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63話 新たな関係


日曜は何事もなくゆっくりと家で過ごす事が出来て俺はすっかりリフレッシュしていた。 また何事かあると変に勘繰っていてドキドキしていた自分が恥ずかしい。



ていうかなんで女の子に好かれてこんな悪い意味でのドキドキを味合わなきゃいけないんだと思ってしまう。 普通だったら薔薇色の学校生活なのに…… 俺を好きになる女の子がことごとく性格がアレなせいだが。



リフレッシュしたお陰か学校へ行く足取りも軽い。 だけど面倒な事は結構あるんだ、上野との関係も悪くなったしこの前上野と教室で険悪になってしまってみんなからも余計な注目集めてしまったし……



ってせっかくリフレッシュ出来たのに余計な事考えるな! 上野なんか知ったこっちゃないし俺には花蓮もいる事だし。



「待ちなさい!」



後ろから急に声を掛けられた、このタイミングでこの場所って事は……



やはりえりなだった。 傷も大分消えてきてそろそろかと思ったけど今日から登校か? 制服だし…… 化粧は若干前より濃いのはまだ消えてない傷のせいだろう。 てことは沙耶も……



「何よその顔は! せっかく私が回復したのに嬉しくないの? わ、私にあ、あんな事したくせに!」



えりなは真っ赤になってそう言った。

あんな事……? ああ、土曜日にえりなが来た時えりなの反応を確かめる為に俺にしては普段やらないようなスキンシップした事か。



「あんな事ってどんな事?」

「ど、どんな事って…… 健斗! 私をからかってるわね!? 健斗のくせに!」

「ごめんごめん、えりなのそんな反応可愛いなって思ったから」

「ひゃあッ!」




俺はえりなの頬に手を当てそう言った。 変な声をあげてえりなは驚いたけど 、えりなは俺の手に手を重ねて少し俺の手の温もりを確かめているようだった。



ていうかえりなの顔が熱い、恥ずかしくて真っ赤になってるとはいえ熱でもあるんじゃないかと思えるくらい。 それに俺も恥ずかしい……



「健斗の手暖かい……」

「えりなの顔熱すぎ、熱でもあるんじゃないか? 今日やっぱ休めば?」

「こ、これは違うんだから! 最近の健斗のせいでしょ!? ま、まさか花蓮ちゃんにもこんな事してるんじゃ……」

「…… そういえば、土曜日の事とか今の事は花蓮には秘密にな?」



そう言うとえりなは明らかに不満そうな顔をする。いや、懲りない奴だな…… こんな事えりなが花蓮の前で言ってみろ? 下手したら再起不能にされるぞ?



「はぁ〜、この前花蓮に怒られただろ? 俺が居たから良かったもののもしそうじゃなかったらまた怪我が増えてたぞ?」

「うぅ…… だって、だからってなんで花蓮ちゃんなんか気にしなきゃいけないのよ!?」



ああ、拗れる。 面倒なので手っ取り早くえりなを納得させる事にした。



「えりな、俺はお前の事心配なんだ。 それがわからないか?」



えりなの両肩を掴みえりなになんとか一生懸命えりなの事を考えてる風をアピールする。 えりなが少しモジモジしている。 ここで更にもう一手、俺が安心して学校生活をおくるためだ。えりなにキスが出来そうなくらいの距離まで顔を近付ける。



「えりな、それに俺これから花蓮や沙耶にも今えりなにしてる風に振る舞おうと思うんだ、だからこれからもし教室に来たりした時俺が花蓮や沙耶と仲良くしてるからって突っかかって来て欲しくない、花蓮にはバレるとマズイから昼休みとかは花蓮と過ごす事も多くなるだろうし」

「はい…… ん? え、え? はあッ!? 」

「えりなのその反応は当たり前だ。 でもこれもえりなの事を心配しての事なんだ、3人とも平等にする。 これが今1番の最善策なんだ。 そうすればこの前みたいに花蓮だけズルいとかそういう事にならないだろ? えりなが花蓮に突っかかっていってあんな痛い目に遭って欲しくないんだ」

「そ、それは嬉しいけどそれって普通に……」



えりなが言葉を言う前に俺はえりなの口をキスで塞いだ。 そう、これって三股だ、どう言い訳してもそうなる。 だけど何事もなく済むには全員に満足してもらえばいいんだろ? 今までみたいな血生臭い場面になるならこっちの方がよっぽどマシかもしれない。



だけどこの超理論が果たしてえりなに通じるか…… 多分花蓮はこんな事言ったら激怒するだろう、だからえりなだ。沙耶は…… どう出るかわからないからまだなんとも言えない。



えりなに花蓮が知らない秘密を共有する。 少し特別感が出るかもしれないし…… 俺はえりなからそっと唇を離し言う。



「えりな、花蓮にはこんな事言わないでくれよ? 俺だんだんとえりなの事気になってきてるんだ、なんか最近のえりな可愛いなって。 そんなえりなが花蓮と沙耶と争って傷付くのなんて見たくないからさ」

「は、はひ…… 健斗がそう言うなら花蓮ちゃんより私を好きになるかもしれないって事だよね?」

「…… ああ」

「じゃあもう一度キスして、そうしたら今の事や一昨日の事も私と健斗の秘密にしてあげるわ、だけどその分私も我慢するんだからちゃんと私に誠意を持ってよ?」



通じた…… 普通だったらあり得ないと思ったけどこいつらの恋愛観って普通とは違うからなのか? でも俺の意見が通ったって事でもういいだろう。えりな、沙耶、花蓮俺頑張るからな。 こいつらに上手く付き合うには俺の恋愛観もこいつらと似たような次元へ飛ばなければいけない。 それに基本花蓮の事を好きなのは変わらないけど……



だけどこれは俺がこいつらを計り間違えればすぐにでも大惨事になってしまうだろう……



俺はそう思ってえりなにもう一度唇を重ねた。 でも路上でキスなんて俺にはやっぱり恥ずかしいとしか言えない……







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