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新たな進化先が出た訳だが、二重存在? 龍骸骨兵からの進化だから不死族なのだろうか。
まぁ、オレは骸骨兵の身体を気に入っているので、今回はパスだな。
進化しないという事で、NOを選んだ。ん? NOを選んでも、この場では進化しないという事で保留扱いになるようだ。二重存在以外の種族に変更すると、保留ではなく消えるようだが。
「トワ殿どうしたでありますか? これで、某も異世界とやらへ行けるでありますか?」
オレが種族進化について考えている間沈黙しているのを、TYPE_R_03の擬態について有用だと思ったと感じとったのか、どうしても同行したい様子のTYPE_R_03だ。
うーん、まぁ、これで行ってみるか? 何故かは知らんが、本当に装備品扱いになってるっぽいし。オレが死に戻りしたら、そのまま一緒に戻ってきそうではある。
………一度試してみるか。流石に、死に戻り出来るかの確証を持てないまま一緒に異世界へと連れて行くのはリスクが高い。これは何処かで死に戻りをしてみるのが良い策ではないだろうか。
という訳で、地下へとやってきました。それでもって、TYPE_R_03と04に斯々然々と説明。
『なるほど。トワ様は賢明ですね。確かに一度試してみる価値はあるかと思います。勿論、トワ様がそれで良いのならば、ですが』
「いやー、トワ殿は心配性でありますなぁ。某ならきっと大丈夫でありますよ?」
TYPE_R_04が言っているのは、オレがこれを行えば再度デスペナを喰らう羽目になるという事だろう。
確かにデスペナ解消の時間潰しという目的でこの街に戻って来たのに、再度デスペナを喰らうのは本末転倒だ。しかし、試さないで次元口を潜るつもりはない。
そして、当のTYPE_R_03は何も考えていないような発言。これは、自身の性能に絶対の自信があるからこその発言なのだろう。それは兎も角として、可能かどうかを調べるんだから、お前が何を言ってもオレはやるぞ。
どうやって、死に戻りをするかは単純かつ簡単で、単にここから飛び降りるだけだ。地下はTYPE_R_04への道と転落防止の柵があるだけのスカスカな構造だ。道以外の場所には何も無く、柵を乗り越えればそのまま奈落へ一直線だ。
この大穴が何処まで深いのかは聞いていないが、墜落死するのには十分な深さだろう。まだこの街が建っていない頃に大穴を覗いて、底が一切見えなかったからな。
TYPE_R_03は装備したまま、胸腔内に収まってもらう。TYPE_R_03がオレの表面を覆っていると、もしかしたら墜落しても死に切れないかもしれないからだ。
TYPE_R_03には胸腔内から絶対に出るなと言い含め、真っ暗な大穴へと飛んだ。オレの身体は重力に従い落ちていく。TYPE_R_04の光は直ぐに見えなくなり、辺りを見渡す事すら不可能な真っ暗闇だ。夜目スキルも全く役に立たない。
オレには見えないが、TYPE_R_03には周囲が見えているのだろうか。でも、この状況で声を掛けるのはなんだかなぁと思っている内に底に着いたようだ。
ふわりと起き上がるオレの幽体。あぁ、そういえばこんな感じだったな。何だか随分と久しぶりな気がする。
さて、オレの身体はバラバラに砕け散っている。ここは真っ暗闇である筈だが、オレの周囲の状況だけ見える。幽体だと夜目が強化されるのか、自分自身の状況だけ見えるようになっているようだ。
とりあえず、オレの頭部は無事とは言い難い。頭蓋骨は粉砕され、下顎が何処かへ飛んでいったらしく周囲には無い。首から下も同じで、見事にバラバラになってしまったようだ。
さて、TYPE_R_03はどうなったのか。最強兵器であるTYPE_R_03は、オレなら即死するような高さから落ちても死なない。寧ろダメージすら負わないような性能だ。しかし、今の彼女はオレの装備品という扱いだった。この場合は………どうなるんだ? とりあえず、検証すべきなのは、死に戻りしたらどうなるかだったな。
いつもなら、死んだらそのままログアウトする所だが、それはせずにリスポーン地点であるイチバンの私室へと死に戻った。
デスペナのせいで身体が重い。デスペナ中に死んだからか先程よりも重い気がする。
さて、TYPE_R_03はオレの死に戻りに付いて来たのか。胸腔に視線を向けると、黒い塊が蠢いていた。うーん、見た目が気持ち悪い。
とりあえず、それを掴み取り外へ引っ張り出す。黒い塊………TYPE_R_03に反応は無い。まさか、死んでる?
「ふぁ………おや? ここはイチバンに戻って来たであります? 何やら記憶が飛んでいるのでありますが、何が起きたであります?」
とりあえず、死んだ訳ではないようで安心したが、記憶が無い? 寧ろ、何処まで覚えているんだろうか。
「トワ殿が地面に叩き付けられてバラバラになった辺りでありますね。あの時に意識がシャットダウンしたみたいで、それからの記憶が一切無いであります」
なるほど。オレが地面に叩き付けられて死んだ時に意識を失った、と。TYPE_R_03はオレが死んでも自身の生死には関係ないが、意識を失うようだ。そして、その状態で死に戻りには付いて来れた。
これは、TYPE_R_03が“装備されている”という状態を、オレが死ぬ直前で解除したらどうなるんだ? その場合は、恐らくオレが死んでもTYPE_R_03は意識を失わないだろう。しかし、その後の死に戻りに付いて来れるかどうかは疑問が残る。
それに、装備の解除はTYPE_R_03の一存で行えるのか? ついでに、“装備する“時にオレの同意が不要になれば、更に使い所が増える気がする。………これは、更なる検証が必要だな。
という訳で、重い身体を引き摺り地下へと再度やって来た。ついでにTYPE_R_03と04に斯々然々。
『なるほど。確かにそれは私でも把握はしておりません。何しろTYPE_Rを”装備“する旅人はトワ様が初めてですので』
ですよね。飛び降りる前に、TYPE_R_03の方で一方的に装備を打ち切る事が出来るのは確認済だ。………“出来る”というよりかは、“出来るようになった”が正しいが。何度か試している内に、今後オレの同意をスキップするかどうかという同意文が複数出た。という訳で、それら全てに同意しておいたのだ。これで毎回YESを選択する手間が減る。
但し、勝手にTYPE_R_03に装備させられる可能性が出来るという事だが、これは仕方ないので今はよしとしよう。
諸々の確認を終え、再度奈落へダイブ。今回も散乱する骨。その上にふわりべちゃりと覆い被さってきたTYPE_R_03。奴には、オレが地面に墜落する前に装備状態を解除しろと伝えておいた。この様子を見るに上手くいったようだな。
………しかし、オレが骸骨兵に戻っていて本当に良かったな。普人族の身体でこんな事をしたら大変グロい光景が広がる所だった。二重存在とやらでも危なかったかもしれない。
「トワ殿? し、死んでる………。えー、確か、某には見えないけど、この辺りにトワ殿の意識だけが居るんでありましたか。うーん、本当に見えないであります。まぁ、とりま装備と」
TYPE_R_03はそのままオレに一体化してくる。これで本当に装備されたのかは分からないが、とりあえず戻ってみるか。
所変わってオレの私室。戻った先は長椅子の上だった。座る事もままならず、その場に寝転がる。何と言うか身体が重いを通り越して動けない。デスペナ中にデスペナを重ねると能力値の下がり幅が増えると聞いたが、まさかここまでになるとはな。
「装備解除ーっと。おや? トワ殿どうしたであります?」
TYPE_R_03がオレの中からでろりと出てきて床に広がる。この様子を見るに、どうやらオレと一緒に戻って来たようだな。尚、死に戻りに付いて行く事が出来なかった場合は自力で大穴を登り、TYPE_R_04の所で待機するように言っておいた。
よし。これで、TYPE_R_03の意識を失くさずに、オレの死に戻りに同行させる方法が分かったな。これならば、TYPE_R_03の希望通り異世界行きに連れて行けるかもしれない。………とりあえず、デスペナ明けたら………な。
二重存在は不死者という設定ですが、トワさんは選ばない様子。何故なら、骸骨兵だと死ぬ状況描写が楽だから。
読み難いという指摘があったため、Y/N表示を大文字に修正。(2024/3/30)




