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49話 突然のキス


気が付くと保健室のベッドに居た。 ああ、そうか…… 体育の時間俺はボールを顔面に受けて。 鼻の頭を触るとちょっと痛みが走った。 口も少し切れてる?



そして廊下の方から怒鳴り声が聞こえてくる。 花蓮の声か?



「最低! いくらなんでもやり過ぎ!」

「だからこうやって見に来てやったんだろ? それにボケっとしてるあいつが悪いしドッジボールだしただの体育の怪我だろ? 大袈裟なんだよ」

「私情が入ってたでしょ! それで健ちゃん狙うなんて」



上野と言い争ってるのか? 俺はベッドから降りる。 保健室の先生は…… いないな、いたら何事かと2人を止めてるもんな。



「きゃッ!」



花蓮の声が悲鳴のようなものに変わったので俺は急いで廊下に出ると花蓮は廊下に尻もちをついていた。 上野が突き飛ばしたのか? 俺が廊下に出ると花蓮と上野の視線が俺に移る。



「あ…… 健ちゃん、気がついたんだね良かった」

「上野お前花蓮を突き飛ばしたのか?」

「見りゃわかんだろ?」

「お前いくらなんでもそりゃあないだろ! それに花蓮はお前の彼女だっただろ?」

「嫌味かそれ?」



上野が俺をじっと睨む。 だがそのまま上野は俺と花蓮に背を向けどこかへ行ってしまった。



「花蓮、大丈……」

「健ちゃん! 」



花蓮は俺に抱きついた。 上野にあんな事されたのに花蓮は全然なんとも感じてなさそうだ。 本当に花蓮は上野に気持ちがなかったのか……



上野と花蓮がジャージを着てるって事は体育終わったばかりか。




花蓮は俺を再び保健室のベッドに移動させカーテンを閉めた。 そしてまだ寝てた方がいいよと言って俺を寝かせ花蓮が横から俺の顔に自分の顔を近付けてじっと見つめる。 花蓮の髪が触れ少しくすぐったい。




「健ちゃんの可愛い顔を傷付けるなんて上野君最低だよ。 あ、唇切れてる」



花蓮がそう言った瞬間だった。 俺はいつの間にか花蓮に唇にキスをされていた。 時間が止まったようだった、そして切れている唇に花蓮の舌が当たる。



そしてゆっくりと花蓮の唇が離れる。 俺はいきなりで、そしていつもの花蓮と違う色っぽい眼差しに魅入られて身動きが取れなかった。 花蓮が自分の唇をペロリと舐めた。 そんな仕草は可愛いというよりエロいと感じた。 そして魅惑の眼差しでそのまま俺の頬に手で触れた。



「キスしちゃったね唇に…… ハグまでって言った私が1番に約束破っちゃった」

「あ……」



そういえばそんな約束してたよな、ていうか今はそんな事考えられない。 そして花蓮の顔が近付きまたキスするのかと思いきや横側に行き俺の耳元へ唇を当て囁く。




「こんな事あの2人に知られたら私殺されちゃうかも。 健ちゃん黙っててくれる?」



縋るような甘えるような口調で花蓮は言った。 確かにこんな事言えるわけない……



「黙ってるしかないよな、こんな事……」

「ごめんなさい健ちゃん。 健ちゃんの事凄く心配で…… 保健室から出てきた時私頭の中真っ白になっちゃって。 いけないってわかってたんだけど……」



体育上がりでまだ着替えていないがもう暑い季節なので花蓮は上のジャージは脱いでいてTシャツ姿だ。 そんな格好で俺の二の腕に胸を押し付けそう言ってくるから胸の感触で全然話が入ってこない。



「ねえ健ちゃん」



花蓮の顔が正面に回りハッとする。 俺花蓮とキスしたんだという実感が今更ながら思う。



「え!? な、何?花蓮」

「キスした時からずっとボーッとしてるから。 もしかして嫌だったかな?」

「そ、そうじゃなくて初めてだったから。 びっくりしてて……」



そう言うと花蓮はニコッと笑い唇に人差し指を当て「健ちゃんの初めて私なんだね、嬉しい」と顔を赤らめて言った。



「健ちゃんはまだ寝てなよ? 私は後教室に戻るから。 それになんか私も凄く恥ずかしかったから…… じゃあ次の授業で終わりだし帰りに迎えに来るね! 保健室の先生は今日放課後までいないそうだから」



花蓮はそう言って教室に戻って行った。 俺女の子と初めてキスをした。 そして花蓮の妖艶な表情を思い出す。 俺は果たして他の2人にバレずに済むのだろうか? 花蓮の事で頭がいっぱいだ。





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