プロローグ
ごゆっくりとお楽しみください!
「ようやく見つけたぞ!」
僕は長年探し求めてきたあるお宝をようやく見つけ出すことが出来た。
「あれが【欲望の指輪】か!」
僕が長年探し求めてきたお宝とは【欲望の指輪】と呼ばれる神話で語られるお宝だ。
神話で語られる【欲望の指輪】とはなんでも願いを叶えてくれる指輪として登場するのだ。
「あぁ、これで僕の願いも叶えることが出来るぞ!」
そう、僕が【欲望の指輪】を探し求めていた理由は叶えたい願いがあったからに違いない。
普通では叶えられないような願いであるために世界各国色んな場所に出向きその場所でたくさんの文献を読み漁り、そうして見つけたのが【欲望の指輪】だったのだ。
「だが、まぁあれは確実に何か仕掛けられているよな」
【欲望の指輪】は天に掲げられるように台座に置かれており、それを守るようにして大事に抱きかかえている一体の巨大なゴーレムが存在していた。
そのゴーレムは指輪に近づくものに反応して動き出すものだろうと見るからにしてわかった。
おそらくと言うかまぁ絶対にあのゴーレムは動き出すことは間違いないだろう。
「でも だからと言って引き下がるわけもないんだけどな」
ようやく願いを叶えられる一歩手前まで来ることが出来たのだ。引き下がることなんて僕は絶対にしない。
自分が本当に真剣に求めたことだから、大変なことが起こることが分かっていても引き下がるなんてことは出来ないし、しないだろう。
一歩、また一歩と僕は【欲望の指輪】を求めて歩き出す。
「侵入者を確認しました!これより待機モードより戦闘モードに移行します」
案の定 一定の距離にまで近づくとゴーレムは動き始め【欲望の指輪】を守るかのようにして立ち塞がる。
「それじゃ僕も準備を始めるか!《決戦武装殲滅モード》」
【欲望の指輪】を守るために動き出したゴーレムに対抗するために僕は決戦武装殲滅モードと唱えると右手に身につけていた指輪から光が溢れ出しその光は僕の体全体を包み込んだ。
そしてその光が収まると僕の体は真っ黒な鎧に包まれ腰には二本の刀が差してあった。
「これで準備完了だ!さぁいくぞ!」
僕は腰に差してある二本の刀を手に取りゴーレムに向かって走り出した。
「ギュオォォォォォォォォーーー!」
僕が走り出して近づいたためにお宝を守るためにゴーレムは行動を起こした。
走って来る敵に対して吠えるようにして叫ぶと敵に向かって一直線に拳を振り下ろしてきた。
ゴーレムは僕の何倍もの大きさで家を簡単に超える巨大である。その巨体から振り下ろされる拳はまるで大きな岩が飛んできているような感覚になる。
「くっ!速さはなんともないが…」
巨体であるためか避けきれないほどの速さではなかったため当たらないように避けたつもりだったがゴーレムの拳と地面が衝突した瞬間には暴風とも言える風が僕を襲った。
「おそらく一撃くらったらおしまいだろうな」
ゴーレムの拳は豆腐のような柔らかいものでも殴ったかのように凹まされていた。おそらくあんなものをまともにくらって無事ていられる自信は僕にはなかった。
「ギュオォォォォォォォォー!」
僕が避けたことに反応して再び片方の手を使い拳を振り下ろしてきた。
「避けるのは簡単だけど、いっちょ反撃してみるか!」
避け続けてもキリがないので二本の刀を構えて迎え撃つことにした。
「さぁ燃え上がれ【黒炎】【白炎】」
僕が持つ二本の刀から黒い炎と白い炎が燃え上がる。
黒い炎が燃え上がっている方が【黒炎】と言う伝説級の刀である。この刀には地獄の炎が宿っていると言われていてなんでもその刀から燃え上がる黒い炎は全てを飲み込み跡形もなく消滅させてしまうと言う伝承があり、実際にこの刀から出る黒い炎は全てを飲み込み消滅させる力を持つ。
そしてもう片方の白い炎を燃え上がらせているのが【白炎】と言う同じく伝説級の刀である。この刀には天使が作り上げた一振りと言われており、全てを燃やし尽くす炎がこの刀には宿っている。
「くっ!流石に硬いか!」
【黒炎】と【白炎】でゴーレムの拳を防ぐ‥なんてことは刀は無事かもしれないが僕の体が耐えきれそうにないので当たらないようにギリギリで避けてから二本の刀を振り下ろした。
だがゴーレムの体はとても頑丈に出来ているのか黒い炎と白い炎を纏った刀で切り裂こうと思ったけど切る事ができたのはほんの一部たけであった。
「まさか、このゴーレムはアダマンタイトで出来ているのか!」
僕の刀である【白炎】と【黒炎】は全てを燃やす事ができるのだが、実際にはなんでも燃やすことは出来ず一部例外も存在する。その中にはアダマンタイトと呼ばれる自然にある金属の中でも最も硬いと呼ばれる物質で【白炎】と【黒炎】では燃やし尽くせない例外の一部なのだ。
「仕方ない、モードチェンジするか!」
基本的に僕が強いと思われる敵と戦う時には決戦武装と呼ばれる三つある最強の武装の中でも殲滅モードと呼ばれる大多数の相手と戦うことを想定した武装で戦うことにしている。なぜなら殲滅モードの武装が1番かっこよくて気に入っているからである。ただただ見た目がかっこいいと言う理由だけでほとんどの敵とはこの武装で戦うことにしている。
だがこのアダマンタイトで出来ているゴーレムのように【白炎】と【黒炎】の炎がいまいち効かないような敵が現れたなら武装を変えざるをおえなくない。
「モードチェンジ《撃滅モード》」
再び右手にある指輪から光が溢れ出し僕の体を包み込む。
「よし!これからが本番だぜ!」
プロローグを二回に分けて投稿することになります。m(._.)m
プロローグなので最終回ぽいっですけど始まったばかりなので終わりません!(^ω^)
ここだけの話ですがルビを振っているところとか結構自信があります\\\٩(๑`^´๑)۶////