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イチバンへと戻ったオレは、その足でTYPE_R_04に会いに行った。
TYPE_R_04は海底都市から引き取った後、この街の地下………と言っていいのか?………に居る。元“守護者”の不思議建材によって構築された街の地下部分………と言っても、宙に浮いているのだが………にTYPE_R_04は安置されている。
ここでも、疑似太陽のような光る球体の姿だ。TYPE_R_04は肉体を持たない情報生命体であるため、海底都市から精神体だけ引き抜いて、この街にて代わりの身体だけ準備した形だ。海底都市に置いてきた抜け殻の方は、現在TYPE_Fが使っているとかなんとか。
『おや、トワ様。お久しぶりです。その御身体という事は元に戻ったのですね?』
TYPE_R_04はオレが骸骨兵だった時に会った奴だ。オレが普人族になってからは、呼吸や水圧の関係で海底都市には行っていなかったんだが、どうやら奴はオレが骸骨兵でなくなっていたのを知っていたようだ。
「あぁ、さっき唐突に戻った。原因も何も分からずに戻ったから、何か異常が起きていないか調べたくてな」
『なるほど。少々お待ち下さい』
TYPE_R_04が黙り込む。光球がチカチカと点滅しているが、何かを処理中なのだろうか。
『特に異常は見当たりませんでした。健康そのもの………という言葉は不死者に合っているか分かりませんが、これといったモノは無いかと存じます』
何も無しか。この世界で最強クラスの兵器が言うのならば、間違いはないのだろう。何も無いのならば、それで一安心だ。
正確な情報という意味では最大限に信頼の置けるTYPE_R_04のお墨付きが出たため、オレは地上へと戻る事にした。デスペナが明けるまでは、オレの私室らしい部屋で休ませてもらうか。
「あれ? トワ殿、もう戻ったでありますか? 随分早いお帰りでありますね」
オレの私室でTYPE_R_03が寛いでいた。誰が調えたのかは知らないが、部屋内には調度品が複数置かれている。TYPE_R_03はそれらを使うでもなく、でろりと床に伸びていた。コイツの身体は真っ黒な不定形であるため、見た目は床に広がる汚れだ。見た目が良くないから椅子にでも座れと言いたいが、言った所で同じ結果になるだろう。
「ん? トワ殿の身体が骸骨兵になっているであります! 誰から攻撃を受けたでありますか? 一緒に報復しに行くであります!」
TYPE_R_03もオレの元々の種族が骸骨兵だと知っている筈なんだが、もしかしてそれを忘れたのだろうか。いや、コイツはただ単に暇だから暴れたいだけな気がする。はいはい。また今度ね。
「………チッ。トワ殿はつれない野郎であります。それで、元の種族に戻った次は何をするでありますか?」
やはりコイツは分かっていてやったのか。いや、TYPE_R_04と同期したんだろうな。それでオレについての情報を共有したが、知らない体でからかってやろうとかそんな事を思い付いたのだろう。
骸骨兵に戻って何をするか。そんな事は前から決まっている。とりあえず、次元口を使って再度異世界に行くのだ。………その時にオレの星が出ない事を祈ろう。
「異世界? 面白そうなので某も付いて行くであります」
え? 骸獣殺す事が生き甲斐でそれをやり遂げるためなら何でもするTYPE_R_03が異世界に興味がある? もしかして、異世界にも骸獣が? いや、それよりも。
「駄目だ。お前はこの世界では最強クラスだろうが、異世界でもそうとは言えない。オレは異世界で死んでも帰って来れるが、お前が向こうで死んだらそれっきりだ。万が一の事もあるから許可出来ない」
「えー。某も行ってみたいでありまーす。えーと、アレであります。某がトワ殿の装備品になるので、防具扱いで装備解除するまで何処でも何処までも一緒になるであります」
TYPE_R_03を装備? そんな事が出来るのか? と思っていたら、TYPE_R_03が物理的に絡み付いてくる。おい、止めろ。何をする気だ。
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TYPE_R_03を装備しますか?
Y / N
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何これ? とりあえず、NOを選ぶ。
NOを選ぶと同時にTYPE_R_03が床にべチャリと落ちる。
「何で拒否するでありますか! いいからさっさと同意するであります」
TYPE_R_03が再度絡み付いてくる。今回はさっきよりも執拗に胸腔内まで侵入してくる。触覚が無いから何も感じないが、くすぐったい気がしないでもない。
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TYPE_R_03を装備しますか?
Y / N
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再度表示されるモノに仕方なくYESを選択。まぁ、TYPE_R_03を装備したらどうなるのかとか好奇心もあったので同意してみたが、これで異世界に行くかどうかは話が別だ。
「トワ殿、鏡を見るであります。某と一緒ならこんな事も出来るでありますよ?」
TYPE_R_03が自身を積極的に売り込んでくる。ここまで熱心な様子を見るのは初めてだ。そんなに異世界に行きたいのだろうか。で? 鏡? 一体何が出来るというのか。
鏡に写し出されているのは、黒い不定形生物で全身を覆われた骸骨兵。オレの骨は淡く発光しているため、TYPE_R_03の内部にあるオレの骨格が光っているのが分かる。
オレを覆うTYPE_R_03がぐにゃぐにゃと形を変え、普人族の男性体になった。
む、これは変質中のオレだな。ちょっと前までこれだったから覚えているぞ。
えー、つまり、普人族であった頃のオレを再現出来る? ある意味便利かもしれないが、一緒に異世界に連れて行く理由としては弱いな。
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種族進化条件を満たしました。
二重存在へ進化しますか?
Y / N
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何か出た。




