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67話 不安


えりながその後頻繁に家に来るようになってから少しして花蓮と沙耶から俺の家に行ってみたいとメールが来た。 まぁ絶対そんな事言ってくるだろうなと思っていた。



花蓮が来るのは良いとしてえりなと沙耶と3人揃って来られると厄介だ、うちの家族にとってもな。 俺が3人に迫られる所をうちの家族に見せたくない……



絶対軽蔑の眼差しを向けられる。 まぁもう学校では白い目で見られてたりするから家族にそんな風に見られても今更だけど。



てか今も隣に当たり前のようにえりなが居るんだよな、しかもそのメールを険しい顔して俺と一緒に見ている。 てか覗き見するなよ。



「健斗〜、どうするのよ? 唯一私だけが健斗と家が近いのがアドバンテージだったのに」

「家が近い……? あれ? そういえばお前って俺とこんなに家が近いのにどうして同じ中学じゃなかったんだ?」

「今更それ!? 私引っ越して来たのよ? 高校に入学する時にここに。 もう! もっと私に興味持ってよね!」

「ああ、それでか。 大丈夫、今はえりなに興味津々だから」



そう言ってえりなの肩を抱き寄せくっつく。もう慣れたもんでこんな事なら容易に出来るようになっていた。



「ご、誤魔化してるでしょ!? その手には乗らないんだからね!」



そんな事を言っているがえりなは満更でもなさそうだ。 俺って都合悪くなるとこういうスキンシップ取るようになっちまった……



「まぁ花蓮達の家に来たいってのも断るの限界だし普通に呼んじゃうか」

「ええ!? どうしてよ! 私が居れば良いじゃない」

「いや、普通にこんなに断るのも怪しいだろ? 安心しろよ、えりなはこんなに俺の家に来てるし十分特別だろ?」

「え? あ…… うん」



えりなはそう言うとニヤニヤとして俺に顔を擦り付ける。 化粧が付くとえりなは気にしてたのでこうする為に今はスッピンだ。 用意周到な奴だ。



「花蓮は俺と海行きたいって言ってたしな、このままで居ると流石にヤバイし」

「それなんだけど私も行くわ」

「はぁ!? 何言ってんだよ? そんな事したら花蓮が大激怒するだろ?」

「大丈夫よ、私地味子誘って行くもの」

「え? 沙耶と?」



えりなと沙耶が仲良く海行くなんてかなりおかしいだろ? 怪し過ぎる。



「大丈夫、 私と地味子は健斗が好きって事は共通してるでしょ? 普段はそれで険悪だけど健斗が居ないなら同じ人を好きになったって事で意気投合する筈よ? バッチリじゃない?」

「いくらなんでも殴り合ったお前らが意気投合するか? 普通に俺居ない間に相手に消えてもらおうと思うのが筋じゃないのか?」

「もう健斗ったら物騒ねぇ、なんにしても花蓮ちゃんと海で2人きりなんてダメよ! 花蓮ちゃんに奪われるくらいなら地味子とだって一時休戦してみせるわ」



えりなから物騒なんて言葉を聞くとは思わなかった。 お前の方がよっぽどいつも物騒だろうが……



「てことで私こっそりと地味子と海行くからね! 健斗と花蓮ちゃんが海行く日に偶然居合わせたって事で!」

「はぁ、問題起こすなよ?」

「健斗に迷惑掛けるつもりなんてないわよ、健斗こそちゃんと節度を保ちなさいよ?」



どの口で言うんだ? と思ったがこれ以上はえりなも引く気がないようなので仕方なく花蓮に海に行った帰りに俺の家に来ないか? とメールをするとすぐにOKの返事が来た。




そしてそれから数日花蓮と海に行く日が来た。 俺は花蓮と学校で待ち合わせをしてそれからバスで海に向かう。



「健ちゃん! やっぱ夏休みなんていらないよぉ〜! 私健ちゃんと毎日会えるなら学校大歓迎!」



ワンピース姿の花蓮は俺を見るなり俺が倒れそうになるくらいの勢いで抱きついてきた。



「よしよし花蓮、俺もお前の顔見たら無性にそう思ったよ」



花蓮の頭を撫でると花蓮はもっと触ってと俺に甘えて来た。 やっぱ花蓮は可愛いなぁ、このまま2人きりで海に行きたいけどあいつらこの日の為にセッティングしてるんだよなぁ……



バスに乗ると花蓮が俺にウキウキして話し掛ける。



「健ちゃん、この前買った水着今着てるんだぁ」

「え?」



花蓮がチラッと俺にワンピースの胸元を開げて「ほら」と言って俺に水着を見せてきた。 だけどいきなりそんな事されると目のやり場に困る。



「あ、健ちゃん照れた? 可愛い! もっと見たい? ほらほらぁ〜ッ!」

「照れるに決まってるだろ、誰かに見られるかもしれないのに……」

「あはは、そうだね。 いやぁ、健ちゃんと海に行けるから私もちょっとテンションがおかしくなっちゃうなぁ」



でもやっぱりどんな花蓮でも花蓮は俺を喜ばせるのが上手だ、俺はそんな花蓮と居るのがとても幸せだ。 花蓮も俺と居て嬉しいならもう何も文句はないじゃないかと思うが絶対引いてくれなそうな2人のお陰で…… でもまぁ今は花蓮とのこの瞬間に集中しよう。



あの2人を海で見掛けたら花蓮と一緒に見つからなそうな場所まで避難すればいいしと俺はとても安直な考えで花蓮とバスに揺られ海に着いた。



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