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53話 血の契約?


えりなにキスをされている所をよりにもよって家族の響紀に目撃されてしまう。

バタンとドアが閉まりキスをしていた俺達と今もなお困惑真っ只中の響紀の3人になる。



「お、お兄、えりなさん何してる?!」



まぁ当然そうだよな…… いきなり目の前でえりなに押し倒されてる兄のキスシーンなんて見たくなかったよな。



えりなの長い髪が覆い被さっていて俺とえりなの顔は響紀からは見えない。 ていうか某ホラー映画でありそうなシーンだ…… だけどえりなだけは顔を赤くさせて嬉しそうな顔をしている。 そしてえりなは響紀を向くと……



「あ、響紀ちゃんびっくりさせちゃったね? ごめんね」

「えりなさん今お兄とキスしてた?」

「うん…… しちゃった」

「あわわわッ! だ、ダメだよ、お兄にはまだ早過ぎるよ! しかもえりなさんみたいな美人と」



響紀はあたふたと慌てているが俺だって仮にも高校2年生。 早いのだろうか? なんて現実逃避しているとえりなが抑え付けている腕が離れた。



ていうかどんだけ力入れて締め付けたんだよ…… ほんのり腕が赤くなっていた。



「響紀この事父さんや母さんには内緒な?」

「え? なんで?」

「そうよ、なんでよ?」



えりなと響紀からなんで隠すの? という感じで問われる。 だって恥ずかしいだろ…… それに1番は俺花蓮の事が好きなんだけど。



なんて言ったら最後だな…… あれ? でも俺って花蓮の事が好きって言ってる割にはえりなに全然抵抗しなかった。 いくらえりなが力一杯俺を抑え付けたって俺がその気になればえりなの拘束なんて余裕だったのに……



「なんで…… だろうな?」

「え〜お兄、まさか本当にえりなさん以外の人が?」

「え!? いや、だって俺は一度も……」

「響紀ちゃん、なんだかんだ言って健斗は私一筋だよ!」



ダメだ、何か言おうとしてもどんどんえりなが引っ掻き回す。



「ていうか響紀、何も用事ないんなら出てけよ?」

「あ! そうでした、これ以上2人の邪魔はしたくないしね! お兄、いくらえりなさんが可愛いからって節度は守ってね!」



響紀はそう言って部屋から出て行った。 節度を守ってくれと言いうのはえりなに言ってくれよ……



そんなえりなはさっきからニコニコしていて機嫌が良い。



「お前なんか楽しそうだな?」

「楽しい? ううん、嬉しいのよ」

「なんでだよ?」

「だって私のキスを健斗はちゃんと受け入れてくれたじゃない? それって私の事……」



えりなはそう言って俺の肩に寄り添う。 え? 俺ってやっぱりえりなから見てもそう見えたのか? 俺は心の何処かではえりなを気に掛けてたのか? でもそれって……



「でもそれって二股よね? いいえ、地味子も含めて三股かしら?」



えりなが俺の思っていた事をズバリと言った。 そして言った途端えりなから黒いオーラのようなものが溢れ出しているような気がした。 そして俺にどう思っているのと怖い目で訴える。



「だって俺みたいなのがえりなとか花蓮、沙耶から一気に3人に好きだったって言われたらどうしていいかわかんないだろ!? それにそれだったら俺は花蓮って答えを出したのに……」

「答えを出したのに私のキスは受け入れたの? それってやっぱり浮気じゃない!」



えりなは俺を壁に追い詰める。逃げ場がなくなった俺はえりなに壁ドンされる…… 隣の部屋は響紀が居るんだからやめてくれよ。



「いいわ、どうしても健斗が認めないんだったらこうする」



えりなは徐に腰に手を当て何かを取り出す。 取り出した物は果物ナイフだった。



何する気だよ…… もしかしてまた無理心中か!? えりなはその果物ナイフを自分の首に当てた。



「お、おい、何する気だよ? 」

「見てわかるでしょ? どうせ死ぬなら遅いか早いかだけ。 健斗は花蓮ちゃんの事が好きなんだから厄介者の私は死んだって構わないよね? 寧ろ死んでくれた方が良かったりして」



えりなの首からツーっと血が滴る。 ヤバい、こいつ本気っぽい……



「やめろよ!? 俺そんな事望んでない! えりなが死んで喜ぶと思うか?」



俺の意思がどうこう以前にこんな所で自殺されたら当然大変な事になる。



「だったら私の事をどう思ってる? 健斗に私を想う気持ちはないの? 」

「…… あるのかも」

「かもって何よ?」

「確かに俺えりなにキスをされた時嫌って思わなかった。 だから…… だから俺にもよくわからないけどそういう事なんだと思う」



もう何が何だか自分でもわからない、ただこの状況はどうにかしないと。



「本当?」

「ああ、本当だ」

「そう……」



えりなは首筋に当てていたナイフを落とし自分の首に手を当てた。 血に染まるえりなの手。 それを俺に見せた。



「この手に付いた血を舐めて」

「はぁ!?」

「私の血を健斗にあげる、私を想っているなら出来るでしょ? それともやっぱり嘘だったの?」



また繰り返しになるので俺は意を決してえりなの手に付いた血を舐めとった。 なんでこんな事に…… しかもこれをする意味は? なんかの黒魔術かよ。



「これで私の血が健斗の中に…… 健斗は私の私は健斗のものよ」



えりなはそう言ってまた首筋から血を手に取り自分で舐めとる。 血で赤く染まった唇でまたえりなは俺にキスをした。





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