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山と谷がある話  作者:
09.大断裂
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 魚人(マーマン)の面倒臭そうな事実に気付いてしまった気がするが、それは一先ず放置しておこう。何しろ、オレはこの星の“攻略”に来た訳ではないからな。


「この遺跡ははそこそこデカいが、地上の全てって訳じゃねぇだろう。恐らく他の場所にも同じような遺跡がある筈だ。建物らしき所の内部も探ってみたが碌な物は無かった。石版でも良いから記憶媒体でも無いかと思ったが、俺じゃあ見付ける事は出来なかった。俺のクランメンバーの“教授”が居ればそれでも何とかなったかもしれねぇが………。俺はとりあえずこの調査結果を報告に行くが、アンタはどうする?」


 それは、オレが役に立ちそうにない調査をしているとでも言っているんですかね。


「オレは暫くここに居ますよ。まだ何かあるかもしれないし」


 エド氏は、別れの言葉を告げて魚人の住処へと戻った。


『それで、これからどうするであります?』


 エド氏からマップデータは貰ったので、周辺探索をする必要はもう無いだろう。

 海藻類の植生調査ついでに観光もしたし、ここはもういいだろう。それに重要そうな物はもう何も無いようだし。

 魚人(マーマン)の住処は確認したから、人魚(マーメイド)でも探しに行くか。それとも、魚人(奴等)が出掛ける先が何処なのかを尾行してみるか? 何となくだけど、魚人(マーマン)の女王とやらの所へ行っているんじゃないかと思っている。

 TYPE_R_03の隠蔽化機能を使えば、早々にバレる事は無いだろう。オレの透明化でも良いかもしれないが、魚人(マーマン)に種族が変わっているため超持久力強化が死んでいる。透明化して移動して尾行とかは余り現実的ではない。


 よし。何処にあるか分からない人魚(マーメイド)の住処を見付けるよりかは、魚人(マーマン)の行き先を見付ける方が楽そうだな。………まぁ、人魚マーメイドの住処は恐らく深海にあるのだと思うが。

 という訳で、例の超巨大貝の所まで戻って来た。勿論、TYPE_R_03で全身を覆って透明化している。魚人(マーマン)達の近くに寄らない限りは気付かれる事はないだろう。多分。

 今頃、エド氏はさっきの調査結果を、ホログラムの魚人(マーマン)に報告しているのだろうな。まぁ、この星はゲームでも何でも無いので、イベント進行度も何も無いのだが、魚人(マーマン)達の好感度アップで親しくなれたらいいですね。


『おや? アレは先程の旅人(プレイヤー)でありますね』


 エド氏が出て来たようだ。また新たに遺跡調査にでも赴くのだろうか。果たしてはあの調査結果は受け入れられたのか。確かめるためにはエド氏に話を聞くしかないが、今は別件があるから後にしよう。

 エド氏の後に、二体の魚人(マーマン)が出て来た。エド氏とは別の方向に行くようだ。とりあえず、あの二体の跡を付けるか。

 魚人(マーマン)達はスイスイト何処かへと泳いで行く。その迷いの無い動きから目的地は何処か決まっているようだ。

 二体の間には会話や、意思の疎通らしき行動は一切無い。住処の周辺警邏だとしても、意思の疎通くらいは普通行うだろう。ここまで何も無いのは逆に不気味だ。



 ******



 あれから幾らかの時間が経った。割と結構な距離を移動しているのだが、まだ目的地には着いていない。その間に、幾つかの遺跡らしき所を通り過ぎた。エド氏が調査している遺跡と同じような場所だ。それを、見もせずにスルーするとなると、やはり魚人(マーマン)的には、遺跡調査とかどうでもいいんだろうな。


 それから暫く泳ぎ、岩壁に空いた洞窟へと入って行った。洞窟の周囲は海藻等で覆われており、余程近付かないと底に穴が空いている事すら分からないようになっていた。魚人(マーマン)達が壁に消えたかと思ったら穴が空いていたからな。普通に泳いでいたらこんな所は分からないだろう。

 ここが、奴等の目的地っぽいが奥には何があるのだろうか。もしかしたら、件の魚人(マーマン)の女王とやらが居るのかもしれない。


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