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Case15 これはシャーペンです

カレナさんと美郷さんの言葉は私には届かなかった。

持つ者が持たざる者へ何を言おうとも、それは侮辱にしか聞こえないのだ。


「あー、ほら友梨ちゃん……」

「大丈夫です!もう大丈夫ですから!もうやめてください!」


カレナさんもちろん持ってるし、美郷さんだって服の上から分かるくらいは持ってるのだ。


「あはは……そういえば友梨ちゃん。申し訳ないんだけど、おつかいを頼まれてくれる?」

「……あ、大丈夫ですよ。暇なんで」

「ありがとう」


魚の死んだ目で答える私。

それに対して、カレナさんが私に渡したのはずっしりとした段ボールだった。

なるほど、これを妊婦に運ばせるわけにはいかない。


「それじゃあ、友梨ちゃんこれ訓練施設にいるクリスに渡してくれる?」

「げっ…クリスですか」

「あー。あんまり仲良くなかったっけ?……あの子も悪い子じゃないのよ。仲良くしてあげて」


そういうと、カレナさんは優しく微笑んだ。

私は、その表情に慈愛と共にどこか後ろめたいようなものを感じとり、気がついたら聞いていた。


「失礼かもしれないですけど、クリスとはどういう関係なんですか?」

「……強いて言うなら、母親かしら」


カレナさんはどこか恥ずかしそうにはにかむように笑った。

きっと、その言い方から察するに、血の繋がった母親ってことではないだろう。

私はそれ以上掘り下げるのが申し訳なくなり、そろそろ行くことにした。


「じゃあ行ってきます」

「うん、よろしくね」

「訓練施設は外やで。そこ右にまっすぐ行って突き当たりを左や」

「はい!ありがとうございます!」


私はずっしりとした段ボールを両手で持ち上げて、訓練施設へと向かった。



********************


財団施設 別館。


薄暗い廊下には足元に照明がついており、ダークな近未来感を醸し出している。


そんな廊下をずっと真っ直ぐ行くと、訓練室はそこにあった。

外からでも打撃音や衣擦れ音が聞こえてくる。


「失礼しまーす」


私は段ボールを抱え、訓練室へと入る。

その途端、音は止み、二人の影が私を見つめた。


「……何の用だ」


一人はクリス。

そうしてもう一人は見たことない男性だった。

2mは優に越す長身で身体中に隆々の筋肉がついており、頭には紙袋のようなものを被っている。

その男は何も言わず、ただこちらを見つめていた。


「カレナさんからお届け者ですよーっと」


私は段ボールを邪魔にならないように端の方へ置く。


「ああ、それか」

「なんなんですかこれ。割と重かったですけど」


クリスは私の言葉を聞こえていないかのように段ボールに近づき、その封を開く。


その中には黒光りした拳銃があった。


「げっ、拳銃…?」

「バレル……30cmか……いいなこれ」


クリスの手にした拳銃は異常なほどに銃身が長く設計してあった。


「そんな長いと撃ちにくくないですか?」

「いや…」


それを言う終わる前にクリスは数メートル奥にある的に向かって横目で弾を放つ。

的の中心には綺麗に穴が空いた。


「前は不細工な銃を使ってたからな、むしろこっちの方が使いやすい」


銃口から出る煙をフッと吹き消すクリス。

悔しいがカッコいいと思ってしまった。


「やっぱり銃の重心が前にあった方が使いやすいな。反動はかかるが、重い方が狙いを定めやすい。それにこの速度!破壊力!流石としか言いようがない!それに……」


クリスは上機嫌に銃について語っている。

正直私は銃についてよくわからないので、一人語りしているクリスを置いて、もう一人の男性の方へ行った。


「あの……こんにちは…」


その男は言葉を発することなく私を上から見下ろしている。


「あ、私、御館友梨です」


男はそれを聞くと、のっそりと動き出し、近くのベンチに置いてあったペンとスケッチブックを持ってきた。


〔こんにちは、ヴァルトだよ。

       よろしくね。〕


その男、ヴァルトさんはそう書かれたスケッチブックを私の前に見せる。


「あ、ヴァルトさんですか」


それを聞くとヴァルトさんはページをめくった。


〔生まれつき声が出ないの。

ごめんね。〕


「いえいえ、全然大丈夫です。……結構フランクな感じなんですね」


そこでようやくクリスは一人で話している事に気づいたのか、私の元へとやってきた。


「おい、化け物。用が済んだら帰れ。俺たちはまだ訓練を続ける」

「訓練か……」


世界中のエリートを集めたSCP財団の訓練。

ちょっと見てみたい気もする……


「あの、私も見て…」

「ダメだ」

〔ごめんね。〕


ダメらしい。

少し惜しい気もするが、ヴァルトさんも言うのならば仕方がない。

決してクリスに従ったわけではなく、ヴァルトさんに従ったのだ。


「じゃあ、私帰りますね。訓練頑張ってください!ヴァルトさん!」

「…………」

〔ありがと!〕


敢えてクリスの名前を言わなかったのはちょっとした意地悪だった。



********************



また暇になってしまった。

私は再び財団の廊下をブラブラと歩いている。


「あ……御館様……」


そこで出会ったのはシロツメさんだった。

シロツメさんも立派なものを持ってるよな……

私の視点は徐々に下へと下がる。


「御館様……?」

「な!なんでもないですよ!」


危ない危ない。いくら女同士とはいえ私は変態扱いされたくない。


「もし…お暇でしたら……実験に……協力して……いただけませんか……?」

「実験?」


もう今日はSCPの気分じゃないんだが。


「はい……SCP-338-JPの実験……です。……荒戸博士も……いらっしゃいますが……」

「えぇ……」


正直荒戸の実験とか嫌な予感しかしない。

ていうか、今まで痛い目にしかあってない。


……が、昨日ミアさんに仲良くすると言った以上、これを邪険にするのは良くないだろう。


「しょうがないかぁ…」

「では……私に…ついてきてください……」


シロツメさんはそういうと、スタスタと歩き出した。

私も後を追って実験室へ向かう。


実験室は、真っ白な四角い部屋で、中央には紙とペン。

そして、偉そうに足を組んで座っている荒戸がいた。


「あ、シロツメありがとー」


シロツメさんはそれを聞くと邪魔にならないように扉の横に移動した。

あとは二人でどうぞという意味だろうか。


「良かった。てっきり来ないかと思ったよ」

「それで、なんの実験するんですか。私も暇じゃないんですが」


紛うことなき暇人だったが。


「まあまあ、そう慌てなさんな」


そういうと、荒戸は置いてあるペンを取り出し、紙にないかを書き込むと、それをこちらに見せてきた。


〔これは懐中電灯にもなるシャーペンだよ〕


「……は?」


私の困惑した顔を見ると、荒戸はニヤリと笑い、私に向かってペンの先を向けた。

ペンからは光が放たれ、私はその眩しさに思わず目を閉じる。


「なんなんですか!ただのペンライトでしょ!」

「まあ、たしかにね」


そういうと、荒戸はさっきと違う紙に何かを書き込み、私に見せつける。


〔これはライターの代わりになるシャーペンだよ〕


「……は?」


私の反応はさっきと変わらない。

それを見ると荒戸はさっきよりも意地悪な顔でニヤリと笑い、ペン先を天に向け、シャーペンの芯をカチカチと出して見せた。

しかし、そっから出たのは芯ではなく、小さな炎だった。


「えっと……?」

「なんだ。まだわからないのか」

「つまり……書いた通りに性質が変化するSCP?」

「そーゆうこと。それに、さっき書いた能力は重複しない」


そういうと、荒戸は空いた方の手で私にシャーペンを投げる。


「何か書いてみてよ」


私は少し迷ったが、近くの紙を取り、文章を書き込む。


〔これはひんやりと冷たいシャーペンです〕


書き終わった途端、私の手にあるシャーペンは徐々に冷たくなり、やがて自動販売機のジュースくらいの温度になって止まった。


「いやぁー、どんなこと書くかと思ってけど、君ユーモアのセンスないな」


なんなんだこいつ。


「へぇ、じゃあ貴方ならどう書くんでしょうか?」

「あぁ、僕ならこうするよ」


その途端、私の腕にビリビリと電流が流れる。


「痛っ!」


荒戸は私にブラブラと紙を見せびらかしてきた。


〔これは女性が触ると200Vの電圧が流れるシャーペンだよ〕


「あははっ!どう?面白かっただろ?」


野郎………


私は落ちたシャーペンを拾い上げ、流れる電気を我慢しながら文字を書き出す。


〔これは男性が触ると50度の熱を出すシャーペンです〕


「熱っ!」


さっきまで踏ん反り返っていた荒戸は思いっきりシャーペンを床に落とした。


「へぇ……やってくれるじゃないか」

「それはお互い様でしょう」


私と荒戸の視線がぶつかり合う。

荒戸と私が筆をとったのはほぼ同時だった。


〔これは女性が触ると腐卵臭を放つシャーペンだよ〕


「臭っ……この!」


〔これは男性が持つと五倍に重くなるシャーペンです〕


「ゔっ……なんのこれしき!」


〔これは女性が触ると暴れまわるシャーペンだよ〕


「ちょ、ちょ!暴れるな!」


〔これは男性が触ると静電気が流れるシャーペンです〕


「あれ、君は人の真似しかできないのかい?」

「くっ、この野郎!」


〔これは女性が触るとバストがAになるシャーペンだよ〕


「あ、ごめんごめん。元からか」

「今、言ってはいけないことを言ったな…?」


そこからは最早SCPなど関係ない。

取っ組み合いの喧嘩である。


そんな中、入口の自動扉が開いた。


「あれ、荒戸君に友梨ちゃんなにしてるの?」


現れたのは青髪の天使 ミア・クルスであった。


「え、もしかして……喧嘩?」


ミアの瞳に徐々にウルウルとしていく。


「ち、違いますよ!!ね!荒戸博士!!」

「そ、そうだね!僕たち友達だからね!!」


私と荒戸は謎のコンビネーションで同時に立ち上がり、肩を組んだ。


「あ、そうだよね!うん!仲良いのはいいこと!」


(こいつ……見えないとこで腰のあたりをつねってきてやがる…!)

(お前、僕の足踏んでるだろ…!)


「ど、どうしたんですか?こんなとこに来て」

「あ、シロツメちゃんに用があって……あら?なにこれ?『これは女性が触るとバストがAになるシャーペンだよ』……?」


やべぇ


「いやぁ、それはですね…!」

「そ、それはこんなSCPあったらいいなってのを友梨と考えてたんだよ!友梨がバストがAになるシャーペンが欲しいってさ!」


いるかそんなもん……!

てか、ミアさんも胸大きいな……


「あぁ、そうなの。本当に仲良しなんだね」

「「ええ!もちろん!」」


私と荒戸の満面の笑み。

まさか先ほどまで殴り合いの喧嘩をしてた二人だとは夢にも思わないだろう。


「クルス博士……私に……何か?」

「あ、そうだ。ちょっと来てくれる?」


ミアさんはシロツメさんと何かを話しながら実験室を出て行ってしまった。


残された私たちはというと。


「もう、なんか疲れました」

「奇遇だね。僕もだ」


そこで、荒戸はそうだ、ととある封筒を私に渡した。


「これ、コンピュータ室に持って行ってくれない?僕はまだ他の実験があるからさ」

「まあ、いいでしょう」


どうせこのあと暇だし。


「その封筒、絶対に開けるなよ?」

「わかってますって」


流石に私はそこまで非常識じゃない。


私は、実験室へと出ると、携帯の地図を頼りに地下のコンピュータ室まで向かう。

何気にコンピュータ室というのは初めてだ。

基本的に入ってはいけない施設のため、扉しか見たことがなかった。


コンピュータ室の入り口には認証装置のようなものがあり、私の瞳を写すと、扉はスーッと開いた。


「うわぁ…」


コンピュータ室は、どこか薄暗い雰囲気で、周りが大きなモニターによって囲まれており、よく見ればガラスの床の下にもモニターが配置されている。

モニターの映像は施設内の映像のようで訓練をしているクリスとヴァルトの姿もあった。


「……何の用?」


私は奥の方から聞こえた声の主に目を凝らす。

そこには少し大きめの可動イスに座る少女の姿があった。

薄い落ち着いた黒髪をしており、赤い瞳が闇に映える。少し大きめの白衣がその身の小ささを余計に誇張しているように思えた。


「ロリ……」

「それ以上言ったら殺すわよ」


なんともおっかない少女だ。

しかし、私は私と同レベルの人間を見つけてどこか安心していた。


「そうだこれ」


私は荒戸から預かったものを手渡す。


「あぁ、それね……そうだ、中確認してみて」

「え?確認?」


荒戸から中を開けるなと言われたが。


「見たらわかるはずだから」


まあ、目の前のロリがそういうのなら仕方がないのだろう。

私は封筒の中から一枚の紙を取り出す。

それには、絵が描かれており、全体的に茶色い色をした葉脈の描かれた化石のようなだった。


「なに…これ……」





気がついたら私は倒れていた。

頭が割れるように痛い。

何だ……なにが起きた……?


「ああ、どうやら間違ってないようね」


少女は私の前から紙を拾い上げそれを見ないようにして封筒へしまった。


「なにを……」

「SCP-________。その異常性は特異な再生力とSCPへの抵抗力。しかし、外部の異常性を止めることはできず、触れることでもそれは不可能。また、自分から他のSCPの異常性を発動させることは可能」


なにを言ってるんだ……この人……


「実験の結果から推測するに、貴方の異常性は貴方自身への非物理性の異常性の耐性を即座に作り上げることができるってところかしら」

「実験……?」

「ああ、気づいていなかったの?今日の実験全てよ」

「なにを言って……」


私は苦しい体を捻じ曲げ、上の方を向く。

少女はゴミを見るような目で私を見下していた。


「SCP-524からは貴方の周りへの異常性への対応を。

SCP-013からは貴方が触れたものへの異常性の対応を。

そして、SCP-338-JPからは貴方が行使したSCPへの異常性の対応を」

「どういうこと……?」

「貴方は実験されてたのよ。まあ、私が彼らを利用しただけだけど」


実験……敵意……なにを言ってる……?

もう頭が回らない……痛い……!


その少女は苦しむ友梨の頭を右足で踏みつける。


「勘違いしないで。貴方はSCP。私たちは人間。貴方は収容される側なのよ」

「ゔっ……ぐぁ……」


私は喉から言葉をひねり出すが、それは形を成していなかった。


「あぁ、そういえば言ってなかったわね。貴方が見たのはミーム殺害エージェント。貴方のようなものが見たら即死する」

「ぐぅぁぁあ……」

「例え、貴方が死ななくても壊す方法なんていくらでもあるのよ。痛みを与えて精神的に壊したり……永遠と炎で焼き続けたり……そういえば、あなたはバラバラになっても再生できるのかしらね…?」


友梨はひたすらに抵抗の意思を見せる。

しかし、それは喘ぎ声にしかならない。


その時、コンピュータ室の扉が開き、外から勢いよく夏華が飛び出してきた。


「だぁづがざ……」


友梨はもはや言葉を作れなかった。


「シャロット。SCP-________に何をしてるの!」

「殺してるの。別に生き返るんだからいいでしょ?」


少女は夏華に不適に笑いかける。


「『財団は冷酷だが残酷ではない』……貴方が今しているのは何?」

「………」


少女は静かに友梨の頭から足をどける。


「大丈夫?今医務室へ連れて行くから」


夏華さんの声が頭に響いて行く。

それに準ずるもう一つの声。


「安心して、貴方はまだ生かしておくわ。そっちの方が私たちに都合がいいもの」


私の記憶はそこで打ち切られた。

*御館 友梨のSCP勉強のコーナー*


「このコーナーでは、私、御館 友梨が画面の前の皆様と一緒にSCPを勉強していくコーナーです!今日の先生はこちら!」


「こんにちは……シロツメ……です……」


「シロツメさん!よろしくお願いします」


「わかりました……今回紹介するのは……SCP-424-JP……「置き傘」……です…」


「置き傘っていうことは、傘のSCPなんですか?」


「はい……SCP-424-JPは……雨傘の形をしたSCPです……その異常性は…雨天時に……一般的に……人が傘を忘れそうなところに…突如現れ……人に持ち去られると活性化し……自分の持ち主を……人目のつかないところで襲います………」


「うわぁ、恐ろしいですね」


「でも……被害者は…置き引きしてるので……因果応報かと……」


「置き引きに死刑はちょっと重過ぎませんかね?」


「犯罪は……犯罪です……」


「いやまあそうなんですけど」


「SCP-424-JPは…人を襲う際に……頭部を捕食した後……柄の部分を触手のようにして……腕から脊椎へと侵入し……人を操るそうです……」


「うわ、ちょっと考えただけで気持ち悪い……」


「そして……SCP-424-JPは……血に染まった真っ赤な布で顔を隠しながら……また傘を忘れそうなところに……自らを移動させるそうです……」


「もうSCPというか、怪談話ですねこれ……」


「私は……ちょっと風情があって…好きですけどね……」


SCP-424-JP『置き傘』



「SCP-338-JPのこれはシャーペンです」はtonootto作「SCP-338-JP」に基づきます。

http://ja.scp-wiki.net/scp-338-jp @2015


「SCP-524の雑食ウサギのウォルター」はDr Gerald作「SCP-524」に基づきます。

http://www.scp-wiki.net/scp-524 @2009


「SCP-013のブルーレディ煙草」はDexanote作「SCP-013」に基づきます。

http://www.scp-wiki.net/scp-013 @2012


「SCP-424-JPの置き傘」はALBNo273作「SCP-424-JP」に基づきます。

http://ja.scp-wiki.net/scp-424-jp @2014

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