部活動紹介と入団
どうもTS好きの作者です。
投稿遅れて申し訳ございません。
何かとあちらが忙しいので。m(_ _)m
入学してから2日目、今日から通常登校に戻り自転車での通学となった。
いつもより、20分早く起きることが日課になりそうだ。
パジャマ姿でリビングに行くと母さんはもう起きており、朝食を食べていた。
「あら、おはよう白羽」
「おはよう」
と、目を擦りながら返事をした。
今日の朝食は、トーストとスクランブルエッグなどである。朝食を食べ終わり、自分の部屋に戻り着替え始めた頃に
「それじゃ、行ってくるわね」
と、母さんが言って仕事に行った。
女子になってから分かったのだが、着替えるのが時間が物凄くかかる。まぁ、ロリボディだから女子の中では着替えるのは速いと思う。
それからリビングにあるテーブルの上を見ると弁当が置いてあった。母さんが作ってくれたらしい。ありがとうございます。と、心の中で感謝しながらリュックの中に弁当を入れた。
今日の時間割は部活紹介、委員会決め、etc.....なので3時間だが、実質2時間である。
準備が出来たので、家を出る。
「行ってきます」
と、明るい笑顔をしながらドアに鍵をかけた。
駐輪場には、僕の自転車あった。高校入学祝いに新しい自転車にしたのだが、僕は普通の自転車でいいと言ったのに、母さんはロードバイクを買ってきてしまったのであった。僕の体では大きすぎるため乗るのが一苦労である。しかし乗らないとなると母さんが悲しい顔をするので気分が悪くなる。仕方なく、ロードバイクに股をかけペダルをこぐ。ロードバイクあってスピードが出る。瞬く間に学園についてしまった。スマホの画面にある時刻を見るとおおよそ、15分経っていた。自分でも驚きを隠せない。
ロードバイク恐るべし。
学園内の駐輪場に着くと、結構端の方に止めておく。端の方には誰が置いたかは分からないが踏み台があるので有り難く使わせてもらう。
踏み台を使い降り、昇降口に向かう。下駄箱は鍵を閉めるタイプなのでポケットから南京錠の鍵を取り出して開ける。上履きを取り履く。僕の上履きは小学生向けのものである。
教室に着くが誰もいない。まぁ当たり前だ。こんな早くに来る人なんて少ない。自分の席に着きリュックから、エアーファイターに関する書籍を読む。最近は、本を読むことに面白みを感じてきている。本の著者によって文の構成や言い回しなど十人十色。個性が出ている。
書籍を読んでいるうちに、ぞろぞろ生徒達が登校してきた。
僕の席には誰にも近づこうとはしない。やはり僕は嫌われているのだろうか?そんなことを考えていると、チャイムが鳴った。すると教室のドアが勢いよく開き、聖月さんが入ってきた。
「間に合ったー」
と、大きな声で言った。教室内が一瞬静まりかえったが、すぐにみんなは普通に話し始めた。
聖月さんは自分の席に荷物を置くと僕の席に来た。
「おはよう、白羽ちゃん!」
「お、おはよう聖月さん」
「もう、普通に聖月でいいよ」
「え、あ、うん」
と、返事をした。
「それより何読んでるの?」
「あ、エアーファイターズの歴史についての本を読んでる」
「うぇ、私そういう難しいのわかんない」
「そう、読んでみれば案外面白いよ?」
「私は遠慮しとくよ。それより、白羽ちゃんは部活何に入るか決めたの?」
「うんと、僕はなにも入らずにそのままエアーファイターズに志願するよ」
「そうなんだ。じゃあ私も志願しよ」
「え、大丈夫だよ。聖月は自分の入りたい部活に入りなよ」
「けど、私もこれに入りたい!、ていう部活無いしそれに白羽ちゃんと一緒のほうが楽しいから」
「そ、そうなのかな?」
「そうだよ!」
そのような会話をしていると教室に桜先生が入ってきた。
「はい、全員席に座ってHR始めるわよ」
その掛け声を聞きクラスメイト達は自分の席に着いた。
「今日の1時限目は体育館で部活動紹介です。全員、40分までには体育館にいるように。以上」
と、言い終わると桜先生は教室を出ていった。
僕はゆっくりと準備をし、
「聖月、行こ?」
と、言った。だが聖月は
「あ、ごめんね。千歳さんと一緒に行くから」
「そ、そうなの。じゃあ千歳さんも一緒に行こう?」
と、千歳さんには聞いてみたが
「大丈夫、私は聖月と行くから」
と、言い返されてしまった。そっか、僕嫌われているのか……と、思った。
「それじゃ、僕は先に行ってるね」
「あ、うん、分かった」
と、言い残し体育館へと向かった。その足取りは重く感じた。体育館にはまだ誰も来ていない。僕は体育館の壁に寄りかかりながら待つ。
おおよそ、10分後生徒達が入ってきた。僕は自分のクラスの列に入った。聖月は千歳さんとその他の女子と話していた。どう見ても僕が入る余地はない。それから、生徒会の会長の堀越楓
(ほりこしかえで)さんが部活紹介を始めることを宣言し始まった。
最初は王道をいくサッカー部や、女子野球部etc.....が紹介されたが僕は眼中にないのでほとんど話を聞いていなかった。最後に、本命の
エアーファイターズの紹介が入り、現隊長の
栗原紫先輩が紹介を始めた。
「我々は、誇り高き出雲学園のエアーファイターズのチームである。やる気のある生徒のみ入隊を許そう」
そう言うと、紫さんは壇上から降りた。
流石、隊長というべき感じがする。あの人が隊長なら安心出来そうである。
全ての部活動の紹介が終わり、クラスごとに教室へと帰っていった。
教室に着くとみんなはなんの部活に入るかを大体決めていた。僕には関係ないのだが。放課後は出雲学園チームの教室に行こう。そう考えながら席でボーッとしていると聖月が近付いてきた。
「白羽ちゃんはもう決まってるよね?」
「うん、最初から決まってるよ」
「そうだよね、私も決まってたんだけどどうしよか迷ってるんだよねぇ」
「そうなの?」
「うん。以外にも陸上部から誘いがきたんだよね」
「え、すごいことだよ。エアーファイターズじゃなくてそっちにいったほうがいいんじゃない?」
「でもなー、うーん迷うなぁー」
すると桜先生が教室に入ってきた。
「はいはい、全員席に着いて。今から委員会決めしますから」
と、言ったので聖月は自分の席に戻った。
それから、委員会決めetc.....を行った。僕は図書委員会に入ることにした。図書委員会は誰一人、挙手せず僕1人になった。これには先生も戸惑っていた。
結局、図書委員会は僕1人になってしまった。
放課後になり、僕は出雲学園チームがいる教室へと足を運んだ。隣には、聖月がいる。結局、聖月は陸上部の誘いを断り、エアーファイターズになることに決めたらしい。
「本当によかったの?」
「うん」
「それならいいけど」
そして教室の前まで来た。扉には「出雲学園チーム」と太文字で書いてある紙が貼ってあった。
意をけしてドアをノックする。すると中から
「どうぞ」
と、声が聞こえた。ドアを開けると中には3人ほどいた。真ん中の席には紫先輩がいた。
最後まで読んでいただきありがとうございました
Спасибо 読者たち
投稿また、遅れると思うので覚悟していて下さい