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70話 海も終わり


えりな達のお陰で少し時間を取られてしまった。 花蓮大丈夫かな? と水着を持って海に向かう俺はなんか恥ずかしい……



浜辺に着くと花蓮は俺を見つけておーいと片手を振っていた。 海に入り花蓮のもとへ向かうと待ってましたと言わんばかりに花蓮も近付いて来た。



「健ちゃん待ってたよ!」

「ごめんな花蓮」



そう言って花蓮に近付くと花蓮は水着を受け取るより先に俺に抱きつき耳元で囁いた。



「健ちゃん少し時間掛かったよね? もしかしてだけど誰か知り合いとか居て話かなんかしてた? 例えばえりなちゃんとか…… まさか私に都合のいい事言って何か誤魔化したりしてないよね?」



ゾッとするような低い声で花蓮は言った。 花蓮の顔を見ようと離れようと思ったけど花蓮は俺を力一杯背中に手を回しているので離れない。



「い、いや、花蓮の水着だからさ、選ぶのに時間掛かっちゃって……」



そう言うと花蓮は背中に回していた腕の力を緩めて俺から離れる。 というか胸が見えそうになるので俺は後ろを向いた。



「そっかぁ、てっきりまたえりなちゃん辺りが邪魔しに来たと思っちゃった。えへへ、ん? 健ちゃん?」



花蓮は俺が後ろを向いているので不思議に思って俺の顔を背中から覗き込む。 そしてまた胸が当たるので俺はスッと離れる。




「あ、そうだった! あはは、水着だった」



そう言って俺の手から水着を受け取った。 チャプチャプと音が聞こえるので着ているな。



「いーよ! 健ちゃん」



ふう、ようやく着てくれたかと思って花蓮を見るとまだ着替えていなかった。 片手で水着を持って俺に振っていた。



「か、花蓮、まだ着替えてなかったのかよ!? 」

「にしし、健ちゃんの反応が初々しくてついからかってみたくなっちゃった、ごめんね」



花蓮は後ろを向いて今度こそ水着を着た。



「うーん、なんか下の方余っちゃったね…… 」

「ああ、まぁそうなるよな、仕方ないよ」

「………… せっかく健ちゃんに買ってもらったのになぁ。 よし!」



花蓮はまた後ろを向いて腰の辺りを弄りだした。 ま、まさか!? と思って俺は後ろを向いた。



「花蓮、もしかしてここで履き替えるつもりか!?」

「え? うん、だって上下セットだから同じの着た方がいいでしょ? それに健ちゃんが選んでくれたのだからこっちが良いし。 あ、これ持っててくれる?」



そう言って花蓮が俺の手に握らせてきたものは今まで履いていた下の水着だった。 俺、女の子にこんな事されたの初めてだ……



「うん、ぴったり! 嬉しいなぁ、健ちゃんの選んだの胸のサイズとかもバッチリ私に合ってるし」



着替え終わった花蓮は俺の前に回り海の上にプカッと浮かび俺に見せてくる。



「なんかまじまじと見ていいのかわかんないな……」

「え? 寧ろ私は健ちゃんに見せ付けてるからまじまじと見て欲しんだけど?」



花蓮は少し赤くなりながら俺の鼻の頭を人差し指でツンと突いてそう言った。 なんていうか花蓮は魔性の女だ、凄くこういう事をするのが様になっているというか妖艶と言えばいいのか……



「でも私だってとっても恥ずかしいんだよ? ここまでしてるのに健ちゃんなかなか私を襲ってこないんだもん」

「そんな…… 襲うって……」

「でもね、いいんだ。 なんだかこれはこれで純愛っぽくて。 健ちゃんに大事にされてるのかなぁって思っちゃう」



花蓮は俺の頬に手を当て優しく撫でる。 俺はそんな花蓮の手を握り自分の方へ抱き寄せた。



花蓮が可愛すぎてつい今花蓮が大事にされてるのかなと言った言葉を破りそうになる。



そんな花蓮は俺に囁く。



「私はいいよ。 健ちゃんが私を欲しくなったらいつでも受け入れるから……」



そう言って花蓮は色を込めた顔で俺に微笑み俺の手を引いた。



「じゃあそろそろ砂浜の方へ行こっか? 体冷えちゃった」



その後は砂浜で少し遊びそろそろ帰ろうかとなり海から出た。 そういえばえりな達はあの後どうしたんだろう? と思ったがまた絡まれると厄介なので花蓮と一緒にバスで帰った。



後日花蓮と沙耶が俺の家に遊びに来た。 えりなは自分の居場所がとられたと物凄くガッカリしていた事が印象的だった。




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