以上を使うことは出来ないんだぞ?)
「俺からの試練は、俺に傷をつけることだ!」「!?」(戦士に傷をつけるのは武器があっても無理だろ、)
「私からは、魔法を全て避けてもらうわ」(僧侶の魔法?)
「最後に私からは、我が軍の鍛練に参加し強くなれッ!」
「……」(ん???)
「はぁぁぁぁあ!?」(王国軍の鍛練に?!)
「因みに期限は2週間だ!頑張るんだな!ふはははっ」
(え、笑い事じゃないですけど、え、まじで言ってるの?)
「まず私からね、ふふ」ハーツがそう言った時真っ白な魔法陣がハーツの後ろにできる。
ービュッー バキィィ (???)
俺の後ろの木にあたる
(外した?) パキィッ...ッ
「?!」
当たった場所から氷が広がる
「氷魔法上級 伝染氷」
「次は、あなたよ」ヒュゥ...と白い息が彼女を纏う
バッと両手を俺に向ける…
ビュッ バッ (危なっ何とか避けれた)
ビュッ ギリギリ見えるが、避けることの出来ないスピードで来た。
(考えろ、どうすればいい?)
「炎魔法初級 フレア」
「!?」「すげぇ」「ふはは」
フレアを自分の前へ出せるだけ出し壁のようにする。
ジュッ 伝染氷が消える
「よしっ!」思わず喜んでしまった
「回復魔法上級 回復の唱」
ニュッ「?!」ドスッ 「え、」パキィィィッ
「はぁ、」「流石だぜ!」「惜しかったなぁ」
(体が動かない、寒い)
「今日は失格ね、勇者くん!」
この日から勇者としての修行が始まる
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